年上にも年下にも自然と好かれる人には、ある共通の特徴があります。「6つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」として知られる石川和男さんは、自身のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の中で、人間関係をスムーズにする特徴について実体験を交えて伝えています。
なぜ、あの人は可愛がられているのか?
「なんであの人ばかり、年上からも年下からも好かれているんだろう?」
そんなふうに思ったことは、ありませんか?
その理由のひとつが、「共通点を見つける力」なんです。立場や年齢、職種を超えて親しみやすくなる人って、実は無意識のうちに「共通点」を手がかりにして、距離を縮めていることが多いんです。
私自身、講演プロフィールには「1968年生まれ」「北海道出身」「埼玉県在住」といった情報をあえて載せています。
これだけで、「同い年だ!」「北海道なんですね、私もです!」と、共通点からつながってくれる方が増えるんです。
以前、ある得意先の部長がとても無愛想で、毎回の訪問が憂うつでした。ところがある日、「北海道の同じ地域の出身」だと判明して、会話の流れで「高校はどこ?」と聞かれました。高校は違い少しがっかりされましたが、なんと中学が一緒だったんです。その瞬間、あの無表情だった部長がぱっと明るい笑顔に。実家も近所だったことがわかり、地元の思い出話で一気に打ち解けました。
それ以来、部長はまるで別人のように親しみやすくなり、退職まで本当に良くしていただきました。
「でも、苦手な人と共通点なんてないよ」と思うかもしれません。けれど、ちょっと目線を変えてみると意外とあるものなんです。共通点を見つけるには、まず相手をよく観察すること。興味を持って話しかけてみることです。
たとえば、推理小説が好きそうな人には「私も読みましたが、どう感じましたか?」と聞いてみたり、ゴルフが趣味の人には「どこでプレイされているんですか?」と話を振ってみたり。
ここで大切なのは「はい/いいえ」で終わらないオープンクエスチョンを使うこと。相手が自然と話したくなる空気をつくることで、共通点も見つかりやすくなります。
「共通点を見つけよう」と思っても、会話の糸口がつかめないこともありますよね。そんなときは、まず自分のことを少しオープンにしてみるのもひとつの方法です。「最近こんな映画を観たんです」「週末は近所のカフェで過ごすことが多くて」など、さりげなく話すことで、相手の「私もそれ好きかも」を引き出しやすくなります。共通点は、探すだけでなく「つくること」もできるんです。
人は「この人、自分と似ているな」と感じると、自然と心を開きます。これは「類似性の法則」と言われていて、似た価値観や経験がある人には、無意識に親近感を抱きやすい傾向にあります。
同じ野球チームのファンだったとか、学生時代に同じものにハマっていたとか、それだけで一気に距離が縮まることもあります。
仕事でも、共通の目標や課題に向かって一緒に取り組んでいると、年齢や肩書きに関係なくーーー(『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2025年6月12日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
この記事の著者・石川和男さんのメルマガ
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