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Japan's Prime Minister Shinzo Abe attends in an EU-Japan summit in Brussels, Belgium May 3, 2016.

安倍元首相の円安政策と外交により芽吹き出した日本復活の種

安倍元首相の応援演説中の射殺事件。日本中が大きな驚きと悲しみに包まれました。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、自身のコラムをよく見ていたのは安倍元首相だとして、今まで津田さんが提唱し安倍首相が実現させた戦略について語っています。

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安倍元首相への追悼

このコラムの提案する政策をよく見ていたのが、安倍元首相であったと思う。勿論、小泉元首相は、このコラムでの政策提案を実現した数では多いし、イラクへの自衛隊派遣に反対した時、私の意見を聞きに、自衛隊幹部を寄こしたこともあり、多くの政策を実現できたと見ている。

予想通り、イラクには大量破壊兵器はなく、私の予知は当たっていたし、その後に、米国は、イラク侵攻のために多くのウソをついていたことも発覚した。

そして、小泉元首相の官房長官であった安倍元首相も見てくれたようであり、金融緩和と、特に日銀のETF買いの金融緩和は世界でも初めてで、その実現を渋った民主党政権にとって代わる形で、安倍政権ができ、そこで黒田総裁にして、実現した。

もう1つが、私が唱えた農業が日本の有望産業であり、高付加価値化が可能であるとの意見を、国の研究所が聴きに来たこともあり、その後、農産品や加工食品などの輸出目標を立て、高付加価値化の農業に日本の農業を転換させた。農業の輸出産業化ができた。

また世界の秩序構築には、中国包囲網を形勢する必要があり、それをしないと、日本の復活はないとみたが、この構築を安倍元首相は、精力的に行ってくれた。この甲斐があり、今NATOが、やっと目覚めて、中国に対しての日本の懸念を共有してくれたのである。

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しかし、安倍政権ができた時点からは、日本の政策では、私の意見より取り巻きの意見を重要視したことで、このコラムの政策とは違うことになり、特に日本の復活政策では、金融緩和で得たお金が、単なるバラまきになってしまった。このため、失われた30年という長期の低迷になってしまったのだ。

この国内政策立案の中心に菅官房長官がいて、私の意見より、ご自分の政策実現を優先したことで、私の日本復活の提案を用いないことになった。

この結果が、コロナ感染拡大になり、いち早く警鐘を鳴らしたが、菅前首相は聞き入れずに、コロナを拡大させて、ワクチンの接種拡大を進めたが、辞任されてしまった。それと、インバウンド推進をしたが、これもコロナで逆回転して、多くの企業が倒産してしまった。悔やまれる結果である。

しかし、円安と再度東西冷戦になると、昔から日本が復活すると見ていたが、それが今、実現した。この実現は、安倍元首相が円安政策と精力的な外交によりもたらされたのである。

まだ、日本復活は道半ばである。アベノミクスの成果は、これからというときに亡くなられたことは、非常に残念であるが、「誇れる日本」の実現を目指して、今後もこのコラムでは政策提案をしていくことを誓い、それにより、安倍元首相のご冥福をお祈りしたいと思う。

さあ、どうなりますか?

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image by:Alexandros Michailidis / Shutterstock.com

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【著者】 津田慶治 【月額】 初月無料!月額660円(税込) 【発行周期】 毎月 第1〜4月曜日 発行予定

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