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なぜメンタルが強い人は「もうダメだ」を絶対に口にしないのか

学歴やコネが無くても年収1,000万円になれるスキルをセミナー等で多くの人に伝えている佐藤しょ~おんさんですが、かつてはいつメンタルがやられてもおかしくないほどのハードワーカーだったそうです。それでも自分を保てたのは、「もうダメだ」と決して思わす口にもしなかったからだったといいます。佐藤さんは今回、自身の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』でその理由と、「もうダメだ」と投げ出すことが習慣になるとどれだけ危険かについて記しています。

もうダメだと思わない

サラリーマン時代を振り返ると、何度も過労死しそうなくらい働いた時というのがあるんです。時給1,600円の契約社員の時に、残業を月に200時間した時もそうですし、その10年後に部長になりたての頃に、猛烈なプレッシャーでマネジメントをした時もそうです。部下のチームで事件が起こって、その後始末のために事故対策チームを作った時には、体重が40キロを切ったこともありました。

どれひとつとっても、人によっては倒れるか、心療内科のお世話になるか、ヘタしたらウツになってもおかしくなかったかも知れません。

そのような最悪の結末にならなかった要因はいくつかあるんですが(過去何度かご紹介していますよね)、今まで書かなかったことで「これは!」と思い出すことがあったので今回ご紹介します。

それは、私がいつの時でも、どんな状況でも決して、「もうダメだと考えなかったからなんです。え? そんな簡単なこと?

これは言うほど簡単じゃないんですよ。

人間って肉体の前に、精神、こころがポキッと折れるものですから。負荷が掛かってそれを頑張って乗り越えて、これだけやったんだからもう峠は越えただろうと思った刹那、足下が崩落してスタート地点よりも後ろに後退してしまった。その状態でタイムリミットだけは無情にも近づいて来る。となったら、誰でも諦めますよね。

そう、その諦めると決めた、決断した瞬間にクチから出て来る言葉が、「もうダメだ」なんですよ。

と考えている人は決して、「もうダメだ」とは言わないモノですから。

ここは多くの人が気付いていないポイントなんですけど、「もうダメだ」という想いは、

という未来を今すぐ作るぞ、と決断するのと同じなんです。

そしてこの呪文は強烈な力を持っているので、これをクチにした途端に状況がさらに悪化してここから踏ん張るとかやり直すという気にならない状況に陥るんです。なんたって、その手前でもう諦めてますから、そこから状況が悪化したら投げ出すに決まってますよね。

逃げ出せないプレッシャーの中で、この状況になると過労死とかウツになるんです。

そもそも私はこの状況が「もうダメ」なのかどうかは考えないようにしていたんです。それって他者多くは上司が判断することで、自分はとりあえず今この状況下で出来ることをやる以外にないでしょ、と考えながら仕事をしていたんです。だから私はこういう状況に陥ると、目の前にあるやるべきことを、黙々と処理するようにしていました。やるべきこと、やれることがあるということは、まだゲームはジ・エンドになっていないのだと考えたのです。

は~い試合終了ね、このゲームはあなたの負けよ。と誰かが宣言するまでは、ゲームは終わっていないんですから。この宣言をされたら、それは「もうダメだ」ではなくて、「ああ、ダメだったのか」になるわけです。この違いは大きいですよ。

審判が試合終了を宣告していないのに、プレーヤーである自分が独断で、試合放棄をするのはおかしいんですよ。「もうダメだ」というセリフはそういう意味ですから。

ですからこのセリフを言わずに、今出来得ることをやるんです。やり続けるんです。その行為がムダかどうかを考えずに、誰かがストップを掛けるまで手を抜かずにやり続けるんです。それが過労死とかウツにならない働き方なんですよ。

もちろん本稿は長時間労働を礼賛するつもりで書いているんじゃありませんよ。

というかメンタルが弱い人って、定時の勤務でも壊れてしまうんです。そういう人の共通的な考え方が分かって、それがメンタルが壊れる原因になっていると気付いたんです。それがこの「もうダメだと投げ出す思考なんです。

この思考が習慣になると、5時間労働でもメンタルが壊れると思いますよ。心当たりのある方はご注意下さい。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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