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長崎県民が教える、ふらり一人旅でも入りやすいカウンターのある居酒屋

秋もすっかり深まり、こんな季節はぶらり一人旅もいいですよね。旅先で「その地域の名産品や美味しいお店に行きたい!」と思っても、なかなか一見さんでは入りづらくて断念…こんな経験ありませんか? そこで、今回は「一人でも入りやすい」をキーワードに、グルメ大国長崎の「地元民が本当に普段から通っているおすすめの居酒屋」を4つご紹介します。フレンドリーで美味しいお店が沢山登場しますよ。

 

カウンターで楽しめる!地元民で賑わう隠れ家的な長崎の居酒屋をご紹介

長崎で観光を楽しみ、長崎グルメ昼はチャンポン、皿うどんと舌鼓。さて長崎の夜は何を食べて楽しもう!

 折角ならばジモト長崎の名物を食し地元民と交流ができるお店で、地元の雰囲気や長崎地元の空気に触れたいと思うのでは無いでしょうか?けれども、敷居が高い、地理に明るくない、どんな店で何を楽しめるのか分からない。

そこで今回は長崎市民の私自ら足を運んでいるカウンターを中心としたお店をご紹介。今回は長崎市の中でも「長崎駅前」「思案橋」「浜口町」「新大工町」の四ヶ所にある、カウンターで楽しめる隠れ家的な店舗中心にご紹介したいと思います。

一見さんでドアを開ける勇気がない・・・そんなアナタに送る!

カウンターで長崎の味を楽しめる店舗ですよー。

(※長崎の夜景スポットの一つである立山側に宿泊された場合は、「新大工エリア」「浜口エリア」へのアクセスが便利です)

 

【新大工町】地元客の仲の良さはピカイチ『地元もん食家 笑幸』

長崎出身のマスター小川さん

ドアを開けようとした瞬間、常連客の笑い声が聞こえてくる「地元もん食家 笑幸」。「地元もん」とは長崎弁で「じげもん」と読まれ、「地元の品」「地元のもの」という意味。正に”ジモトのココロ”、一発目の紹介に打って付けの居酒屋です!

長崎出身のマスター小川さんは、東京にある九州居酒屋で腕を振るわれ、地元長崎に戻られて「笑幸」をオープン。

帰郷した今でも東京時代の常連客にはマスターの味を楽しみにしているファンも多く、東京日本橋にある長崎アンテナショップ等のイベントで、「長崎ごはん」を振る舞い、長崎の味を広める活動もされています。

 

店内はカウンターと4人掛けの小上がり一つの10人程度で満席になる店舗。少しばかり小じんまりしている、と思うかも知れませんが、だからこそ隣の地元民にアレコレ長崎話が聞けて、すぐに意気投合しちゃえるのです。

取材当日は常連客の皆さんで満員御礼。実はこのカウンターには”愛の力”があるそうで、常連客の肩が当たったのがご縁の始まり。お互い惹かれ合いお付き合いがスタート!と、愛も生まれるお店なのです♪

 

取材当日は常連さんのお誕生日だったそうで、常連さんとマスターでこんな粋なサプライズをご準備されていました!知らないお客さんも巻き込んで楽しく飲めば、そりゃ愛も芽生えますね。

 

今回は全国的に人気が急上昇中の「アゴ出汁」たっぷりの「長崎おでん」と、五島市生まれの芋焼酎「五島灘」で一杯やりましたが、大根にジューッと染み込んだお出汁が噛むとハムッと溢れ出し、キリッとした五島灘の焼酎をロックで流し込むと至福の時間が訪れました。

その日の新鮮素材を使った日替わりメニューはマスターの腕の見せ所。長崎・九州の旬の食材を楽しんで貰えればと思います。

長崎一人ふらり旅の最中に訪れても、常連客の皆さんが暖かく迎えてくださりますので、まったり、ゆっくりと長崎の時間を過ごして見てはどうでしょう。複数名で訪問される場合は、事前に電話での座席確認がお薦めです!

【笑幸お薦めの品】
あご出汁をふんだんに使った「長崎おでん」と長崎近郊で取れた海の幸。長崎地酒や、五島灘酒造とのコラボ芋焼酎「笑幸」、長崎地酒も置いてます。写真は「ぶりの障子焼き380円」「長崎おでん笑幸4点セット450円」「キビナゴ唐揚げ380円」「芋焼酎五島灘 ボトル2,600円」となっています。(※取材当時の価格)常連さんのお誕生日会に遭遇すると「鯛めし」、幸せのおすそ分けがありますよー。

地元もん食家 笑幸(じげもんしょくや わらこう)
住所:長崎市新大工町6-3
電話:095-895-5577
営業時間:17:30~22:00 ※マスターの心折れるまで(笑)
定休日:水曜
アクセス:長崎電気軌道5号系統 諏訪神社前電停より徒歩3分
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【思案橋】海の幸も山の幸も長崎!新婚ご夫婦が腕を振るう明るさ弾ける
『居酒屋 剛』

長崎一の繁華街「思案橋」。その一角の路地裏でお店を切り盛りする「居酒屋 剛(ごう)」。カウンター、テーブル席併せて10名前後の店舗は、オーナーの崎田さんとホール担当の新婚ホヤアツの奥様と二人で切り盛りしています。

オススメは長崎産の海の幸と長崎雲仙ハムなど山の幸を使った料理の数々。長崎人には定番の他県では味わえないプリプリ「揚げかまぼこ」も注文できます。

夜に食べに行けない方、ご安心を。お昼はランチ営業もされて、驚きなのが全てのメニューが600円!600円でも妥協は一切ありません。関東では決して味わえない、身がぷりぷりの刺身定食、イワシをミンチにしたいわしハンバーグ(期間限定)など、コスパ最高の長崎ランチを味わえます。

 

奥様からコッソリと教えてもらったのが、店舗で使うお米や野菜は実家の農家のご両親が大切に育てた品々。どうりでお米がツヤツヤのぴっかり。締めの定番、出し汁がグッと効いたお茶漬けや、お昼のランチで使われているお米は是非とも味わって欲しい一品です。

 

今回カウンターでお話を聞かせてもらった常連客の皆さんは、生まれて今までずーっと長崎という生粋の「ジゲモン(地元民)」女性Iちゃん、福岡からの月一出張で必ず「剛」に立ち寄るというニッチ営業マンNさん、先月まで自転車でアメリカ大陸横断バックパックを敢行した長崎五島人Hさん等、バラエティ豊かな常連客とお酒を交わし、居酒屋剛話に参加させてもらいました。

 

店舗側にはチョット申し訳ないですが、「こいも美味しかよー(これも美味しいんですよ)」と、注文した料理を、常連さん同士シェアして和気あいあいと楽しめるムード満点な店舗。

 

店舗の遊びココロ溢れる「回答ボタン」を押してしまうと、オーナーと奥様と一緒に乾杯しちゃえます!今夜もかんぱーい!うまか~!

 

【居酒屋 剛お薦めの品】
ランチ「刺身定食」いわしハンバーグ(季節限定)」全600円。写真は「晩酌セット (お刺身5種盛り 枝豆or塩辛 1ドリンク付き) 1,200円」、「いわしのすり身揚げ400円」「ホルモンハム&オニオンスライスさっぱりポン酢680円」「日替わりだし茶漬け480円」長崎と縁があるキリンビールで乾杯!(※取材当時の価格)

 

居酒屋 剛(いざかや ごう)
住所:長崎市銅座町9-1
電話:095-895-5959
営業時間:11:30~14:00 17:00~23:30
定休日:無休
アクセス:長崎電気軌道1号系統/4号系統 観光通電停より徒歩2分
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【浜口町】地鶏を愛し、地鶏に愛された男。絶品焼き鳥を楽しめる『隠れ家 嘉悦 本店』

 

九州は焼き鳥激戦区というのはご存知でしょうか。そんな激戦区九州で地鶏を追求し焼き続けるマスターの嘉悦さん。オープン当初は自分のこだわりの鶏を食べて貰おうと、養鶏場の経営まで乗り出した鶏マニア

現在はメインで「薩摩地鶏」を使っているが、”長崎からの食の発信”を考え「長崎県産の地鶏」へのシフトチェンジを検討中。

現在はコース料理で長崎地鶏の限定コースをスタートしているが、今年の11月頃を目処に五島で飼育している「五島さざなみどり」というブランド地鶏に、店内で扱っている全ての地鶏を変更。

長崎生まれの地鶏を長崎人の手によって最大限に美味さを活かし、「五島さざなみどり」の素晴らしさを県内から県外へと発信していくのだとか。

今回頂いた人気No.1の「鶏レバーのタルタル和え」は、程よく焼かれた臭みのない鶏レバーと酢がいい塩梅に効いたタルタルの相性がバツグン。

「お代わり!」と注文したい所だが、一番人気と希少部位のために限りがあるので、席についたら真っ先に注文をオススメします。

焼き鳥なら定番の「もも正肉(しょうにく)」「つくね」も頂きましたが、「もも正肉」は心地の良い歯ごたえと噛むと飛び出す肉汁にノックダウン。

「つくね」は軟骨が入っていない昔ながらの正統派つくねで、肉の旨味がしっかり楽しめます。

長崎はむぎ焼酎の発祥の地。

むぎ焼酎「壱岐ゴールド」の希少ブランド「むぎの精」が、さり気なくあるのも嬉しい点。

壱岐ゴールドよりも更に上品な口当たりは、地鶏との相性バツグンなのです。

最後にマスターの嘉悦さんがこんな話しをして下さいました。

「焼き鳥は焼き方が命。同じブランド地鶏でも時期や部位、水分量などによって日々焼き方が違うんです。地鶏は牛や豚と違って、水分量が多く水産物に近いとてもデリケートな物。どうやって鶏本来の旨味を引き出しお客様に提供するかが、私たち焼き方の使命なんです」

と地鶏に対する熱い思いを語ってくれました!

 

 

【隠れ家 嘉悦 本店お薦めの品】
写真は「レバータルタル和え 650円」、「もも正肉(しょうにく)280円 つくね200円」「甘鯛のフライ750円」「むぎの精 グラス700円」※取材当時の価格。常連さんの教えたくないオススメは、ホロホロほぐれるハズレ無し「豚足550円」

 

隠れ家 嘉悦 本店(かくれが かえつ ほんてん)
住所:長崎市岩川町5-11
電話:095-844-0073
営業時間:18:00~24:00(LO 23:00)
定休日:日曜・祝祭日
アクセス:長崎電気軌道1号系統 大学病院前電停より徒歩約2分
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【長崎駅前】長崎県産の地酒・焼酎のレパートリーはNo.1『長崎居酒屋 和』 

長崎の玄関長崎駅のご近所で店舗をされている「長崎居酒屋 和(カズ)」場所柄、仕事帰りのサラリーマンや旅行客で賑わう店内なのですが、「長崎居酒屋」と書かれているのは伊達ではありません!

人気のお刺身は長崎県内産、使用する肉類、野菜類も長崎産。食材だけではなく、長崎の地酒「六十余州」「福田」「月のよさ」「普賢岳」、焼酎は「五島芋」「壱岐ゴールド」「五島麦」「ちんぐ」と、店内には長崎のお酒だらけ。THE長崎オールスターズは抜かりなしの品揃え。

今回ご紹介した4つの店舗で、長崎県産の地酒・焼酎のレパートリーはNo.1。日本酒、焼酎と交互に長崎の酒を味見しながら、長崎の夜を満喫しましょう。長崎産の食材と長崎産のお酒の数々。一緒に食べて合わないはずがありません!

 

今回は「今日のお刺身盛り合わせ(シマアジ、ひらす「ひらまさ」、地ダコ、サワラ、鯛)」と、「普賢岳皿うどん」に地酒「六十余州雄町」に合わせて頂きましたが、折角なのでお刺身は九州ならではの甘口醤油で頂きましょう。

皿うどんは、シャキシャキ玉ねぎと島原産の甘みたっぷりの豚肉を一口食べて、香り豊かでサッパリとした「六十余州雄町」をゴクリ。幸せって、こんな所で巡り会えるのですね。

 

「店舗の名前”和(カズ) ”はオーナーの名前と”平和”から一文字取っています」と、説明してくれたのは店長の高木さん。笑顔が素敵な女性店長さんでしたが、先ほど紹介したように長崎産へのこだわりは強く、店舗で使っている「長崎の玉ねぎドレッシング」「長崎のトマトドレッシング」や、隠れキリシタンの地域にしか群生していない柑橘類「ゆうこう」を使った、「長崎のゆうこう塩ポン酢」は人気が高く、商品化を行い長崎の味を広める活動をしているのだとか。

 

長崎駅周辺に宿泊した際は、長崎居酒屋 和で長崎を満喫してみてはどうでしょう?

 

【長崎居酒屋 和お薦めの品】
写真は「今日の盛り合わせ 1,480円」、「島原産玉ねぎと豚肉を使った普賢岳皿うどん680円」「六十余州雄町 グラス700円」(※取材当時の価格)

 

長崎居酒屋 和 KAZU(ながさきいざかや かず)
住所:長崎市大黒町9番6号 川端ビル1F
電話:095-895-5133
営業時間: 17:00~23:00(金・土・祝前日は24:00迄)
定休日:日曜日
アクセス:長崎電気軌道1号/2号/3号系統 長崎駅前電停より徒歩3分
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どうでしたか? 今回は、ふらり一人旅でも入りやすいカウンターがある居酒屋をご紹介してみました。紹介した店は全て実際に長崎で足を運ぶお店。今回取材を通して改めて分かったのは、店舗の皆さんの長崎に対する想いの強さ。長崎を愛する板前さんが、訪れるお客さんの為に、長崎の旬の食材を扱い、丁寧に真剣に長崎を料理で表現されていました。口の肥えた常連さんが支えるワイワイがやがや賑わう店舗の数々。長崎を訪れた際には気軽に足を運んでもらえると嬉しいです。カウンターで出会ったら、一緒に乾杯しましょう!

 

ジモトのココロ

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