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全米が泣いた。「深夜に届いた宅配ピザ」に秘められた感動の物語

最近、「奇跡のような深夜のピザ配達の物語」がアメリカで話題となっているのをご存じでしょうか? この話をご紹介するのは、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNYに住む、りばてぃさん。歳を重ねていれば誰しもが持っている「思い出の味」にまつわるこの物語を、自身のメルマガ内で日本語に訳して紹介しています。まさに「全米が泣いた」級の感動エピソードです。

まるでドラマか映画。信じられない優しさのお話

近年のアメリカのリアルな空気感が伝わり、中高生の英語の教材とかにも良さそうなニュースを1つ…。

皆さんには、遠い昔に食べて今でも忘れられない「思い出のレストラン」や「思い出の味」はあるだろうか? 例えば「時には1枚のピザがその見かけより大切なものになる…」といった感じの。

まさに、そんな書き出しで、10月16日、ジュリー・モーガン(Julie Morgan)さんのフェイブックに投稿されたストーリーが、今、全米で話題に。 とても感動的なお話で、さほど長くもないので以下、その英文(簡易和訳つき)をどうぞ。

Sometimes a slice of pizza is more than it appears to be!

 

Read on for the story of an epic pizza delivery and the unbelievable kindness of a stranger. (10月16日/ジュリー・モーガンさんのフェイブックより。以下同)

時には1枚のピザがその見かけより大きな意味を持つのです! まるでドラマや映画のようなピザの配達と、見知らぬ人からの信じられない優しさのお話をお読みください。

25 years ago we lived in Battle Creek, MI.We were young and money was tight but every pay day, Rich would pick up Steve’s Pizza for dinner.

 

I can’t possibly describe how delicious this pizza is – but several moves and all these years later, it is still the gold standard and we’ve never found a better pizza yet.

 

Rich has frequently critiqued other pizza as “good but, it’s no Steve’s.”

25年前、私たちはミシガン州バトル・クリークに住んでました。まだ若くて経済的に厳しかったのですが、お給料日になると、主人のリッチがスティーヴズ・ピザのピザを夕食に買ってきてくれました。

それは言葉では表現できないほど美味しくて、その後、何度も引っ越し年月を経ても、スティーヴズ・ピザのピザが私たちの基準で、あの味を超えるピザに出会ったことはありません。 リッチは、他のピザを食べると「美味しいけどスティーヴズには敵わないね」というのが口癖でした。

Rich and I recently planned a weekend getaway to Michigan to celebrate my birthday. We talked about seeing the leaves and the lakeshore, but that was secondary to our planned visit to Steve’s.

 

Instead, I took Rich to the ER where he landed in ICU for five days, and where we learned the news that his valiant cancer battle was coming to an end.

私の誕生日の記念に、最近、リッチと私は、ミシガンへ週末の小旅行を計画していました。紅葉や湖畔を見るより、スティーヴズを訪れるためにです。

ところが、その代りに、私はリッチを救急病棟へ連れて行くことになりました。リッチは救急治療室で5日過ごし、彼のガンとの戦いが終わりを迎えようとしていることを知りました。

Rich is home under hospice care and we are enjoying every minute reminiscing and visiting with family and friends.

 

Unbeknownst to us, my dad contacted Steve’s Pizza and spoke to Dalton, a manager there.He told Dalton a little bit about our situation and asked if the shop might send a friendly text or card to us.

リッチは自宅でホスピス・ケアを受け、私たちは残された時間を家族や友人たちと楽しんでいました。

すると私の父が、私たちの知らないうちに、スティーヴズ・ピザに電話してお店のマネージャーのダルトン・シャッファーさん(18歳)に、私たちの状況について少し説明したうえで、励みになるようなテキスト・メッセージかカードをお店の方から送って頂けないだろうかとお願いしていたのです。

Without hesitation Dalton asked what kind of pizza we wanted, and told my father he would bring it to us (by the way, Steve’s doesn’t deliver).

 

My dad clarified that we were in Indianapolis, at least three and a half hours away from Battle Creek.

 

Dalton said he understood that, and would leave after he closed the store. And so, while Rich and I slept, at 2:30 AM, Dalton rolled into our driveway, left the car running and delivered two extra special pizzas to my waiting family.

 

He told them we were in his prayers, and offered to help in any way he could. My dad offered to put him up in a hotel, but he refused and immediately left for the return trip home because he had to work the next day.>

すると、躊躇することなく、ダルトンさんは私たちが何のピザが欲しいか聞き、私の父に「お届けします」と伝えたのです。ちなみに、スティーブズ・ピザは普段は宅配をしません。

私の父は、(ダルトンさんがよく理解していないんじゃないかと思い)私たちがインディアナポリスという場所にいて、お店のあるバトル・クリークからだと車で少なくても3時間半はかかる、ということをはっきりと伝えました。

ダルトンさんは「それはよく分かっています。だからお店を出るのは閉店してからになります」と言い、そして、その言葉どおり、リッチと私が寝ていた深夜2時半に、ダルトンさんは私たちの家の駐車場にやってきて、エンジンをかけっぱなしのまま、2つのエキストラ特別ピザを私たち家族へと届けてくれたのです。

さらにダルトンさんは、「あなたたちのために祈っています、何かできることがあればお助けしますよ」と申し出て下さいました。私の父は、ダルトンさんに「ホテルの部屋をとるよ」と言ったのですが、ダルトンさんは「翌日仕事があるからとすぐに帰っていきました

I am beyond overwhelmed and humbled by this act of genuine kindness. Dalton brought our family so much joy – and the best pizza in the world – at a really difficult time.   While “thank you” hardly seems adequate – from the bottom of my heart, thank you, Dalton from Steve’s Pizza in Battle Creek, MI for making your epic middle of the night pizza delivery!

私はこの本物の優しさの行動に圧倒され、恐縮したどころではありません。とても辛い時期を過ごす私たち家族に、ダルトンさんはとても大きな喜びと、そして世界一のピザを届けて下さいました。

どんなに「ありがとう」と言っても十分ではありませんが、奇跡のような深夜のピザ配達をして下さり、心の底からミシガン州バトル・クリークスティーブズ・ピザダルトンさん、ありがとう

〔ご参考〕 ● This teen pizzeria employee traveled 3 hours to deliver pizza to a man with terminal cancer[Oct. 19, 2018、Today]

image by: Felix Mizioznikov / Shutterstock.com

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ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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【著者】 りばてぃ 【月額】 初月無料!月額880円(税込) 【発行周期】 毎週 水曜日 発行予定

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