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【書評】米韓同盟も消滅。国民の「中二病」が韓国を滅ぼす理由

日本人が作り出した「中二病」という言葉。中学2年生前後の時期に起こりがちな、自意識過剰であったり背伸びした言動を取る人の意味ですが、そんな言葉が韓国でも同じ意味で使われているそうです。さらに驚くべきことに、今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の編集長・柴田忠男さんが紹介している書籍には、「韓国は国全体が中二病を発症している」と綴られているとのことなのですが…、一体どういうことなのでしょうか。

偏屈BOOK案内:鈴置高史『米韓同盟消滅』


米韓同盟消滅
鈴置高史 著・新潮社

この本の目的は、米韓同盟が消滅しかかっていると日本人に知らせることにある。「米韓同盟の廃棄」の可能性が高い。韓国が米国圏から中国圏に戻るのはさほど衝撃的なことではない。韓国人は異様な自信をつけ、米国から見捨てられるという現実の中で、米中両国を繰る大韓民国という妄想に酔っている。

「カネのかかる米韓同盟は不要」と考えるトランプと、「米韓同盟によって民族が分断されている」と考える文在寅。偶然にも思惑が一致する大統領が米韓で同時に発足した結果、あり得ないと考えられていた米韓同盟の消滅が突然始まった。そうなると、韓国は米国の核の傘を失う。北の核の傘に入るしかない。

「核を保つ方」が「カネがある方」を支配するのに決まっている。いくら同胞といっても、名うての人権蹂躙国家に支配されて韓国人が満足するとは思えない。朴槿恵政権の「米中を繰る」という妄想外交により、韓国は米国から捨てられ、中国から恫喝され「離米従中」に着地した。文在寅は同盟廃棄に協力的だ。韓国は実質的に中国勢力圏に入り、朝鮮半島は日清戦争以前の状態に戻る。

韓国は「中二病」という言葉を日本から輸入し、同じ意味で使っている。青臭い言動を中二病(中学校2年生前後の背伸びしがちな言動や自意識過剰な想像)と揶揄するのも同じだ。今の韓国はこの病気にかかったという表現がぴったりくる。1997年の経済危機を乗り越えるのに成功してから、韓国人の自画像が、突然、奇妙なことに、美しく立派な世界で最も優秀な民族に一変した。

一人で危機を脱したと自信を持ち、自らを特別な存在として見なすようになる。タイやインドネシアの人々は経済危機から立ち直っても別段、自分が優れた存在だとは考えない。日本の援助に助けられても、精神的に依存はしていないからだ。韓国人の「自分には隠された力があると信じている(またはそういうキャラ作りをしている)」人たちとは、中二病の典型的な症状のひとつである。

2002年のワールドカップ後、韓国では「世界に冠たる我が国」「すべての上にある韓国」が語られ始め、それは2010年代には大合唱になった。「韓国が日本より上」と信じる理由が、経済、外交、政治制度・民主化、スポーツの分野で一覧されているが、せこい自画自賛だ。ところが「世界に冠たる韓国」では、セウォル号沈没やMERSの流行など、先進国では起こらない出来事が続々と。

韓国人の自画像はあまりに現実離れした、あまりにも美しいものに変わっていた。「韓国人の高い政治意識と民度に世界中が驚く」「世界4大革命のひとつ・ろうそく革命」ときた。

国全体に中二病の毒が回り、自分たちが自己賛美という病に罹っているとは、誰も恐ろしくて指摘できなくなっていたのだ。思春期の青年を下手に刺激すると、逆切れされるのがオチだからである。

韓国人はもはや「反日」ではない。「卑日国家に変身した。そして世界中の人々が「韓国の方が日本より偉い」と言い出すまで、世界を舞台にした卑日運動は収まらない。世間のルールを破って自分には力があると誇る、まさに中二病にかかった韓国。「当分、治ることはない」と著者は確信している。

編集長 柴田忠男

image by: surachat treekidakorn / Shutterstock.com

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