唯一の3歳ハンデ重賞「ラジオNIKKEI賞」は大混戦!伏兵台頭が顕著に

2020.07.03
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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今回はハンデ差の少ないハンデ重賞?注目の臨戦過程は

今週の注目レースは、唯一の世代限定ハンデ重賞としても知られるG3ラジオNIKKEI賞。2006年に「ラジオたんぱ賞」から改称されるとともに負担重量もハンデキャップへと変更されたが、フィエールマンやスクリーンヒーロー、ソングオブウインドといった後のG1ウィナーが勝ちあぐねており、小回りのコース形態とも相俟って一筋縄ではいかない難しさがある。

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昨年は勝ち馬こそ3番人気のブレイキングドーンではあったが、2着には9番人気のマイネルサーパス、3着には6番人気のゴータイミングが入り、1・2番人気が掲示板外に敗れる小波乱。過去10年で6番人気以下の伏兵が馬券に絡まなかった年は中山競馬場で代替開催された2011年に限られ、2012年には最低人気のオペラダンシング(16番人気・単勝132.6倍)が3着になるなど二桁人気の激走も少なくない(以下のデータはいずれも過去10年)。

また、距離短縮で臨む馬の活躍が目立つことも特徴で、前走で2000m以上のレースに出走していた馬が6勝・2着4回という成績を挙げている。そのなかでも特別戦を使われていた馬が好結果を残しており、昨年においても1着ブレイキングドーンはG2京都新聞杯(芝2200m)、2着マイネルサーパスはG1日本ダービー(芝2400m)からの臨戦だった。格上のレースに挑戦したことで、馬柱の見栄えが悪くなっている馬には注意すべきだろう。

今年は例年よりも平場戦からの参戦が多く、特別戦を使われていた馬との兼ね合いがポイントになりそうだ。(4)コンドゥクシオンは前走が日本ダービートライアルのG2青葉賞。このローテーションは過去に3頭の勝ち馬が出ており、自身も道悪や小回りを得意としているだけに大駆けがあっても驚けない。

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(12)ルリアンは骨折の影響でクラシック路線にこそ乗れなかったが、フサイチコンコルドやアンライバルドといったG1馬の甥にあたる良血。前走後、早々にラジオNIKKEI賞が目標であることを公言していたため、仕上がりに関しても抜かりはなさそうだ。

ほか、口向きに課題は残すが潜在能力は高い(5)サクラトゥジュール、2戦2勝と底を見せていない(8)グレイトオーサー、芝替わりが功を奏して2連勝中の(9)パラスアテナなど、荒れるハンデ重賞であることを踏まえれば、上位人気馬の取捨にこそ気を配りたい。

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【ラジオNIKKEI賞】7月5日福島、G3・芝1800m、フルゲート16頭 発走15:45 サラ系3歳 オープン(国際)(特指)ハンデ

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今年は56kgのハンデを見込まれたキメラヴェリテが回避したことにより、54kgを背負う馬たちが実質的にトップハンデとなる稀有な事態。ハンデ差の少ないハンデ重賞ということにもなり、例年とは異なる意味合いで混戦模様を呈することになりそうだ。

text: シンヤカズヒロ

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