他人からの信用を一定数得ている人は「大人」である、逆に信用を得てない人や信用を壊す行為をしてしまう人は、その後の人生に大きく影響する。そう説くのは、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』著者の佐藤しょ~おんさん。今回のメルマガで、信用とはどのようにして得られるものなのか、そして信用を得たあとの注意点についても論じています。
信用はおカネに換わるけど
オトナであることの定義って何かなと考えてみたときに、
▼ 20歳になっていること
▼ 働いていること
▼ 納税していること
▼ 自分で生計を立てていること
みたいに色々な切り口で定義付けができるわけですが、私はそこに
● 他者から一定の信用を得ていること
を付け加えたいと思っています。
一定の信用とは、どのジャンルで、どのレベルでの信用があるかは不問にしても、
● あの人なら大丈夫なんじゃないの
と考えてくれる人が複数いるということです。もちろんその対象がポジティブなことでないとダメですよ。ネガティブなこと、例えば
▼ あの人はいつも時間に遅れてくるから
▼ 話半分で聞くくらいが丁度良い人だよ
▼ ウソを付かせたら天下一品だよね
▼ 彼に貸したおカネが返って来たって話は聞いたことがないな
みたいなダメな方向での信用は対象外ってことですよ。
良い意味での評判を、何かのジャンルで持っているということが、オトナであることの条件だと思うんです。それが無い、つまり他者から信用される何ものをも持っていないとしたら、その人はまだ子供であって、外部世界に貢献していない存在なんですよ。
それが分かると、信用を壊すということがどれだけ人生にネガティブな影響を与えるのかは論ずるまでもないですよね。なんたって信用は壊すのに造作ないというか、一回決定的なウソを付いたら過去何年掛けて構築した信用も一気に吹き飛んでしまうわけですから。
去年私はそんな状態になってしまった人を見てしまい、個人的には非常にショックを受けまして、人間の人生って本当に分からないものだなと痛感したことがありました。
信用って無形だからこそ、これが威力を発揮するときには人生でパルプンテを起こしてくれるんです。無形、つまりエネルギーとして存在するわけですから、これがどのような形で物質化するかは、その時々で千差万別なんですね。
そのひとつの形がおカネだというだけで、こんなのは信用の物質化という現象に於いては、かなりグレードが低いモノなんですよ。
信用という資産を手に入れた人は、これを大事に、大事に赤子を育てるような感覚で、手塩に掛けて育てて下さい。人生にはあなたの信用を毀損しようとするイベントがいつ発生するとも限りません。おカネは失っても、信用を失ってはなりません。信用さえ残っていたら、これはいつか必ず物質化して、その一部がおカネに変換されて返って来ますから。
絶対にやってはいけないことは、信用とおカネを交換することです。これは物質化とは違うのです。物質化は信用がコップから溢れ出して、樹液になって垂れてくる、それが琥珀になったようなモノですから、本体の信用は以前のままです。
信用とおカネを交換するというのは、信用を利用してそれをおカネに換える行為のことです。これは一回は上手く行きます。だって信用があるんだから。でもその交換は一度しか使えず、次の機会は存在しないどころか、あなたの信用が地に墜ちて木っ端微塵に砕け散り、修復不能な状態になるのです。
今、信用という資産を持っている人はここを留意してください。
そしてまだ信用を手にしていない方は、これからの生き様を信用を積み上げることにフォーカスしたら良いと思います。できれば30歳までに、どんなに遅くとも40歳になる前までにこれを手にして欲しいと思います。
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