実績を出せば出世できる、というのは間違いではありませんが、企業によっては、正解でもないようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、 人事の決定方法が最後はアナログで泥臭い要素によって決まってしまうことが多いと語っています。
人事は好き嫌いで
とっても残念なお知らせなんですけど、人事って最後のところは「好き嫌い」で決まってしまうんです。
能力や実績はもちろん考慮されますけど、これだけでデジタルに決まるわけではなくて、最後はアナログの泥臭い要素(それを好き嫌いといっています)で決まるというか、そちらの方が影響力が強かったりするんです。
ですから、
■ オレは実績を出しているんだから、絶対に出世するはずだ
という考え方は非常に危険なんです。この手の人が出世しないか?というと出世はするんですよ。でもそれは実績が出ているから、仕方なく出世させたという理由によるんです。
ですから、もし実績が下がったら、サクッと降格させられるなんてことにもなりかねないの。
実績を出していてブイブイ言わせていたら、それを快く思わない人たちも出てくるわけです。そんな人たちは、あなたの調子が良いから黙っているだけで、腹の中では、
■ 落ち目になった時が楽しみだ
って思っていたりするんですよ。それがあなたの上司筋だとしたら、非常に厄介だと思いませんか?
日本では出る杭は打たれるといいますけど、こういう人は自ら私を打ってください、と言わんばかりの態度や行動をするものなんです。
だからお望み通りに打たれちゃうの。もちろん周りのやっかみが原因になることもあるでしょう。そういうのも全部含めて、好き嫌いのジャッジに影響を及ぼすわけです。
それが決して良いこと、正しいことだとは思いませんけど、そうはいっても現実問題そういう構図で、人事が決まってしまうのなら、それに対処した振る舞い方ってありますよね、という話なんです。
私のサラリーマン時代を思い返しても、何人もの上司が部下に対して、好き嫌いの感情を持っていて、それが評価と連動しているということに気付きました。もちろんそれをあからさまにはしないんですが、それでも事ある毎に、顔色とか態度に表れるんですよ。
それが理由で波風が立って、私が巻き込まれるのが嫌だったので、その当事者のところに行って、仲裁の労を執ろうとしたこともありますが、多くの場合、本人は自分が嫌われていることや、その理由について心当たりが無かったりするんですよね。
ですから本人の態度が改まることはなく、次の人事異動の季節には役職を外されてしまい、それが理由でその人は転職を決意することになるんですけどね。私も最後は、新しく来た社長に同じように嫌われまして、同じように退職を決意することになったんですけどね。
これはお互いの相性というのがあるので、どう振る舞ってもダメな時にはダメな結果になるんです。でも、相手が自分をどのように感じているのかについては、敏感になっておく必要があるんです。
相手つまり上司筋の人が、自分のことを嫌っていると理解していたら、それに対処するか、嫌われた結果起こることを覚悟することができますよね。
私は怪しい系をやっているので、そういうのに非常に敏感になりまして、かなり早い時期にそのことを感じていました。
そこで何度か関係を改善するような手を打って、そこそこ良くなった時もあるんですが、キライという感情は根が深いんですよ。
そうなったらもう、覚悟をするという選択肢を取るしかなくて、私は会社を辞めることになる4ヶ月前から、本気で起業することを考えるようになりましたから。
そうしたら案の定、会社を辞めることになるイベントが起こったんですが、その時にはもう準備が整っていましたから、青天の霹靂みたいな感じはなくて、来るべき時が来たって思えました。
特に外資だと上司が人事権を完全に持っているので、嫌われた時の強権発動は非常にあっさりと断行されるんですね。この大元が、実は好き嫌いによるものだということは、サラリーマンとして働く全ての人は理解しておくべきだと思いますよ。
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