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シティーハンターの「もっこり」が令和最新版に進化?鈴木亮平主演で日本初の実写化、“冴羽獠の股間”にネット注目

「週刊少年ジャンプ」に連載され、長期に渡ってテレビアニメが放送された北条司の人気漫画「シティーハンター」が、鈴木亮平主演でNetflixにて実写映画化されることが決定した。これまで香港、韓国、フランスと、海外では実写化されてきた同作だが、日本で実写化されるのは初となる。あの「変態仮面」でブレイクした鈴木だけに、冴羽獠「もっこり」場面の完全再現が期待されているようだ。

Netflixで2024年に配信予定の実写版「シティーハンター」とは

「シティーハンター」は、漫画家の北条司氏が「週刊少年ジャンプ」にて「キャッツ♥アイ」に続き1985年から連載した人気作。裏社会で事件を解決するシティーハンター・冴羽獠の活躍を描いたアクション漫画だ。ハードなアクションの中に時々挟まれる、冴羽の「下ネタまじり」のギャグが好評だった。

よみうりテレビ制作でテレビアニメが1987年から1991年まで放送され、2019年にも同じスタッフ・声優陣・主題歌(TM NETWORK「Get Wild」)で制作された「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」が公開、オリジナルのイメージを壊さない作風で好評だった。同作は2023年にも劇場版アニメの公開が予定されている。

今回の実写版では、現代の新宿の街を舞台に、原作で表現される「日本語独特のニュアンス」などを活かして実写化されるという。

キャラクター設定もわずかにアップデートされると言われており、冴羽のコスチュームもアニメ版のジャケットからロングコートに変更。よりハードボイルド色がアップしている。

冴羽を演じる鈴木も、伝統ある作品の実写化というプレッシャーと、1980年代の作品を現代版にアレンジする試行錯誤の苦労を交えつつ、

「クールで、ロマンチックで、おバカで、もっこりで、そして最高に格好良いシティーハンターの世界を、大切に大切に、皆様にお届けしたいと思っております」

と誓っていた。

原作者の北条氏も「構想10年」と、実現に時間がかかったことを明かし、佐藤祐市監督も「素敵なアクションもっこりエンターテインメントを目指す」と語っている。

「シティーハンター」を語る上で、やはり「もっこり」は欠かせないキーワードであることがわかる。

歴代の冴羽に、ジャッキー・チェンや上川隆也も

しかし、歴代の「シティーハンター」の実写作品は、とてもオリジナル版をリスペクトしているとは言いがたい。

1993年、後藤久美子との共演が話題になった香港のジャッキー・チェン版は、設定だけが流用され、ガンアクションというよりジャッキー映画らしいカンフー・アクション映画だった。

2011年に韓国でドラマ化された「シティーハンター in Seoul」も、「シティーハンター」の形を変えた韓国ドラマらしい純愛ドラマになってしまっていた。

実は、過去に日本のドラマにも冴羽は登場している。それは「シティーハンター」の続編的な作品「エンジェルハート」のドラマ化で、上川隆也が肉体改造をして演じていたのだ。

しかし、舞台はパラレルワールドで、しかも「シティーハンター」の後日談的な内容であり、冴羽はすでに中年になって、ヒロイン・槇村香は死亡しているという設定だった。「もっこり」というワードは出てくるものの、肝心の「もっこり」場面はなかった。

意外なことに、一番原作の再現性が高く、下ネタも満載だったのはフランス版「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」。

主演・脚本・監督をつとめたフィリップ・ラショーは、フランスの子供番組枠でアニメ「シティーハンター」を視聴していたという。そんなオリジナルのアニメ版をリスペクトし、冴羽の衣装の色やフォルムをそのままに再現している。

意外な事実。アニメ版に「もっこり」はなかった

しかし、驚くことにフランスで放送されていたアニメ「シティーハンター」には、もっこり場面は一切なかったそうだ。フランスでは子供番組の規制が厳しく、性的な場面はおろか、銃で人を撃つ場面も全てカットされていたというのだ(同じ枠で放送されていた「北斗の拳」の暴力シーンも全カット)。

フランスの実写版「シティーハンター」の記者会見で、原作者の北条司氏が驚きの事実を明かしている。実は、日本で放送されたアニメ版「シティーハンター」にも、冴羽のもっこりシーンは一度もなかったという。

漫画版には冴羽の下半身「もっこり」場面が描かれていたので、アニメにもあったように錯覚していたが、さすがに当時のアニメでもそこまでは描けなかったようだ。

しかし、ここで一つの疑問が湧く。なぜアニメでも「もっこり」が決まり文句になったのだろうか?

それは、冴羽の声を担当した声優の神谷明氏が、かわいい女性キャラが現れると「もっこりちゃん!」などとアドリブを入れていたから、と言われている。

神谷氏は「台本に(もっこりは)書いてあった」と、アドリブ説を否定しながら「まあ、そういうことにしておきましょう」と口を濁している。

ちなみに、神谷氏の個人事務所は「冴羽商事」という名前で、「キン肉マン」や「北斗の拳」など数々の当たり役がある中で、やはり冴羽には人一倍思い入れがあるようだ。

あまりにも「もっこり」というワードが普及しすぎて、我々はアニメ版「シティーハンター」の「もっこり場面」を脳内で創造してしまっていたのかもしれない。

鈴木亮平なら「自前でいける」説も?ネトフリ版もっこりの行方

「シティーハンター」の実写版がNetflixでの放送となると、「もっこり」場面を規制せずに完全再現する可能性が高い。

「変態仮面」でパンツ一丁&頭にパンツを被ってブレイクした鈴木亮平だけに、躊躇なく「もっこり場面」に挑むのは間違いない。鈴木には「立派なモノを持っている」説もあるから、もっこり場面は「自前」で済む可能性もありそうだが、テレビ画面でそれとわかるほどの「立派さ」なのかは不透明だ。鈴木の「もっこり」再現度がどの程度なのか、そのサイズ感に期待したい。

ネット上には「本家に引けを取らぬもっこりを携えて撮影に挑むだろう」「日本一もっこりが似合う男、鈴木亮平」などという声も出ており、股間が、いや期待が膨らんでいるようだ。

一方で、性的な表現に対する規制が多い昨今、「令和的にもっこりは許されない傾向にあるので大丈夫か?」という懸念の声もある。

大きな話題となったAV監督の村西とおる氏の半生を描いた「全裸監督」は、R18指定になってNetflixで配信された。今回の「シティーハンター」は、たとえR18になったとしても、もっこりの完全再現に期待したいところだ。

同じく「ジャンプ」に連載され、今秋テレビアニメ化された「チェンソーマン」(テレビ東京)も、少しエロチックな場面があるが、完全に深夜枠扱いとなっている。

「シティーハンター」から「チェンソーマン」までの約30年間で、テレビは大きく自主規制されるようになった。元々フランスではカットされていたのだから、日本の放送規制も欧米に並になったということなのだろうか?

ネット上には「もっこりと射撃とTMの曲があればあと細かいことはどうでもいい」「もっこりがなきゃシティーハンターじゃないからな」という声が多くあがっている。

image by: kuremo / shutterstock.com

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