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目先の問題こそ解決せよ。当たり前だけど効果抜群、4つの方法

消費不況といわれる昨今、売上減少に頭を抱えているショップオーナーも多いことでしょう。まずは「目の前の問題」を解決したいところですが、そのための具体的な方法となると、なかなか思い浮かばないものです。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では経営コンサルタントの梅本泰則さんが、「売上減・客数減」などの問題解決について、自力でできる簡単な方法を紹介しています。

目先の問題の解決法

ある時、私のセミナーを聞いた方がこう言われました。

5年後、10年後の話より、目の前の問題を解決する方法を教えて欲しい

目の前の問題も解決できていないのに先のことなど考えられない、ということでしょう。そのお気持ちはよく分かります。そこで、そんな経営者の方のために、目の前の問題を解決する方法をお伝えします。

では、目の前の問題とは何でしょう。後継者の問題、競合店の問題、従業員の問題、いろいろと考えられます。しかし、何といっても一番大きな問題はこれです。

この問題の原因もいろいろとあります。例えば、

といったことです。挙げれば、まだまだ原因はあります。しかし、原因を考えられたからといって、すべて解決できるというものではありません。上の3つの原因についてもそうです。どうしたら、売れる商品が手に入るでしょうか。どうしたら、ネットショップにお客が流れないようにできるでしょうか。どうしたら、SNSがうまく使えるようになるでしょうか。きっと、それが分からないからこそ、悩んでおられるのでしょう。

これらは、時代の流れや、メーカー・問屋さんの政策と同じように自分ではなかなか手に負えないことです。いくら悩んでも、そう簡単には解決しません。それならば、自分で解決できる方法を行うことです。そんなうまい方法があるでしょうか。

自分で解決する方法

実はその方法はたくさんあるのですが、今回はその中から、簡単に売上を上げる方法を2つ、簡単にお客様を増やす方法を2つ紹介します。

まず、簡単に売り上げるには

といった方法があります。これは、自分のお店でできることですよね。もう少し説明しましょう。

「商品を高く売る」というのは、仮にお店で1割とか2割とか割引をして販売していたら、その値引きをやめることです。もしくは、値引き率を少なくすることです。たったそれだけのことで、売上は上がっていきます。

とはいえ、今売っている商品の値引きをやめるのは抵抗があるかもしれません。その場合は、次のシーズンに入ってくる新商品や新しいブランドから始めてみましょう。そのことで、お客様が離れることはありません。だまされたと思ってやってみてください。

また、これには「高い商品を買っていただく」という意味も含まれます。お店の中にある商品で、互いに同じような商品があれば高い方の商品を勧めるということです。販売スタッフは、往々にして「こちらの方が安いですよ」とか「安い商品もありますよ」と言ってお客様を誘導します。その方が売りやすいからです。その習慣をやめてみてはいかがでしょう。それだけで、売上が増えます。

次に「売れている商品を売る」ことです。今お店では、商品の販売管理をしっかりと行っているでしょうか。例えば、今月はどの商品がどれだけ売れたか、データにしているかということです。お店の方が「○○の商品がよく売れている」と言っても単なる感覚だけのことが多いように思います。データにしてみると、違っていることがあるのです。ですから、商品の販売状況をデータにしてみます

すると、そのデータから、例えば最近の3か月間に売上が30%も伸びた商品が見つかったとしましょう。それが「売れている商品」です。その商品もしくは、それに近い商品に力を入れて売っていきます。今後も売上が伸びる可能性のある商品だからです。

いかがですか。むつかしいことではありませんよね。これが簡単に売上を上げる方法2つになります。

お客様を増やす方法

では次に簡単にお客様を増やす方法を考えてみましょう。それは、

の2つです。なーんだ、ですよね。要するに、お客様をお店のファンにする方法です。

まず「お客様に感謝をする」方法から行きます。お店では、お客様に口頭で感謝の言葉を伝えるのは当たり前のことです。それを、文章にして伝えられてはいかがでしょう。例えば、お買い上げいただいたお客様全員に「ありがとうカード」をお渡しします。そのカードには、お店の歴史や店主の思いが書かれていると良いです。

そして、カードと一緒にいつでもお店で使える「ありがとう券」を渡します。50円、100円といった少額で構いません。来店時にはいつでも使うことが出来る割引券です。

また、お客さまの連絡先が分かっていれば、「ありがとうメール」も送ります。Eメールには、クーポン券をつけても良いでしょう。費用があれば、「ありがとうハガキ」を出すのも良いです。感謝の気持ちを少額のサービスと一緒に届ければお客様は増えていきます。

2つ目の方法は「お客様に感動をしていただく」です。この方法は、少し手間暇がかかります。お客様の誕生日や、進学・進級、創業記念日などが分かれば、それを活用する方法だからです。

その分かった記念日にあわせて、お祝いの連絡をします。「誕生日おめでとう」とか「進学おめでとう」とか、「創業○周年おめでとうございます」とか。連絡をもらったお客様は、少しは感動することでしょう。さらには、思いがけないプレゼントでも出来れば余計に感動していただけます。連絡方法はハガキが良いですが、Eメールでも構いません

そのためには、お客様の記念日情報をしっかりとつかんでおく必要があります。手間暇はかかりますが、お客様を増やすためにはそれくらいの労力を惜しんではいけません。

いかがでしょうか。目の前の問題を解決するのは、そんなに難しいことではありません。それに、今回ご紹介した方法はどなたも知っていることです。しかし、知っていても実行していないお店も多いのではないでしょうか。ですから、目の前の問題を環境や他人のせいにしないで、自らが出来ることを実行することです。それが出来なければ、将来の問題も解決できません。

■今日のツボ■

image by: Sorbis / Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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