依然として猛威を振るう新型コロナウイルスですが、PCR検査で感染が確認されても、軽症の場合は自宅での療養も可能となっています。その場合、どんな点に注意を払うべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、国立感染症研究所がまとめた「新型コロナウイルス感染症、自宅療養時の健康・感染管理」を紹介するとともに、備えるべきものを列挙しています。
自宅療養について追記
さて、本日は前回まで書いていた自宅療養についての追記。
ネットを探していたら、軽症者の自宅療養で気をつけるべきことについてのまとめを公的機関のサイトから見つけました。
● 新型コロナウイルス感染症、自宅療養時の健康・感染管理 2020年4月2日(PDF)
このPDFは、国立感染症研究所のサイトにあるんですが、すごく見つけにくいです。まあ、普段素人が見るようなサイトじゃないですからねえ。
PDFになっていますが、その内容を下記に挙げておきます。
【健康管理】
- 患者は、1日2回は自身の健康状態を確認し、1日1回保健所に報告する。
- ケア担当者、その他同居者は、自身の健康状態を確認し、症状(発熱、咳、鼻水など)があれば保健所に報告する。
【居住環境】
- 患者専用の個室を確保することが望ましい。個室が確保できない場合は、同室内の全員がマスク(サージカルマスク等)を着用し、十分な換気を行う。
- 患者の行動範囲は最小限とし、患者と接する人は十分な距離を保つ(1m以上)
- 部屋の出入り時には、サージカルマスク等を着用し、流水と石鹸又は擦式アルコール性消毒薬による手洗いを行う
- 患者専用の洗面所・トイレを確保することが望ましい。洗面所・トイレを共用する場合は、十分な清掃と換気を行う。
- リネン(タオル、シーツなど)、食器、歯ブラシなどの身の回りのものは共用しない。
- 入浴は家族の中で最後に行う。
- 外部からの不要不急な訪問者は受け入れない。
【同居者の感染管理】
- 患者のケアは特定の人が担当する。基礎疾患がない健康な人が望ましい。
- 患者とケア担当者が接触する際には、どちらもサージカルマスク等を着用する。
- 口腔内、気道のケアの際、体液・汚物に触れる際、清掃・洗濯の際はサージカルマスク等、手袋、プラスティックエプロンやガウン(身体を覆うことができ、破棄できる物で代替可:例 カッパ等)を使用する。
- マスクの外側の面、眼や口などに手で触れないよう注意する。
- 患者や汚物との接触後、清掃・洗濯の後は石鹸と流水で手を洗う。
【清掃】
- 患者が触れるものの表面(ベッドサイド、テーブル、ドアノブなど)は家庭用除菌スプレーなどを用いて、1日1回以上清拭する。
- リネン、衣類等は通常の洗濯用洗剤で洗濯し、しっかりと乾燥させる。洗濯表示に記載されている上限の温度での洗濯、乾燥が望ましい。
ここまでです。いろいろ細かい指示がありますね。
【健康管理】の1と2を見ると、毎日熱を測って記録しておくといいのかもしれないなと思いました。【居住環境】【清掃】は、
- 結構厳しい
と思います。そもそもマスクや消毒用アルコールが手に入らないのでどうしてもウィルスに曝露する危険が高くなってしまいます。石鹸や洗剤、使い捨てのレインコート、布マスクなど代替品で防衛することになりそうですね。これ以外にも、汚れ物を入れる大きなビニール袋や、フタ付きのゴミ箱などがあると便利かもしれません。
用意しておけるモノは、今のうちに通販などで入手しておきましょう。
こんなに書いて大袈裟なと思われるかもしれません。そう、私はビビりなんですよ。
- 悲観的に備えて楽観的に生きる
のが好きなんです。ここまでやったら、あとは美味しいものでも食べて、よく寝て積ん読本でも読んで過ごしましょう。果報は寝て待てといいますからね。
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