いつも読者からの質問に回答してくれる、メルマガ『『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、業務に支障がない程度の英語力をお持ちのビジネスマンの方から「英語のスキルアップに最適な方法を教えて欲しい」との質問が寄せられました。この疑問に永江さんがネイティブレベルの友人が語っていたという英語上達法を明かしています。
英語のスキルアップに最適な方法とは
Question
英語のスキルアップについての質問です。国際機関の専門職(PhD)として働いています。専門分野の業務を含め英語の読み書きは問題ありません。会話も多少ブロークンながらも業務には支障ありません。学生時代に英検準一級取得しましたがTOEFL, TOEIC等は受けた事がありません。
1. 業務外での雑談力について
アジア系、中東系のスタッフとの英語でのコミュニケーションは問題ありませんが、欧米系スタッフ(英語非ネイティブ含む)との雑談は、内容、間の取り方、笑いのツボなどが理解できず苦しんでおります。
マンツーマンであれば何とかなりますが、複数人での雑談では口語スラング等もあり、理解できずに完全に浮いてしまう事もあります。欧米系の人達とのコミュニケーションを円滑に行う為のトレーニングやおすすめの書籍などはありますでしょうか?
2. ミーティングにおける論理的な英語力について
最近専門業務だけでなく、新規プロジェクトの立ち上げのマネージメント業務も担当するようになりました。これまでの専門分野に限った内容だけでなく、人事や予算、政治的な内容を限られた時間でまとめるミーティングでの、英語でのやり取りがかなり厳しいと感じております。
ミーティングの現場で新しい情報が次々と提示され、その場で自分の考えをまとめて簡潔に論理的に話す必要があります。日本語でのミーティングでは論理的にまとめられる力はあると思うのですが、日本語で考えてから脳内で英語に翻訳して話すのではミーティングのスピードについていけません。その場で英語で考えながら論理的にまとめられる能力を高める為のトレーニングやおすすめの教材はありますでしょうか?
永江さんからの回答
英語に関してはわたしも大したスキルはないので偉そうなことは言えないのですが・・
わたしの友人でほぼネイティブレベルの人(電話では日本人と分からないくらい)の話では、英語の上達方法で最も有効なのは「外国人の恋人を作ること」だそうです。w
例えば書籍や語学学校で学ぶより、彼女と1日一緒に過ごした方が親密なコミュニケーションが取れますよね。ヘタな表現や発音もその都度指摘してくれるので上達が早く、彼も米国留学1年目でペラペラになったそうです。外人でも日本人の奥さんがいる人の方が日本語は流暢ですし、質問者さんがもしお若ければ英語ネイティブのパートナーを作るのが一番だと思います。
既婚者なら親しい友人を作るのがおすすめですね。それも「英語のスキルアップ目的」という割り切った関係ではなく、プライベートでも腹を割って話せる親友を作るんです。「複数人での雑談では口語スラング等もあり、理解できずに完全に浮いてしまう事もある」とありますが、おそらく質問者さんは欧米系スタッフとの深いコミュニケーションに苦手意識があり、避けがちなのではないでしょうか。
友人作りは受け身ではなく自分から積極的に動かないとダメで、黙っていても友だちになれるのは学生までです。共通の趣味があり、仕事とは離れた話題で心から盛り上がれるような親友が出来れば自然と英語力もアップしていると思いますよ。
親友と旅行するとかすれば、この期間中に相当に英語力はアップしますからね。
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