軍事情報

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国際社会は力の均衡(バランス・オブ・パワー)の原理で動いています。その冷厳な事実を戦後日本で育った人の多くは理解していません。世界の中でわが国が、自立した国として生き抜いてゆくには、「力」への免疫をつけておくことが必要不可欠です。イデオロギーで動いていない国際社会を理解できるツール「軍事」の世界へようこそ!

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不定期
最終発行日
2018年04月18日
 
発行部数
9,802部
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カテゴリ
ニュース・情報源 > 一般ニュース > 国際情勢

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ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官
でもあります。
お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ

E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp
────────────────────────────
【2月10日配信】桜林美佐の国防ニュース最前線
「憲法改正、加憲で自衛隊は国を守れるのか?」
市川文一元陸自武器学校長
https://youtu.be/D_md0ZSJNds


こんにちは、エンリケです。

面白兵器技術の九回目です。

兵器のメカニズムは理系に分類される
のでしょうが、

文系の私でも

すごくわかりやすく、
すごく面白く、
ワクワクしながら

読めています。

毎号思うことですが、
こういうはなしがなぜ20年前には
存在しなかったのでしょう?

時代の変化とネット誕生が理由なのでしょうか。


きょうもさっそくどうぞ。

エンリケ

追伸
市川さんの新刊が好評です。

『猫でもわかる防衛論』
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お読みになっての感想や
市川さんへの疑問・質問やご意見は、
いつでもお寄せください。
 ⇒ http://okigunnji.com/url/169/


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意外と知られていない面白兵器技術(9)

「火砲の構造と機能(その3)─第3の主役「駐退機」」

市川文一(元武器学校長・陸将補)
───────────────────────────────────

□はじめに

『猫でもわかる防衛論』(大陽出版)の刊行から約1カ月が経ち
ますが、知人からはいろいろと感想をいただいています。知人に
は現職自衛官、自衛官OBが圧倒的に多いのですが、元々自衛官向
けに書いたものではないものを多くの関係者に読んでいただき、
大変有り難く思っております。一方、自衛官以外の方の感想を聞
く機会が少ないため、本連載の読者で拙著を読まれた方から感想
をいただけたら幸甚です。

『猫でもわかる防衛論』
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 感想については、知人ですからお世辞半分としても「面白い」
「わかりやすい」「新しい視点だ」という、お褒めの言葉を多く
いただいております。「目から鱗が落ちました」という、非常に
うれしい感想もありました。逆に「勉強になった」という感想は
皆無です。内容としては、ある程度の経験を積んだ自衛官なら誰
もが知っていることを、いかに「わかりやすく、簡単に」説明す
るかが拙著の狙いでもあり、まずまずの内容になったのではない
かと一安心というところです。

 本コーナーで連載をされている荒木肇さんからもお褒めの言葉
をいただき、連載を継続する自信ともなりました。また、何より
も自分が尊敬する先輩から、「現在の連載も含めて前の連載も面
白かったぞ」と言われたことが自分の支えになっています。非常
に能力が高く、お世辞は言わない先輩ですから、嘘はないだろう
と思っています。

 現職の時には、短い文章は何度も書きましたが、本にするほど
の長文は初めてで、このように長期にわたる連載も初めてのため、
正直、不安も多くありました。読者の皆さんのご意見をいただき
ながら、さらに、読みやすく、わかりやすく、面白いものを書き
ますので、引き続きよろしくお願いします。

前回は、輸入装備品の最も大きな問題が、維持・管理の分野にあ
り、部品を供給する生産基盤を整備し、改善する技術基盤が国内
にあるかどうかが重要であることを説明しました。今回は、その
うちの一例を取り上げます。

アメリカのメーカーに多いのが、部品のラストバイ(last time
buy:最終購入)です。兵器の製造が終了すると、同時期に部品の
製造も終了するメーカーがあります。しかし、兵器を使用する軍
は、さらに一定期間、兵器を維持・管理しなければなりません。
故障したならば、直すための部品が必要です。

したがって軍は、今後兵器を維持管理しなければならない期間に
必要な部品を見積もり、一括購入する必要があります。一般的に
ラストバイの部品の価格は安くなります。アメリカ軍のように、
平素から戦闘時に必要な多くの部品在庫を保有している場合、ラ
ストバイにかかる費用が、普段の部品購入費と桁違いということ
はありません。普段から、十分な予算を使用しているからです。

ところが日本の場合、部品を購入するための十分な予算がないた
め、故障したなら、1~2年間、装備品が直らないのが常態化し
ています。ふだん必要な部品を購入する予算でさえ厳しいのに、
将来の10年単位の期間に必要な部品を一括購入することは不可
能です。メーカーから「ラストバイだ。安くするぞ」と言われて
も、買うことはできません。自衛隊では、米軍のようにラストバ
イで十分な部品を持つことなく、メーカーは部品の製造を中止し
てしまいます。

部品が製造中止になっても、輸入した装備品は故障します。仕方
がないのでメーカーに部品製造を依頼します。製造中止というの
は、ラインを作って大量生産しないということです。部品を製造
できないわけではありません。ただし、個別に1つ1つを作るこ
ととなります。当然、コストが上がります。10倍~20倍にな
る部品もあります。今までよりも、さらに部品の取得が困難にな
ります。こうして、故障したら1~2年間直らなかった装備品が、
4~5年経たないと直らないことになります。

 さて、本題の兵器技術ですが、火砲の構造・機能の3回目です。
以前、制退器の説明の中で「火器の進歩は射撃したときの反動と
の戦いでもあった」ということを話しました。制退器をはじめ、
弾丸の給排弾のための遊底、迫撃砲の底盤など、いろいろな機構
で反動を吸収していますが、弾丸発射の反動を吸収するメインの
装置が「駐退機」です。

▼発射速度向上に不可欠な「駐退機」

 火砲が弾丸を発射した反動の大部分を、駐退機が吸収するとい
う説明をしました。弾丸発射直後の反動は、簡単に計算できます。
作用、反作用の運動量保存則で
(弾丸の重さ×弾丸のスピード)=(火砲の重さ×火砲のスピード)
となります。真空、無重力状態の中、代表的火砲で射撃した場合、
(40kg×900m/s)=(9000kg×火砲のスピード)となり、弾丸を
発射した反動で4m/秒、時速14kmで火砲が後退することになりま
す。これに、発射ガスが砲口から出るときの反動が加わります。

 最初の反動だけでも、あの重い火砲を時速14kmのスピードで動
かす力となります。しかも、かかる力は、発射薬の点火から弾丸、
発射ガスが砲口を出るまでの一瞬です。この反動を制止させたま
まの火砲で受けるとなると、かなり頑丈に作らなければなりませ
ん。長射程で威力のある火砲を作ろうとすると、必然的に固定式
となってしまいます。

また、射程と威力を犠牲にして、移動式の火砲を作ったとしても、
反動で砲が動き照準が狂いますから、そのつど、照準を修正する
必要があり、発射速度が落ちます。射撃の反動を、いかに処理す
るかが火砲の性能に大きく影響するわけです。

 そこで、登場するのが駐退機と復座機です。1つの装置に両方
の機能が組み込まれているものは駐退復座機(装置)と呼ばれま
す。駐退機で反動をスムーズに受け止め、復座機で元の位置に砲
を戻せば、照準を修正することなく射撃ができます。

この際、砲が反動で後ろに下がるのを後座といい、後座する距離
を後座長といいます。後座長を長く設計すればスムーズに反動を
吸収できますが、駐退、復座に時間がかかり、発射速度が落ちま
す。また、榴弾砲の場合、高射角で撃つと砲が地面に当たってし
まいます。戦車砲であれば砲塔の内部にぶつかります。後座長を
短く抑えて、反動をスムーズに吸収するのが駐退機の性能です。

 駐退機と復座機の構造もさまざまです。制退器のところでも説
明したような、注射器の出口を絞っていく方式の駐退機の場合、
液体を押し出すピストンを円錐形にすれば、出口を少しずつ絞れ
ます。最終的にはピストンと出口が同じ経になり、後座が止まり
ます。この場合、復座にはバネを用いる方式が採られます。

 注射器の先にガスの入った容器をつなげば、注射器から出た液
体がガスを圧縮して次第にガス圧が高まり、圧力が限界となった
ところで後座が止まる方式の駐退機もあります。この場合、圧縮
されたガスが戻る力で液体を注射器に戻し、砲が復座します。こ
の方式では、液体の出口の太さとガス圧を最適にすることが重要
です。

 戦車砲や自動装塡式の火砲では、砲が後座したときの力で閉鎖
機を開き、戦車砲では薬莢が出る仕組みになっています。戦車砲
では、手動式でも自動装塡式でも、弾込めをすると、バネや閉鎖
機の重さで閉鎖機が閉じます。

 映画やアニメに戦車が出てきますが、射撃したときに砲身が一
度下がって戻る動きをしていないものは制作のレベルが低いと思
って間違いありません。一昔前のものには、よくありました。最
近の映画やアニメは、比較的うまく表現されています。なかでも、
『ガールズ&パンツァー(ガルパン)』は砲の後座と復座が非常
にリアルです。

 ガルパンのプロデューサーとお話しする機会が何度かありまし
たが、その辺の動き(砲の動き、戦車の履帯のたわみ、転輪の上
下動など)については、かなりこだわって制作したとのことでし
た。本連載を読んだあとに、火砲や戦車が出てくる映画を観ると、
また、別の楽しみが増えますね。



(市川文一)


【著者紹介】
市川文一(いちかわ・ふみかず)
1961年生まれ。長野県出身。防衛大学校27期生1983年、陸上自
衛隊に入隊。
2002年に1等陸佐に昇任後、第13後方支援隊長、統合幕僚監部
人事室長、装備施設本部武器課長、陸上幕僚監部武器・化学課
長、東北方面後方支援隊長、愛知地方協力本部長として勤務、
2015年陸将補に昇任後、陸上自衛隊武器学校長の勤務を最後に
2017年8月に退官。

退官後の9月にはYouTube「桜林美佐の国防ニュース最前線」に
出演。 https://youtu.be/6hPY3vgpidw
2017/10/21「桜林美佐の国防ニュース最前線」に出演
 https://youtu.be/jESYh1lIeSE
2018/2/10「桜林美佐の国防ニュース最前線」に出演
https://youtu.be/D_md0ZSJNds
著書に『猫でもわかる防衛論』(大陽出版)がある。
https://amzn.to/2qBGuNJ

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