読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、将来への漠然とした不安を払拭すべく、さまざまなことにチャレンジしているという読者の方から、「替えのきかない人材になるにはどうすれば良いか?」という少々難しい質問が寄せられました。小学校でプログラミングが必修化されようとしている今、どんな技術を身につけるべきなのか、永江さんからの回答は?
替えのきかない人材になるには?
Question
こんにちは。30代男性会社員です。毎週楽しみに読んでおります。現在、また将来共に仕事、お金、様々な不安があり、とにかく頑張って努力して不安を払拭したいと毎日思っています。
なんでもとにかく興味があるものはやってみようと、読書や映画鑑賞、筋トレ、ランニング、プログラミング、英語、Twitterやメルマガ、noteでの情報収集、など常に頭をいっぱいにしようと動いているのですが、何か一つもしくは少数のことに集中して取り組んだ方がより深くなり、それこそ今後の時代を生き抜くスペシャリストになれるのではないかとも感じています。
全種目平均点より、何か一つで人より秀でたものを作る、それを3つ作ることで替えの効かない人材になれる、と藤原和博先生の著書にもありました。根本的にぶれているのは百も承知なのですが、替えのきかない人材になるべくアドバイスいただけますと幸いです。
永江一石さんからの回答
ちょっと混同されていると思うのですが、読書・Twitter・メルマガ・noteって目的のために情報収集する手段ですよね。例えば筋トレのプロになるために筋トレの専門書を読んでTwitterでフォローしたり、noteとメルマガを見て情報収集するといった使い方をするので、これは「手段」であって「目的」ではないのでしっかり区別しましょう。手段と目的を混同してる時点でそもそも精査ができません。
そうすると残ったのは、プログラミングと体作り(筋トレとランニング)と英語ですが、プログラミングは仕事の一環なので身に付けるのは良いかと思います。次に体作りは遊びの話で仕事につながらず、本当に仕事にするなら専門学校行って専門教育受けて、キャリアを積む必要があります。
英語も、ひと昔前と違って出来るのが当たり前な時代なのでTOEIC満点くらいじゃメシ食うのもきついでしょう。何か秀でるものを身に付ける場合、一般的なものではなくて他の人がやっていないものの方が良いです。例えば、英語できる人なんていくらでもいるので、世界で英語に次いで使われているのに日本で話せる人が少ないスペイン語を身に付けるといった方が、替えが効かないので食っていけると思います。
同じように、スポーツでいったら、カーリングとか良いとこ攻めていたと思うんです。すごくマイナーなスポーツでしたけど、今年なんかみんな選手見に北見市に行きたがるわけですよね。東京五輪を狙うならサッカーだとかなり大変ですが、競技人口の少ない乗馬やクレー射撃なら可能性が上がりますよね。
なので、今からやるならメジャーなことではなくマイナーな、他の人がなかなかやっていないことをやって、その中の専門家になるのが良いと思います。それが3つぐらいあると、面白いねとなるかもしれません。
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