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マルチタスクではない男が「9種類の職業」をこなしていける秘密

シングルタスクか、マルチタスクか、それが問題だ。あなたはどちらが効率がいいと思いますか? メルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の著者、石川和男さんは9つの仕事をしている現在の経験から、その二つのどちらがいいのかを語っています。

シングルタスク?マルチタスク?どちらがいいかに終止符を打つ!!

私は現在、9つの仕事を行っています。そのせいか、よく人から「マルチ人間ですね」とか、「マルチタスクが上手い人なんですね」と言われるのですが、自分自身では、まったくそうは思っていません。

なぜなら、決して、2つ以上の仕事を同時にやることはないからです。

大学講師の仕事は19時からです。大学がある日は、建設会社の仕事を必ず17時までに終わらせて、電車に乗り込み大学に向かいます。そのため、大学で講義がある日は、どんなに重要な仕事も緊急の仕事も全力で17時までに終わらせます。

ほかの仕事はいっさい考えず、建設会社の業務だけに集中してシングルタスクとして取り組むのです。

もう少し細かく言うと、

・午前中の集中できる時間帯に企画書の仕事を30分でやり切る
・資金繰りのチェックを45分でやりきる
・集中力の切れてきた13時、15時にはメールの返信を15分でまとめて行う

などです。

決して、部下の話を聞きながら企画書を書いたり、電話をしながら資料を読んだりなどマルチタスクなことはやりません。そんなことをしても、ミスしてやり直しが増えたり、聞き間違いがあったりして、結局、仕事を遅らせてしまうからです。

講義がある日は、建設会社の仕事は遅くても17時までに終わらせて電車に乗り込みます。17時までという期限があるので、集中して仕事を終わらせることができるのです。

その日に大学で行う講義の予習は、電車の中で行います。予習といっても知識は頭に入っているので、講義の進め方や黒板に何を書くか、学生各人にどのようなアドバイスをしていくのかということを考えながら大学へ向かいます。

車中では、メールチェックやLINEを見るなどはいっさいしません。大学登壇の仕事へ向けて、シングルタスクで集中するのです。

余談ですが、大学へ向かうJRはグリーン車を使用しています。30分で800円の出費は安くはありませんが、時間はお金で買うもの。30分間、混んだ車内で立ったまま移動するのは疲れますし、ノートに書く必要のある仕事ができません。車内での貴重な30分間の予習時間を800円で買っているのです。

これを高くするか安くするかは、30分の使い方で決まります。私は、講義の予習以外のことをシャットアウトして、シングルタスクで集中し、30分を有効な時間にしているのです。

このように9つの仕事をきっちりとこなすために、一つひとつの仕事や作業をシングルタスクとして集中して終わらせているのです。

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マルチタスクのするときの条件

ただし、いっさいマルチタスクをしないわけではありません。2つのことを同時にある場合があります。

さんざん、シングルタスクと言っていたのに、いったい、どんなときにマルチタスクをするのかと言うと、例えば

・ジムへ行ってエアロバイクに乗りながらビジネス系のYouTubeを観る
・歯を磨きながら、ほかのセミナー講師のDVDを見る
・シャワーを浴びながら、今後の計画を立てる
・散歩をしながら、仕事の段取り企画を考える

など。そんなときは、マルチタスク、つまり同時に2つのことをやっています。これらは、脳を使うことと、脳を使わないことを同時にやっているだけです。

 ・音楽を聴きながら勉強する
 ・ラジオを聴きながら仕事をする
 ・部下の話を聞きながら、企画書を書く
 これらのように、脳と脳を同時に使ったマルチタスクをやりません。

脳科学的には、そもそも、脳は同時に2つのことは考えられないそうです。「自分がマルチタスク人間だよ」と言っている方もいますが、そのような方は1つの仕事ともう1つの仕事のスイッチを瞬時に切り替えて、行っているのです。

厳密に言えば、同時に行っているわけではないのです――(メルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2023年9月28日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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