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田舎と都会どちらにも住んで気がついた「田舎暮らしのメリット」

コロナ禍で注目され始めた「田舎暮し」。実は、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんも田舎暮らしを選択をしていました。田舎暮しにはどのようなメリットがあるのか、都会と何が違うのか。佐藤さんが実際に暮らしてわかったことを教えてくれています。

田舎暮らしの特徴はこれ

都会って衣食住を消費する側の人たちが集まるところで、生産する側の人たちって人口比では非常に少ない、つまりバランスが悪いわけです。そこで災害が起こったら、何かが欠乏するというのは容易に推測できるわけです。

そして都会での生活に戻ることは簡単にできる、つまり不可逆ではないということにも気付いたので、これは一度田舎にも拠点を持っておいた方が良いぞと考えたわけです。そこから全国をロケハンしまして(とは言っても主に山陽地方ですが)、今の地に移住することを決めたわけです。

で、こちらに住んでみて、非常に強く理解したのが、都会での暮らしとの対比でした。具体的には、

 ▼ 都会で幸せに生きる→おカネをたくさん稼ぐ、そのために出世する

だったのに対して、

 ▼ 田舎で幸せに生きる→おカネにフォーカスする必要がない

だということです。もちろんおカネがあるのに越したことはないんですが、これが多少少ないからと言って、不自由なことも、切なくなることも、卑屈になることもなくて、その状態でも十分に人生を楽しめる、そんな余地が田舎暮らしにはあるのだということを理解しました。

何が都会とは違うのか?と目を凝らして見てみたら、田舎の人って結婚が早いんです。これが実は非常に大きなアドバンテージになるのだということに最近気付きました。

私がお付き合いをしている中古車の販売店の社長はまだ40代後半くらいなんですが、ある時、その会社に若い社員が入って来たんです。その人が車検のために私のクルマを取りに来たので、ちょっとだけ世間話をしたら、まだ20代前半だというのに、もう子供がいるんですね。

それは今の時代では早いよね~、じゃ仕事も頑張らなきゃねなんてことを話していたら、実はその人が社長の息子だって話になって、えええ?ってことは彼は40代でおじいちゃん?

それだと共働きをしても、家族が子育ての手伝いをしてくれるわけですよ。世代のターンオーバーが早い、つまり世代が密集しているため、稼働年数が重なっているわけですよ。

例えば、私たち夫婦が今から子育てをしようとしても、私の母親は何もそれに貢献できません。だって80歳で認知症になっているから。でもあちらは祖母に当たる人が未だ40代なら、そりゃ何かできますよね。

そういえばウチの近所でも、まだ30代なのに子供が高校生なんてご夫婦がゴロゴロいますから。

都会だと子育てをアウトソースしようとしたら、かなりのおカネが掛かります。その分のおカネが田舎で、地元で暮らしていたら不要になるわけですから、これは所得が増えたのと同じ効果があるわけですよ。

もちろん生活物価だって、東京とは比べものになりません。特に生鮮食料品の値段の安さと質の高さは、言いにくいですが都会は刑務所並みじゃないかと思います。しかしデメリットもありまして、田舎で所得の低さがネガティブに効いてくるのが、自動車のような耐久消費財を買う時です。これは都会も田舎も同じ価格ですから、所得が高い地域の人の方が有利に買えますからね。スマホなんかも同じです。

でもなんといってもそれ以外の経済面では、トータルの所得の低さを十分に補うだけの安さがあります。特に賃貸で暮らす場合には、家賃はフツーに半額以下、場所によっては1/3、駐車場代を考慮したら1/4くらいになるかも知れません。おまけに渋滞の少なさ、駐車場の広さなど、クルマをツールとして使う環境の良さは、都会とは比べものになりません。

これで土地があって家庭菜園とかを始めたら、ざっくり年収が半分になっても生活水準は維持できるように思います。それなら田舎暮らしはペイするというか、現実的な選択肢になり得るんですよね。

親族が同じエリアにいて、家族で負荷を分担できるのであれば、こちらでの年収500万は、都会での年収1,000万よりも幸せに生きられると思います。これは生活してみて分かったんですけどね。そして500万なら共働きなら、田舎でもムリが無い設計図なんです。となると、おカネという価値観に縛られずに生きられるということです。

どちらが良い、悪い、劣っている、優れているという話ではなく、選択肢として考慮する価値があるのか無いのか?でいえば、私は十分にあると理解しました。

そして田舎でこのような形で幸せに生きるというやり方は、今の都会では決して手に入らないことなんです。ところが逆に田舎で都会のようにバリバリ稼いだり、出世したりするというのは、可能性があるんですよ。

ここが人生の面白いところでして、ですから最近では都会でサバイブすることが難しいタイプの人には(つまりバリバリガシガシと上を目指すタイプではないとか、その手の能力はあんまり無いだろうと思われる人)、かなり積極的に田舎暮らしをオススメしているんですが、これが全く伝わらないんですよね。ま、だから都会に人がこれだけ集まって来るわけですけどね。

私は都会でガムシャラに梯子を登るような生き方も楽しいと思いますが、一方でおカネという価値観から抜け出して、田舎(正確には地方都市)で、都会に比べて緩めに生きるというのも十分アリだと思うんですよ。私はその両方を体験している珍しい生き方をしているのですが、それによって両方の価値観を理解できるようになったわけです。この経験値がどこかで受講生や読者さんの役に立てば良いなと思っていますけどね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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