レフティやすおの楽しい読書

  • ¥0

    無料

著者サイト

元「本屋の兄ちゃん」といっしょに読書嫌い・古典苦手を克服し、「読書は楽しい!」を実感する「プチ教養人」に変身しよう!(若い頃、本好き読書好きで、司馬遼太郎先生のエッセイ「駅前の書店」(『司馬遼太郎が考えたこと 15』新潮文庫)に登場する東大阪市の栗林書房、その今はなき八戸ノ里支店で5年8カ月働く。)月の半ばは初心者のための読書法を、月末は古今東西の古典の名著・名作を隔月交互に一点ずつ紹介します。読書とは他人(ひと)様の人生や思惟を追体験すること。「楽しい読書」で素敵なひと時、豊かな人生を!

 

メールマガジンを登録(無料)

※ご登録いただいたアドレスは大切にお預かりし、まぐまぐ!メールマガジン配信にのみ利用します。

他のサイトIDでメルマガを登録する

※ 各サイトのリンクをクリックすると認証画面に移動します。
※ メルマガはサービスでご登録したメールアドレス宛に届きます。

このメルマガを解除する

メールマガジンを解除

他のサイトIDでメルマガを解除する

※ 各サイトのリンクをクリックすると認証画面に移動します。

 

メールマガジン最新号

◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
------------------------------------------------------------
2017(平成29)年6月15日号(No.201)
「創刊200号突破記念―特別編 私の大好きな一冊(名著編)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
創刊200号突破記念―特別編 私の大好きな一冊(名著編)
◆ 私の名著ベスト3 ◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 本来は「私の読書論」をお送りするところですが、
 前回に引き続き、
 創刊200号突破記念の特別号として、
 「私の大好きな一冊」について書いてみます。

 前回は、「私の大好きな一冊(名作編)」として、
 「世界最高のエンターテイメント小説」と信じている
 マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』を
 取り上げました。

 さて、今回は、名著編です。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

創刊200号突破記念―特別編 私の大好きな一冊(名著編)

◆ 私の名著ベスト3 ◆

 ★ 海外編 ― ソロー『ウォールデン 森の生活』
☆ 国内編 ― 内村鑑三『後世への最大遺物』
★ 古代編 ― 『スッタニパータ』(ブッダのことば)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ●一位選びは難しい

名作編としては、小説の
マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』が
私にとって他にとってかわるもののない一作で、
あっさりと決定できました。

ところが、こちらはなかなか選定が難しいですね。

愛読書と言えるような存在がなくて、
元々小説読みでしたので。


そんな中で、創刊号で取り上げた『論語』、
3号で取り上げた『老子』などは、
全編通してというわけではありませんが、
部分部分を読むことは結構ありました。

他に候補として挙げられるものは、
最近読んだもの――

初期仏教の『スッタニパータ』『ダンマパダ』
『大パリニッバーナ経』の三点。

『大パリニッバーナ経』は、
<ブッダ最後の旅>という副題がつくぐらいで、
ちょっと物語的な要素があって、
名著としてはどうかなあ、という気もします。


物語的要素があると言えば、
プラトンの『ソクラテスの弁明』や『饗宴』などは、
文学としても楽しめる著作でした。

戯曲的な著作と言えば、
弘法大師空海の『三教指帰』も面白い作品でした。
24歳の著作とは思えないものです。



 ●本誌バックナンバーから

引き続き、アトランダムに候補を上げてゆきましょう。

明治期及びその辺りの日本人の著作としては――
福沢諭吉『学問のすゝめ』
新渡戸稲造『武士道』
岡倉天心『茶の本』
内村鑑三『後世への最大遺物』
(『代表的日本人』もいいけれど、この講演録が一番魅力的)
幸田露伴『努力論』

『努力論』から幸福論つながりで――
アラン『幸福論』
ヒルティ『幸福論(第一部)』
(「エピクテトス」の要約がまたいい)

エピクトテスから古代ローマのストア派哲学では、
マルクス・アウレーリウス『自省録』

古代ローマといえば、カエサル『ガリア戦記』


ビジネス系の自己啓発本の元祖として
サミュエル・スマイルズ『自助論』

19世紀の自由と民主主義、科学技術の時代を迎えて、
その矛盾をつく
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー『市民的不服従(市民の反抗)』、
『ウォールデン 森の生活』
(シンプル・ライフとエコ・ライフを先取りした自己対話の書)

宗教書としては、
親鸞の教えを肉声を通して分かりやすく伝える弟子の著『歎異抄』
空海の仏道に進むことを明らかにした宣言書『三教指帰』

この辺は、本誌で紹介したものですね。



 ●本誌紹介済み以外で

他に私のお気に入りとしては、

哲学系では
アリストテレス『ニコマコス倫理学』
モンテーニュ『エセー』

伝記系では
フランクリンの『自伝』
福沢諭吉『福翁自伝』

北杜夫『どくとるマンボウ青春期』

読書系では、
ショウペンハウエル『読書について』
J・モーティマー・アドラー、C・V・ドーレン『本を読む本』
(がすごい! 
 日本でもこういう本の読み方をきちんと学校で教えて欲しい)



 ●「私の名著ベスト3」

今思い浮かぶものはこれぐらいでしょうか。


その中で一つ選ぶとすれば、
私のベストに近いものを上げれば、
一つは、ソローの『ウォールデン』

たった二年の実験だったけれど、その体験を基に、
さらに自己の人生をすべて込めて書き上げた
といっていいでしょう。


日本では、内村鑑三『後世への最大遺物』
この講演録が楽しく、かつなるほどと感心させられます。


古代編では、やはり『スッタニパータ』ですね。
仏教が世界を変えて欲しい。

初期仏教が大乗仏教へと変化したのは、キリスト教の影響もある、
と聞いたことがありますが、
基本的な人としての生き方を考えるとき、
とても重要なものが書かれています。


これが「私の名著ベスト3」でしょうか。

 ・・・

ソロー『ウォールデン 森の生活』から――
       
  《... 私たちは、ふたつの永遠、すなわち過去と未来の合わ
   せ目にある“今”を生きています。たえず未来のスタート
   ラインに爪先立っています。...》
     「第1章 経済」 p.27 小学館文庫・上巻(p.46)


  《... 長い目で見れば、人間は自分の狙ったものだけを当て
   ればよいのだ。だから、ただちにうまくいかなくても、何
   かもっと高いところに目標を置いた方がよいのだ。》
「経済」講談社学術文庫(p.44)

  《... 長い目で見ると、人は目標にしたものしか手に入れる
   ことができませんでした。私たちは、すぐうまくいきそう
   には見えなくても、目標は高く掲げるべきです。》
     「第1章 経済」 小学館文庫・上巻(p.70)


  《私が言ってきた通り、前に進めるのは、何ごともひとりで
   始める人です。他の人と旅をしようとすれば、その人が準
   備するのを待たねばならず、結局、始めるまで長い日々を
無駄に過ごすことになるでしょう。》
     「第1章 経済」(博愛) p.92 小学館文庫・上巻(p.180-1)

  《... 私にも言わせてもらえるなら、まず自分が良くなると
   ころから始めるべき、と言いたいのです。》
     「第1章 経済」(同) p.94 小学館文庫・上巻(p.184)

  《... 人の素晴らしさは、人のどこか一部とか、時を限って
   現れるのではなく、いつも溢れるようにあって、その人に
   は当たり前の、意識しないあり方です。それこそが、人そ
   れぞれの偏屈とわがままを償って余りある、真の博愛と慈
   悲です。》
     「第1章 経済」(同) p.98 小学館文庫・上巻(p.191-2)


  《... 私は自分の生活様式を他人に採用してもらいたいとは
   思わない。... 世の中にはなるべく、いろいろ異なった人
   間がいた方が望ましいからである。一人一人が慎重に自分
   自身の方法を見つけ、その道を進んでいってもらいたい。
   ... 》
「経済」講談社学術文庫(p.102)

  《... 私はどんな人でも、私の暮らし方で暮らして欲しいと
   は思いません。... 私はこの世界になるべく多様な個性の
   人がいてほしいからです。それに、私は誰もが最大限に自
   分を大切にして、... 自分の生き方を探すよう願っていま
   す。... 》
     「第1章 経済」 小学館文庫・上巻(p.177-8)


  《あなたは、たとえ極貧に陥って身動きできず、新聞や本も
   買えない境遇になっても、かえって人として大切な生き生
   きした経験を豊富に積めて、悪くないと考えたらいいでし
   ょう。貧しくてこそ、生きる糧である砂糖と澱粉に直結す
   る肝心な事柄を、まず考えるのですから。... あなたも、
   あちらこちらと手を出す贅沢と時間がない分、軽薄になら
   ずに済むでしょう。教育があり、お金もある人が、心を広
   くして知恵も財産もすべてを分け与え、そのために貧しい
   暮らしに陥ったとしても、本当に失うものはありません。
   余分なお金があれば、余分なものを買うだけです。魂が欲
   するものを買うのに、お金はいりません。》
     「第18章 結論」p.419 小学館文庫・下巻(p.411-2)


  《... 正気である場合は、現在のありのままの事実だけを尊
   重する。義務として仕方なく言うのではなく、言うべきこ
   とは正直に言え。どんな事実も見せかけよりは勝っている。
   ... 》
「結び」講談社学術文庫(p.470)

  《... でも、私たちがまともでさえあれば、事実に注目し、
   事実に基づいて事態を捉え直せます。私たちは周囲に合わ
   せて意見を述べるのではなく、自分が本当に言いたいこと
   を言えばいいのです。真実は何であれ、きれいごとより立
   派です。... 》
「第18章 結論」小学館文庫・下巻(p.408)


  《自分の生活がどんなにみすぼらしくても、それを正面から
   受けとめて、生きることだ。その生活から逃げ出したり、
   激しい非難を浴びせてはならぬ。その生活は君自身ほど悪
   いものではない。最も裕福な時に、心は最も貧しく見える。
   他人の欠点を見つける人間は、自分が天国にいても、同じ
   ようなことをする。貧しいからこそ、君の生活を愛するの
   だ。... 静謐な心を持った人間はそのような場所で生活し
   ていても、宮殿にいるのと同じように満足した生活をし、
   楽しい気分で過ごすことができるかもしれない。... 》
「結び」講談社学術文庫(p.470-1)

  《... あなたの人生がどれほど下劣でも、逃げずに、真正面
   から向き合いましょう。あなたの人生は、あなたが考える
   ほど悪くはありません。豊かさはお金では買えず、悪いこ
   とばかりに目が向く人は、楽園にあってさえ欠点を見つけ
   ます。どれほど貧しかろうと、あなたは自分の暮らしを愛
   し、楽しみましょう。... 落ち着いた平静な考え方さえで
   きれば、どれほど貧しい住まいでも、宮殿と同じように、
   明るく元気に、満足をもって生きることができます。》
「第18章 結論」小学館文庫・下巻(p.408-9)


『ウォールデン 森の生活』今泉吉晴/訳 小学館(2004)
http://www.amazon.co.jp/dp/4093874956/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

(上・下)小学館文庫(2016/8/5)
http://www.amazon.co.jp/dp/4094062947/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
http://www.amazon.co.jp/dp/4094062955/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22


『森の生活―ウォールデン―』佐渡谷重信/訳 講談社学術文庫961
(1991.3)
http://www.amazon.co.jp/dp/406158961X/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

 ・・・

内村鑑三「後世への最大遺物」から――

《誰にも遺すことのできるところの遺物で、
利益ばかりあって害のない遺物》

《勇ましい高尚なる生涯》

《アノ人はこの世の中に活きているあいだは真面目なる生涯を
送った人であるといわれるだけのことを後世の人に遺したい》

『後世への最大遺物・デンマルク国の話』内村鑑三 岩波文庫 2011/9/17
http://www.amazon.co.jp/dp/4003311949/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

 ・・・

『ブッダのことば―スッタニパータ―』から――

第一 蛇の章/三、犀の角
 《六八 最高の目的を達成するために努力策励し、こころが怯
   むことなく、行いに怠ることなく、堅固な活動をなし、体
   力と智力とを具え、犀の角のようにただ独り歩め。》p.22

 《四五 もしも汝が、〈賢明で協同し行儀正しい明敏な同伴者〉
   を得たならば、あらゆる危難にうち勝ち、こころ喜び、気
   をおちつかせて、かれとともに歩め。》p.18-19

第一 蛇の章/八、慈しみ
 《一四五 他の識者の非難を受けるような下劣な行いを、決し
   てしてはならない。一切の生きとし生けるものは、幸福で
   あれ、安穏であれ、安楽であれ。》p.37

 《一四七 目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住
   むものでも、近くに住むものでも、すでに生まれたもので
   も、これから生まれようと欲するものでも、一切の生きと
   し生けるものは、幸せであれ。》p.37


第一 蛇の章/一〇、アーラヴァカという神霊
 《一八二 「この世では信仰が人間の最上の富である。徳行に
   篤いことは安楽をもたらす。実に真実が味の中での美味で
   ある。智慧によって生きるのが最高の生活であるという。」
   》p.44


『ブッダのことば―スッタニパータ―』中村元/訳 岩波文庫
1958/1/1, 1984.5.16 
http://www.amazon.co.jp/dp/4003330110/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※「別冊 編集後記」~『レフティやすおの作文工房』~
2017.6.15 『楽しい読書』創刊200号突破記念―特別編
私の大好きな一冊(名著編)  ―第201号「古典から始める
レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-12283379205.html
*ココログ『レフティやすおのお茶でっせ』にも転載しています。
〈メルマガ「楽しい読書」〉:カテゴリ
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/cat22804639/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
レフティやすおの楽しい読書/発行人:レフティやすお
発行『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
読者登録解除(配信中止) http://www.mag2.com/m/0000257388.html
x(http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/tanosiidokusho.html)
Copyright(c) 2008-2017 by L.YASUO

★こちらもどうぞ! レフティやすおのもう一つのメルマガ★
左利きおよび利き手について考える
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
http://archive.mag2.com/0000171874/index.html
-

メルマガ全文を読む
 
 
メルマガ名
レフティやすおの楽しい読書
発行周期
月二回
最終発行日
2017年06月15日
 
発行部数
64部
メルマガID
0000257388
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > 古典

まぐまぐ!メールマガジンの用語集です。
下記の用語以外の不明な点はこちらをご覧ください。

 
発行周期
週1回、月1回などの発行頻度です。
部数
メルマガの配信数を記しています。
カテゴリ
まぐまぐ!に登録されているカテゴリです。
形式
メルマガには以下の配信形式があります。下部「メルマガ形式」をご参照下さい。
 
最終発行日
最後にメルマガが配信された日付です。
メルマガID
メルマガを特定するIDです。
RSSフィード
RSSを登録すると、更新情報を受け取ることができます。

― メルマガ形式 ―

  • PC向け
    パソコンでの閲覧に最適化したメルマガ
  • 携帯向け
    スマートフォンやフィーチャーフォンでの
  • PC・携帯向け
    PC・携帯どちらでも快適にご購読いただけます。
  • テキスト形式
    文書だけで構成された、一般的なメールです。
  • HTML形式
    ホームページのように文字や画像が装飾されたメールです。
  • テキスト・HTML形式
    号によって形式が変更する場合があります。

閉じる

 

▲ページトップへ

▲ページトップへ