上司と部下、一緒に飲むなら楽しい時間を過ごしたいものですよね。とは言え、親しき中にも礼儀あり、ましてやご馳走していただく時に失礼な発言などしようものなら、一気に相手との関係が壊れてしまうこともあるようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、ご自身の経験を交えながら「奢ってもらう側の礼儀」について記しています。
奢ってもらう側の礼儀
サラリーマン時代は役職が上がるに連れて、人に奢る機会も増えるものです。もちろん会社がそんな費用を負担してくれるわけがないので、全部自腹ですよ。あの時に家庭を持っていてお小遣い制だったら、あれだけ気前よくジャンジャン奢ることなんて出来なかったと思います。
だって飲み会っていったら無条件で1万円の供出が暗黙の期待値なんですから。
同様に私も時の上司の方々にたくさん奢って頂きました。当時の上司の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
で、この奢るという行為を勘違いしているおバカな若人がたまにいるので、そのあたりのことを書いてみようと思うわけです。私も実際に遭遇した時には、
■ このバカタレには二度と奢るまい
と固く決意しましたから、奢られる立場、地位の人はちゃんと読んだ方が良いですよ。
私の経験は、「今日は奢りですよね」という念押しから入るんです。この段階で勘の良い上司はガードが上がるんです。何でいちいち念押ししやがるんだよ、ってことですよ。そして奢ってもらえると分かった途端に、自腹では食えない、注文できないものを選んでオーダーしやがるんです。
- 奢りならこのステーキ食べようかな
- そうだ、デザートも付けちゃおう
- どうせなら普段飲めないワインも頼んで
- どうせ奢りだから高めのヤツにしよう
ってお前はバカなのか?
同性、異性に拘わらず、こういう人に接近したらロクな事になりませんから。そもそもの人格に問題があるでしょ。自腹だったら頼まない(頼めない)けど、奢ってもらうんなら遠慮なくって、その発想は貧者のそれですから。相手のことを金づるだとしか考えていないわけですよ。ホントにこういう人と付き合ったら運気が確実に落ちますからね。
こんな人って頼むだけ頼んで、最後は食べきれなくて残したりするんですわ。グーで殴ったろかと思いましたもん。
これは別に、私が自腹で奢ってるからアカンって話じゃありませんからね。例え会社のおカネだって、お話にならんわけで、そういう卑しい考えが軽蔑されるという話ですからね。
それに気付いたのが20歳くらいにやってたマクドナルドのバイト時代でして、夜の店舗クローズというシフトが終わってから、社員(当時は社員とバイトじゃ年収が何倍も違っていて、その差額は薄給のバイトに奢るためだといわれていた時代です)とメシを食いに行ったんです。その社員の人は赴任してきたばかりでほとんど話をしたことがなくて、いつものように、
■ 今日もゴチになります!
って軽口が叩けるような関係になっていなかったんですね。だからファミレスに入っても奢ってもらえるかどうかが分からなくて、万一のことを考えて自分の懐具合と相談してメニューを決めたんです。メシを食って、あれこれ話をしてかさてお会計という時に、
● じゃ、今日はオレが奢ってやろう
って言ってくれた途端、一緒に奢られたもう一人のバイトが、
■ 奢ってくれるんなら最初から言って下さいよ
って文句を付けたんです。その時の社員の切り返しがスゴかった。たぶん何度もこういう場面を経験してたんでしょうね。
● 奢りだって分かってたら何かが変わるわけ? 変わるんならそれは失礼な話だよ
この瞬間に背筋がピッとしましたもん。あ、そういうことなんだ、と20歳で気付いたのは良かったです。その後、これで地雷を踏んでる人を何人も見ましたから。
だったらどう振る舞ったら良いか、なんてことはもう書きませんよ。
上司に奢ってもらえない人はそこを振り返ったら良いんじゃありませんかね。
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