レフティやすおの楽しい読書

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元「本屋の兄ちゃん」といっしょに読書嫌い・古典苦手を克服し、「読書は楽しい!」を実感する「プチ教養人」に変身しよう!(若い頃、本好き読書好きで、司馬遼太郎先生のエッセイ「駅前の書店」(『司馬遼太郎が考えたこと 15』新潮文庫)に登場する東大阪市の栗林書房、その今はなき八戸ノ里支店で5年8カ月働く。)月の半ばは初心者のための読書法を、月末は古今東西の古典の名著・名作を隔月交互に一点ずつ紹介します。読書とは他人(ひと)様の人生や思惟を追体験すること。「楽しい読書」で素敵なひと時、豊かな人生を!

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メルマガ名
レフティやすおの楽しい読書
発行周期
月二回
最終発行日
2017年08月15日
 
発行部数
64部
メルマガID
0000257388
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > 古典

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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2017(平成29)年8月15日号(No.205)
「私の読書論95-ソロー生誕200年を迎えて 2-読書について」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
私の読書論95-ソロー生誕200年を迎えて 2-読書について
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前回は、この7月12日がヘンリー・デイヴィッド・ソローの
 生誕200年に当たるということで、
 わが敬愛するソローについて書いてみました。

2017(平成29)年7月15日号(No.203)
「私の読書論94-ソロー生誕200年を迎えて 」
http://archives.mag2.com/0000257388/20170715120000000.html


 今回はもう一度、ソローを取り上げ、
 ソローの言葉について書いてみましょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ソロー生誕200年を迎えて 2

◆わが心のソロー:読書について◆

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
(Henry David Thoreau、1817年7月12日 - 1862年5月6日)


▼バックナンバーから

2011(平成23)年5月31日号(No.58)-110531-非暴力抵抗主義
『市民的不服従(市民の反抗)』H・D・ソロー
http://archives.mag2.com/0000257388/20110531120000000.html

2011(平成23)年4月30日号(No.56)-110430-簡素で高貴な生活
『ウォールデン 森の生活』H・D・ソロー
http://archives.mag2.com/0000257388/20110430120000000.html

 ・・・

ソローの主著『ウォールデン 森の生活』の「第3章 読書」から
私の心に残った言葉を書き記しながら、
何かしら私なりのコメントをつけてみましょう。



 ●「第3章 読書」

  《もし、人がなんのために生きるかを、もう少し考えて生き
   るなら、誰もがほんとうの観察者になり、研究者になるで
   しょう。人は楽しく生きようとする本性を持ち、楽しく生
   きることによって成長するよう、定められているからです。
   ... どう考えようと、人は神になれず、死すべきものに変
   わりはありません。ところが、人は本当のことを知ろうと
   するなら、不死身になり、異変や偶然を怖がらずに生きる
   ことができます。》

    『ウォールデン 森の生活 上』今泉吉晴訳 小学館文庫
     p.248


冒頭の一節です。


ソローは、森の小屋で生活を始めた年は、小屋の整備や
豆作りなどにも励み、読書の時間は十分とれませんでした。

それでも、


  《私の森の家は、考えるのに良い場所だったばかりではあり
   ません。本気の読書にも良く、大学より勉強できました。
   ... 森のおかげで、世界を巡る偉大な書物に私は生まれて
初めて深く親しめました。》

    同上 p.249


といいます。

自然のなかの生活の体験から、
書物に書かれていた事柄を正しく理解するヒントを得た、
ということでしょう。



 ●古典

  《... 古典とは、書き記された人間の最高に尊い思想です。
   決して価値を失わない真の神託です。古典は、デルフォイ
   やドドーナの神託では答えようのない、現代的な課題への
   答えを含んでいます。》

    同上 p.252


人の世の出来事というものは、
古今東西を問わず、基本的には大きな変化はないものです。

人が生きて死ぬ、その事実は、
医学が進歩しようと、経済が発展しようと、
活動範囲が地球レベルに拡大しようと、
かわることはありません。

人間の望みも悩みも、かわることはありません。



 ●読書すること

  《... きちんと読書すること、つまり、本物の書物を本物の
   精神で読むことは高尚な修練なのである。... 書物という
   ものは、それが書かれたときと同じように、慎重にかつ敬
   虔に読まねばならぬ。... 》

    『森の生活 ―ウォールデン―』佐渡谷重信訳 
     講談社学術文庫 p.155


  《... 文章家というものは、自分のもっと落ちついた生活を
   よりどころとしており、... 自分が語りかけたいと思う相
   手は知性と真心を持った人々、時代を問わず自分を理解し
   てくれる人々だけである。... 》

    同上 p.157


読書とは、
著者との知的かつ心情的な抱擁であり格闘である、
といえるのではないでしょうか。



 ●文学こそ最も生活に近い芸術

  《... 古典は、私たち祖先が残した最高の芸術です。人は、
   他のどんな芸術作品に比べても、文学作品に親しみを感じ、
   何事にも当てはまる普遍性がある、と知っています。本は、
   生活に最も近い芸術といえるでしょう。いずれ古典は、あ
   らゆる言語に訳され、あらゆる国の人々に読まれ、ついに
   は、あらゆる人々の唇から発せられる生きた言葉になるで
   しょう。》

    『ウォールデン 森の生活 上』今泉吉晴訳 小学館文庫
     p.256


人はどんな芸術作品よりも、文学作品に親しみを感じる、
文学作品こそ最も生活に近い芸術――

まさに至言でしょう。


今も多くの人々は小説を読んでいます。
人生を、日々の生活を、そこに読み、そこに見出しています。


もちろん、文学といっても小説だけを指すものではなりません。

ソローがここで取り上げて来たのは、
どちらかと言えば、叙事詩もしくは、詩形式の演劇台本です。

古代ギリシアのホメロスやアイスキュロスの名であり、
ホメロスの『イリアス』でした。



 ●人の心に生きる

  《... 人々の心に生きることこそが真の芸術の価値です。こ
   うして、古代の人々の象徴である古典が、現代の人々の会
   話を作ります。... 古典は、人々がいつも変わらず心に留
   める世界の宝であり、あらゆる国で、世代から世代へ伝え
   られる人類の遺産です。》

    同上 p.256-257


人の心のなかに生きること、それが真の芸術の価値。

まさに、『イリアス』における“アキレウスの怒り”は、
読む人の心に迫ってきます。

読む人の心に生きています。

長く続く、本末転倒の戦争の在り方。
そして、友の心情と結果としての死。
その復讐の果てに見いだしたもの……。



  《... それらの本の書き手は、同時代の社会の際立って魅力
   ある人として認められ、その社会でふさわしい活躍をし、
   著した本を通じて、人々に、どんな王や皇帝よりも大きな
   影響を及ぼしました。》

    同上 p.257


ホメロスの正体は不明のようです。

しかし、誰よりも高く評価され、
人の心に生き続けてきました。



 ●本に学ぶ

  《... 知的な読書こそ、唯一の読書です。時間つぶしの読書
   の贅沢に甘んじ、本来持つ高貴な能力を眠らせてはなりま
   せん。限界まで自分を高めて読む、最高に目覚めた、最高
   にどきどきする読書の時間を持とうではありませんか。》

    同上 p.260


どういう読書が高貴なものと呼べるのか、
まだ私にはわかりません。

しかし、
「最高にどきどきする読書の時間を持とう」
というソローの呼びかけは、理解できます。


そして、彼はこういいます。


  《私の考えでは、人は言葉の初歩を学んだら、ただちに最高
   の文学作品を読めばいいのです。》

    同上 p.260


  《いったいどれほどの数の人が、本に親しむことを通じて人
   生を開いたでしょうか。本が、生きることの不思議を説き、
   新しい生き方を暗示しました。本はまた、私たちが言い表
   せずにいる何事かをはっきりと示してくれます。私たちが
   今、まごつき、悩む問題はかつて本の書き手も同じように
   まごつき、悩み、考えた問題でした。私たちが出会う問題
   で、かつて本の書き手が考えずに見過ごした問題は、ひと
   つとしてないでしょう。本の書き手は、それぞれに問題に
   立ち向かい、個性豊かな才能を駆使し、育て、それぞれの
   言葉と暮らし方で答えています。私たちは、本の書き手か
   ら、賢さばかりでなく、広い心も学びます。》

    同上 p.268


彼は、自分の暮らす村を、
大学のような大人の学ぶ場所にしよう、
自らを高める、気高い人の住む村にしよう、
という言葉でこの章を結んでいます。

そのために、
川に橋を一つかけるのをあきらめて遠回りをしてもいい、
その代わり、私たちを取り巻く無知の暗い淵の向こうに、
一本のアーチをかけよう、と。

 ・・・

最後に――再び――


  《私は自分で実験した経験から、少なくとも次のようなこと
   を学んだ。もし人が自分の夢に向って自信をもってまっし
   ぐらに進み、自分が想像したような生活をしようと努力す
   れば、普段考えてもみなかったような成功にめぐり合うだ
   ろう。... 》p.464

 『森の生活 ―ウォールデン―』佐渡谷重信訳 講談社学術文庫


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◆ソローを読む◆
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 ●『ウォールデン 森の生活』
(Walden:or, the Life in the Wood, 1854年)

▲★佐渡谷重信訳 講談社学術文庫、1991
http://www.amazon.co.jp/dp/406158961X/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
★飯田実訳 岩波文庫(上下)1995/9/18
http://www.amazon.co.jp/dp/400323071X/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
▲★今泉吉晴訳 小学館、2004 / 小学館文庫(上下)2016/8/5
http://www.amazon.co.jp/dp/4094062947/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22


・もう一つのソローの主著

 ●『市民政府への反抗(市民的不服従)』
(Resistance to Civil Government, 1849年)
 親族と友人により、編集・改題され没後出版
(Civil Disobedience, 1866年)

★『市民の反抗―他五篇』 飯田実訳 岩波文庫 1997/11/17
http://www.amazon.co.jp/dp/4003230736/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

 ▲マークは、本文で取り上げた本
 ★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。
 (基本的に、筆者が“偶然”手にしたものを取り上げています。)


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※「別冊 編集後記」~『レフティやすおの作文工房』~
2017.8.15 私の読書論94-ソロー生誕200年を迎えて2-読書について
―第205号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-12301475034.html
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