「嫌われる上司」「好かれる上司」。この違いはどこにあるのでしょう?今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、 尊敬され、慕われる上司像について語っています。
問題が起こった時の上司の取るべき態度とは
問題が起こった時に、部下に
● ○○したら良いよ、そうしたら解決する(良くなる)から
と言えれば、、その人はたいしたマネージャですよ。
何か問題や障害が起こったということは、それは即断即決が必要だということで、その時に素早く抽斗を開けられる、つまり「どうすべきなのか」という解を導くことができるということが、あなたが部下から慕われる、尊敬されるためにどうしても必要なことなんです。
そもそもその部下が、その状況に対してこれを問題だと感じたということは、自分では解決できそうもないと考えたということですよ。自力で解決できることが分かっているのなら、その部下は必ず、
● あとこれくらいの時間をもらえたら解決させられますが、それで大丈夫ですか?
つまり、その時間軸で問題無いですか?と尋ねてくるはずです。それを言えないということは、即ち自分ではどの程度の時間軸で解決するかが分からないような問題だということです。そういう時に上司がやるべき仕事は、
▼ 上司が解を導いてあげる か
自分で解を導けないのであれば、
▼ 顧客や他部署と調整して、問題解決までの時間を稼ぐ
のどちらかなんです。
もちろん前者の方がカッコ良いのですが、上司だってなんだって知っている、経験しているとは限りませんからね。
上司であるあなたが解を知らない、当然対応している部下もどうして良いか分からない、となると事態は深刻で、それはもしかしたら、その部署では初めての事案なのかも知れません。ということは、相応の時間が掛かることを覚悟しなきゃならないわけです。
その時間の調整を当事者である部下に丸投げしてはいけません。だってその部下は、自分たち的には初めての難題に対処しようとしているんですから、それ以外の雑事に手と心を使わせちゃならないんです。仕事に集中させてあげなきゃならないんです。だからそういう時は、上司が出張って、周りの人を納得させなきゃならないんです。
上司としての権力と影響力を徹底的に使って、時間稼ぎをしてあげる、それが部下を守るということですよ。
もちろん、その部下が自分ではどうにもならないわと、白旗を揚げる時もあるでしょう。そういう時には、その仕事を部下から取り上げる、抜き取ってあげて、その仕事に対する責任からリリース(解放)してあげなきゃならないんです。それをせずに、相変わらず部下に押しつけて放置してしまうから、心療内科のお世話になる羽目に陥ることになるんです。
できないって言ってるんですから、代わりのできる人をどこかから持って来るか、その仕事自体を諦めるか、という決断が必要なんですよ。だって上司であるあなたにだって解決ができないんでしょ。
上司としてマズいのは、自分が手に負えない仕事を、自分の監督下つまり自部門に配置しているのに、その仕事に対する責任を持たないってことなんです。この場合に「責任を持つ」ということの意味は、その仕事が決着するまで、その仕事を自分の視野の範囲内に置いておくということですよ。
■ ○○君に任せておいたので、私はどうなっているか分かりませんでした
なんてクソな報告をしたらアカンのです。それは任せておいたのではなく、自分でも出来ない仕事を部下に押しつけて、見て見ぬ振りをしたということなんですから。
自分の抽斗を開けて、解決させられない仕事を部下にやらせる時は、上司はその部下の最大の応援団にならなきゃならないんです。これが分からない人が多すぎます。
部下に好かれる上司、慕われる上司ってそこを外さないモノですよ。
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