部下に対してすぐに感情的になってしまい、上司に注意されてしまう。そんな相談者さんからのお悩みに今回のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』では、世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんはどうこたえるのでしょうか?
部下が5人います。部下に対してすぐ感情的になってしまいます。
Question
外資系コンサルティング会社でマネージャー職です。5人の部下を率いるチームを半年リードしています。あと半年は続く予定です。問題は部下に対してすぐ感情的になってしまうことで、上司であるパートナーから再三注意されています。外資系コンサルティング会社ですから、部下の給料はかなり高額です。学歴もいいです。にも関わらずミスが多く、やる気を疑うことが頻繁にあります。感情的になるなと言われても無理です。どうしたら、パートナーから期待されるような泰然とした気持ちでいられるのでしょうか。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。私もマッキンゼーに14年いたので、お気持ちは大変よくわかります。
部下5人にも問題があるとは思いますが、上司であるパートナーから言われた、ということは相談者さんの普段の言動に問題があり、上司としてのチームリーダーシップや部下マネジメント・部下育成に課題があるということです。
外資系コンサルティング会社であれば、クライアントは経営者であることが多いです。そうすると、彼らの悩みを聞き、相談相手になる必要があります。ちょっとしたことで感情的になるようだとそういう場に出せませんし、出たとしても経営者の心をつかむことがむずかしくなります。
今後も続けたいと思うなら、ぜひこの際、心を入れ替え、今後のキャリア形成上もっとも重要な課題だと考えてお取り組みください。というのはこういう指摘を受ける方は、問題把握・解決力はかなり高いことが多く、だからこそ、余計にできない部下に対して感情的になりがちだからです。
気をつけていただきたいことはいくつかあります。
まず、部下にせよ家族にせよ、何かが思い通りにいかないとき、すぐ感情的になることをやめる、ということです。これはコントロールできないことでも何でもありません。単なるわがままです。
なぜならば、上司に対して、大切なお客様に対して感情的になることはないですよね。つまりわかっていて、やっておられる、自分より弱い人に対してやっているということで、大変残念であり、言ってしまえば卑怯でもあります。
ではどうするかというと、チームとしてのビジョン提示・合意 → 達成方針提示・合意 → アクション提示・合意 → タスク提示・合意 → 週次のKPI進捗確認会議での問題把握・解決 → 普段からのアクティブリスニング ということに尽きます。
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そもそもこういう仕事の進め方、部下への指示のしかたをしていると、部下がうまく動けなくて腹を立てることも激減します。
自分の思い通りにプロジェクトを進めることができるので、成果も出るし、部下も成長しますし、ミスも減っていきます。
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