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どうしてそんなに悩むの?葬式へ来た人にどう語られるかが人生だ

もっとお金が欲しい、出世したい、英語を話せるようになりたいー。人の願望というのはひとつ叶えても次から次へと別のものが出て来るもの。学歴やコネが無くても年収1,000万円になれるスキルをセミナーなどで多くの人に伝えている無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんも、かつてはそんなことを繰り返して疲れ切っていたそうですが、視点を変えた途端、人生がガラリと変わり好転したそうです。今回は特別に、そのコツを明かしています。

願望のポイントが変わると人生が深くなる

最近、非常に刺激を受けた本がありまして、これって私がここ数年なんとなく感じていた、人生に関する考え方と一致するなと腹落ちしたんです。

あなたの人生の意味──先人に学ぶ「惜しまれる生き方
デイヴィッド・ブルックス 著/夏目大 訳 早川書房

この本なんですが、この本では、生き方をアダム1とアダム2に分類しているんです。アダム1というのは、自分がセットしたゴールのために戦略を立てて、努力し、苦難を乗り越え、困難を解決し、最後は自分の願望を達成する、そういう生き方です。これはこれで美徳ですし称賛されるものです。

ところがこれとは違う美徳があるとこの本の著者はいうわけです。アダム1を履歴書向きの美徳というなら、こちらは追悼文向けの美徳というべきものです。この表現はセンスがありますよね。

あなたのお葬式で参列者が故人であるあなたをどのような人間だったと表現するか。そこではあなたが生前手にした富や名誉、地位や権力が語られることはありません。ここではむしろ、あなたがどのような生き様を送った人間だったのか、というどちらかというとあなたの内面にフォーカスが当たるはずです。

このアダム2の美徳をゴールに生きた人たちの物語が語られるのですが、個人的にはこのアダム2の生き方こそ、ここ数年で私がゴールにおいている生き方なんです。

外に向かう誇り高きアダム1に対して、自分の内側に向かう謙虚なアダム2。前者を追い求める人はたくさんいますが、後者を追い求める人はほとんどいないんですよね。

経済や数学、物理の世界で説明出来るアダム1と、こころや宗教、身体感覚の世界で語られるアダム2。両者は混じること無く、そして現代社会はアダム1に非常に偏った世界になっているんです。

世界がこのような形で非対称になっているのであれば、少数派の方に面白いものがあるというのが、逆張りの人生で学んだ経験則でもあるんですが、私は21世紀という時代はアダム2を追及することで、ステキな未来が手に入ると考えています。

目に見える、測れる、計算出来る成果であるアダム1しか視野に入っていない人って(有名人とか、新興の経営者とかね)、昔からどうも好感を持てないというか、彼らから下品な波動をずっと感じていたんですが、その理由がこの本を読んで分かったんです。若い頃は私も、そんなアダム1の世界にしか願望や興味がなかったんですけどね。

こういう願望って、追いかけている時は確かに楽しいんですけど、手にした時に満足感というか、自尊心の高まりって、そんなに長い時間続かないんですよ。おまけに他者と比較可能ですから、ドンドン欲求がエスカレートしていくんですね。これに疲れてしまうんです。

私は幸いなことにこの競争の途中で脱落して、田舎暮らしに舵を切ったので、疲れ切るほど追いかけはしなかったんです。そして田舎暮らしというゆったりとした時間の流れに身を任せていたら、自分のやりたいこと、目指すべきことが、本書でいうアダム1ではなく、アダム2の方なんじゃないかと気付いたんです。

というか、この本を通してアダム1、アダム2という単語を知ったから、こうして言語に出来るんですが、これ全部こころの中のモヤモヤで存在していたんですよ。セミナーでは何度か、

 ● 人格を高めることをゴールにしよう

と言ったこともあるんですが、これもアダム2に属するゴールですよね。

人生の後半戦に突入した男として、もう少しアダム2の生き方を模索してみようと思った次第です。

そしてこれは内緒ですけど、アダム2の生き方をしていると勝手にアダム1の願望もほとんどが手に入ってしまうんですよね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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