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プーチンも経営者も。独裁者は「忖度」が生み出す
中島:やっぱり独裁者って怖いですね、本当に。
夏野:ただ、独裁者も別に自ら望んでそうなっているわけじゃなくて、「周りの忖度」でこうなるという点が凄いなって思っているんです。
中島:でも、みんなで忖度してくれていれば、プーチンは自分がヤバいということに気がつかずに、ポンと殺されちゃうかもしれないですね。
夏野:殺されるんですかね?
中島:もし忖度しなかったら、「ヤバい、ヤバい」っていう情報がもっとあがってきて、プーチンは危機感を持つわけじゃないですか。
夏野:そう。下の者が忖度する方が、プーチンの死期を逆に早めるという。
中島:ですよね。要は、危機感を煽られると「窮鼠猫を噛む」で核のボタンを押しちゃうかもしれないから。
夏野:そういうことか。
中島:だから、忖度も悪くないかもしれません。
夏野:悪くないんだ(笑)。でもすごい話ですよね、本当に恐ろしいことが起こっています。僕も、この一年ぐらい、社長をやってみたけど、いろいろ思うこともあって。これは有料版になってから話そうかな。有料版になった後にじっくり「プーチンになっちゃいけない」っていう話をします。まったく規模感は違うんですけど(笑)。
中島:でも、そうですよね。今、夏野さんは「忖度されちゃう立場」じゃないですか。
夏野:だから、それが見える時と見えない時の違いをどうやって見分けるかみたいなことを今すごく考えています(笑)。
中島:人じゃないですか、結局。
夏野:……ということで、この話は有料版になってからします、すみません(笑)。