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陽性の男性「コロナばらまく」パブの従業員に感染でネット激怒

新型コロナウイルスに感染していると知りながら複数の飲食店を利用していた愛知県蒲郡市の男性(57)が立ち寄ったパブの従業員1人の感染が確認された。パブでは感染した従業員とは別の女性と密着し、肩を組んで歌うなどしていた。男性は「自分は陽性だ」「菌をばらまく」などと話していたという。事態を重く見た愛知県警は、威力業務妨害容疑などを視野に捜査を進める方針だという。


悪質極まりない行動

男性は4日、新型コロナウイルスの陽性が判明した後、愛知県蒲郡市内の居酒屋とパブの2店に立ち寄ったという。その際にパブ店主が知人から「男性がパチンコ店や飲食店で菌をばらまいてやるといっている」と連絡を受けたため、男性に事実を確認。男性が陽性を認めたことから30分程度で退店させたが、その際に店内に居合わせていた従業員が8日から発熱や喉の痛みを訴え、12日に感染が確認された。男性は5日から入院しており、従業員も医療機関への入院が予定されている。

パブ店長は、男性が立ち寄った日すぐに保健所の職員が駆けつけ、店内や周辺を消毒したことやしばらくの間の休業を明かした。同店長は「これはテロにほかなりません。厳重な処罰をしてほしいです」と憤ったとしている。また、「迷惑で被害届を出す」と話しているという。

「コロナばらまく」刑事責任は問えるか?

NEWS CASTによると、3月7日に放送されたフジテレビ系「めざましどようび」で、アトム法律事務所横浜支部の池宮弁護士が今回の事件について解説したという。池宮氏によると、この男性には「他人に感染させる意思」があるため、男性が従業員に感染させてしまった場合は「傷害罪」が成立する可能性があるとのこと。また、店舗の休業などは「威力業務妨害」に該当する可能性があるという。有罪になれば「傷害罪」は15年以下の懲役または50万円以下の罰金、「威力業務妨害」は3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる。刑事責任を問うには、感染した従業員女性が「男性から」感染したということが明らかになるかが鍵になりそうだ。

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source:時事通信NEWS CAST週刊文春

image by:Shutterstock

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