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大型連休前は「充電渋滞」が恒例の中国。EV車の充電に“ロボット”が動いた!

電気自動車の需要が大幅に伸びている中国では、充電ステーションなどでの渋滞が問題となっています。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』では今回、その問題の解消と決め手となるかもしれないロボットについて言及、解説しています。

自律走行して車両の充電を行うロボット、浙江などで実用事業化

充電やガソリンなど自動車に関連するエネルギーを扱う米ナスダック上場企業、能鏈(NewLink)は2023年11月13日、自社で開発した充電ロボットを浙江省安吉竹博園で料金徴収型の実証実験を行うことを発表した。

また、2023年末までに湖北省や海南省など、高速道路上における駐車場などでのサービス展開も進める。

ロボットが自律走行し、ターゲットの新エネルギー車(NEV)に近接、自動的に充電を開始する同種のものは、中国で多くのベンダーが研究開発を行っているが、実用化したものは珍しい。

どんな機能?

NewLinkによれば、同社の充電ロボットは、従来の固定型充電スタンドやその整備における場所、電力容量などの制限を打破、スマートフォンのアプリを通じて、ワンプッシュで注文が可能で、自律的にターゲットの車を探索、正確に近接し、自動でソケットを車両に装着、充電後自動で決算する無人化かつ完全自動のクローズドループを実現。

通常の駐車場や、既存の充電ステーション、高速道路のサービスエリア、巨大公園、港湾など様々な充電シーンにおいてそれぞれのニーズを満たせるという。

中国では急速に充電スタンド及びステーションの整備が進んでいるものの、大型連休などでは数時間及びそれ以上の充電渋滞が恒例になっており、NEVユーザーの不興を買っている。

このロボットであれば、充電スタンド不足を補い、渋滞も発生せず、場所も選ばない。クルマが充電スタンドを探す、から、充電機器がクルマを探す時代に移行できる、とした。

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どんな技術?

このロボットは、ディープランニング、V2X、3Dビジュアルなどスマート化された技術を集積、先進的な画像識別、自動運転、測位及び制御のアルゴリズム、充電用のアームの動きなどの技術と、カメラ、レーザーレーダー、超音波などセンサーによる周辺環境感知を融合、ミリレベルによる充電態勢の検測精度を持つという。

これにより、自身で走行ルートを確定、車両を制御し、障害物を避け、複雑なシチュエーションでも充電ポートを検出、位置を合わせて正確にアームをコントロールできる、という。

充電渋滞解消へ

NEV販売が急増する中国において、2023年9月までに中国における自動車保有台数に占めるNEV比率は5%程度に止まっているが、2025年にはこれが15%にまで拡大する可能性がある。

これらから日常及び大型連休中の高速道路における充電スタンド必要数を割り出すと、現状の10倍が必要とも試算される。

充電ソリューションの多様化は避けられない情勢であり、NewLinkの充電ロボットはその一つの解になるか、注目される。

出典https://mp.weixin.qq.com/s/1GKWtfrczYAQAlGWmfnaGw

CHINA CASEは株式会社NMSの商標です。

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image by: Shutterstock.com

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