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人気俳優が突然の逮捕。中国で激化する“粛清”から見えた習近平の焦り

中国で相次いでいる、著名人の逮捕劇。その背景に、習近平国家主席の続投問題があるとの見方も存在するようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、中国で続く「粛清」と習近平氏の三期続投との関係を解説。さらに習政権が追い込まれていると判断せざるを得ない理由を紹介するとともに、習氏とプーチン大統領の共倒れが世界に平和をもたらすとの見解を記しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年9月14日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。 

中国の国内粛清激化から見えてくる習近平の焦り

中国人気俳優のリー・イーフォンも買春容疑 中国で“大物スター逮捕”が相次ぐ理由

中国芸能界のイケメン俳優が買春容疑で逮捕されました。この報道を受けて、プラダをはじめとする10社以上のスポンサーが契約を解除したとのことです。

中国の有名俳優・李易峰さんを買春容疑で拘束か 10社以上のスポンサーが契約解除へ

このメルマガでも触れましたが、最近では口紅王子こと李佳琦氏が、生放送中に突然放送が中断され、それ以後公の場に姿を見せていません。彼は、3時間で10憶を売り上げるとも言われていた大人気インフルエンサーでした。

【関連】天安門事件の新たな犠牲者か。消えた中国人インフルエンサーの謎

今回逮捕された李易峰氏も、若者に絶大な人気を誇る俳優でした。買春疑惑が本当かどうかは置いておいても、巷では、彼が突然逮捕されたのは、秋の共産党大会で決定される習近平の三期続投との関係がささやかれています。

身内でも有名人でも、悪事は許さないというポーズを国民に示すために標的にされたのではないか、スケープゴートとしての逮捕ではないかとの噂です。

習近平は、近々ウズベキスタンで開かれる上海協力機構の首脳会議などに出席する予定です。そこにはプーチンも参加予定で、ロシア補佐官の発表によると、プーチンと習近平の首脳会談が予定されているとのことです。

習主席、感染拡大以降初の外遊「重大な国際問題で意見交換」

しかし、ウクライナ情勢がロシアにとって不利になっており、ロシア国内ではプーチンへの辞任を求める声も上がっていると報じられています。

モスクワなどの地区区議、プーチン大統領の辞任要求

こうなることも予測して、最近、中国はあまりロシア寄りの姿勢を見せてこなかったのではなかったのでしょうか。習近平は、劣勢のプーチンを利用しようとしているのでしょうか。

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一方で、こんなニュースもありました。

国営新華社通信のトップが習近平総書記への絶対的な忠誠を誓う文章を雑誌に寄稿しました。

 

6月に新華社通信の社長に就任した傳華氏は「国際的に一流な新型メディアの構築に努めよう」という文章を雑誌に寄稿しました。

 

そのなかで、「一分たりとも共産党の隊列を離れない。一分たりとも習近平総書記の導く方向から離れない。一分たりとも習近平総書記の視野から離れない」と、習近平指導部への絶対忠誠を誓っています。また、自らのメディアの役割については「党の喉として舌として」習近平思想を宣伝することだと強調しています。

中国国営メディア社長「役割は党の喉・舌、習近平思想の宣伝」

なんとおぞましいニュースでしょうか。ゼロコロナ政策という名のものとで行われた、人民に対する非情な振る舞いを見ても、習近平政権はかなり追い込まれていると感じています。

その原因のひとつには台湾の躍進があるでしょう。言葉や軍事などでどれだけ台湾を威嚇しても、台湾は全くブレることなく我が道を進み、アメリカとの蜜月を演じています。大国中国にすり寄る小国もいる中で、台湾の態度は習近平を怒らせるのに充分です。

一方で、習近平が世界に向けて鳴り物入りで発表した一帯一路は、今では失敗に終わったと報じられる有様です。

習近平が、自らの政治生命を永らえようとすればするほど、国内外のひんしゅくを買うことばかりしています。ウクライナでの敗戦と、一帯一路の失敗を機に、習近平とプーチンが共倒れになれば、少しは世界も平和になるかもしれません。

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