注目度高いG3「エプソムC」、4歳馬と上位人気馬の明暗は?

2020.06.12
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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中心不在で混戦模様? 出世レースを制するのは…

英オークスや英ダービーが開催されることで知られるエプソム競馬場は、近代競馬発祥の地とされるイギリスを代表する競馬場の一つ。1984年に同競馬場と東京競馬場の姉妹提携を機に設立された重賞が、今週末に東京競馬場のメインレースを飾るG3エプソムCだ。近年においてはエイシンヒカリやジャスタウェイなど、後に海外G1制覇を果たす馬たちが頭角を現し始めたレースでもあり、今後の行く末を占う意味でも注目度の高い一戦と言えるだろう。

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比較的堅く収まる傾向にあるなか、昨年は5番人気と7番人気が1・2着で入選しており、出走馬のなかで2頭しかいなかった4歳馬同士の決着でもあった。過去10年で4歳馬の勝利回数は8回にも上り、3着以内に好走した30頭のうち16頭を同年齢が占めている。出世レースであることを鑑みても、まずはキャリアの浅い馬たちに重きを置いて考えたい(以下のデータはいずれも過去10年)。

また、前述の通り上位人気馬が堅実であることも特徴で、いずれも1~5番人気に支持されていた馬のなかから勝ち馬が出ている。6番人気以下は「0-2-6-105」と苦戦を強いられており、それが5歳以上であれば「0-0-4-103」とヒモ扱いが妥当な成績だ。なお、2015年には1~3着を独占するなど、ディープインパクト産駒が4勝を挙げる活躍を見せていることも人気サイドの決着になりやすい一因だ。

今年、人気の中心は5歳以上の馬たちになりそうだが、4歳馬も6頭が出走を予定していることに気を配りたい。(12)シャドウディーヴァは東京の重賞で2度の2着歴があり、牡馬を相手にした場合は「2-3-1-0」と底を見せていない牝馬でもある。少し時計のかかる馬場になれば、血統的にも軽視はできない。

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ディフェンデングチャンピオンとして臨む(17)レイエンダも上位人気と目される。その母ラドラーダは本競走と好相性を示すディープインパクトの姪にあたる血統で、自身の全兄には2017年G1日本ダービーを制したレイデオロがいる良血。血統的なポテンシャルは申し分ないだけに、16年ぶり、史上3頭目の連覇となるだろうか。

ほか、一昨年の勝ち馬でディープインパクト産駒の(4)サトノアーサー、昇級初戦も前走を勝って勢いに乗る(16)アンドラステと(5)ピースワンパラディ、1番人気3着だった昨年の雪辱を果たしたい(1)ソーグリッタリングなど、今年は確たる中心不在で混戦模様を呈している。

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【エプソムC】6月14日東京、G3・芝1800m、フルゲート18頭 発走15:45 サラ系3歳以上 オープン(国際)(特指) 別定

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今年も終わってみれば4歳馬という結末になのか、あるいは5歳以上でも上位人気馬が堅実ぶりを発揮するのか。レース傾向の側面からも、今年はどちらに転ぶか興味深い一戦となりそうだ。

text: シンヤカズヒロ

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image by:Shutterstock.com

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