家庭教育のプロ、柳川由紀さんが発行するメルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』で「褒め方・叱り方」を取り上げたところ、具体的な褒め方を教えてほしいとのリクエストが多く寄せられたそうです。そこで今回は、簡単なようで難しい褒め方のコツを3つのパターンで教えています。
やる気を出させる褒め方は?
言うのは簡単ですが、なかなかできないのが「子どもを褒める」ことです。以前にもメルマガで「褒め方・叱り方」をお伝えしましたが、リクエストが多いので今年最後のメルマガでは、具体的な子どもの褒め方をお伝えします。
一年を振り返り、今日は、お子さまを褒める日にしませんか?上手に褒めて子どものやる気スイッチをオンにしましょう。
1.気づいたことを褒める
朝、子どもと顔を合わせたとき、「お早う、お、今日も笑顔が良いね」など、気づいたことをさらっと伝えましょう。テストの点が悪くて落ち込んでいるときは「できなかったという自覚があるってことだから、次に繋がるよ。振り返りの始まりが早いね」と、落ち込んでいることを前向きに捉えて褒めましょう。
2.アメとむち
子どもに何か注意したいことがある場合、頭ごなしに叱ったり怒ったりするのではなく、必ず褒める箇所を入れましょう。 例えば、年末大掃除の窓ふきを手伝ってくれたものの余り綺麗になっていない場合、「もっと綺麗に拭いてよ」ではなく「リビング窓の左下の部分、ものすごく綺麗になってる!凄いピカピカ。有難う」などと、褒める材料になるカケラを見つけて、そこをピンポイントで褒めましょう。すると子どもは、その小さなカケラをきっかけに、やる気スイッチが入るのです。
3.部分褒め
全体的に特に褒めることがない場合、何か小さな部分に注目して褒めましょう。 子どもが描いた絵が、大して上手ではなくどこを褒めて良いかわからない場合、「たくさんの色を使ってるね」「迫力があるね」「筆の使い方が上手だね」など、部分的なことに注目しましょう。
子どもの部活やスポーツクラブの応援などでも結果はどうであれ、まずは良かった「部分」を見つけて、「最後まで諦めなくて凄く良かった」「大きな声が出ていたね」など褒めましょう。
家庭教育アドバイス…「子どもに聞く耳を持たせるには」
子どもが何度言っても言うことを聞かない、やりたいことしかしない、宿題はいつも後回し、など子どもの短所に目がいってしまい、なかなか長所を見つけられないパパママたちは、叱って直そうとします。
けれども、叱るよりもまずは褒めることが先です。これを覚えておきましょう。 例えば、おもちゃ屋で子どもが「これ欲しい、買ってほしい」と駄々をこねた場合などは、「ダメよ!買わないっていったでしょ」「今日はダメ」などと頭ごなしに叱りませんよ。
「あなたはこういうおもちゃが得意よね、みんなにも教えてあげて、みんなとっても喜んでたね」などと褒めましょう。その後に、「でも今は無理だから、この次にしよう」というと、子どもはごねずに素直に親の言葉を受け入れます。むしろ、ニコニコしながら「うん、この次にする!」と言うかも知れません。
まずは褒めてから、親として言いたいことを伝えましょう。
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