月刊バロック通信

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バッハ・ヴィヴァルディ・ヘンデルが活躍した時代へようこそ! チェンバロ奏者で『古楽でめぐるヨーロッパの古都』の著者が バロック音楽を中心とした古楽の世界へ、まったりのんびりご案内します。

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メルマガ名
月刊バロック通信
発行周期
月刊
最終発行日
2018年02月22日
 
発行部数
202部
メルマガID
0001306010
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > 音楽 > クラシック

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月刊バロック通信 Vol.81
こんにちは。いにしえの宮廷楽師です。今月は以下の内容をお届けします。
=<< 目次 >>=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
++01 「ダ・」はいらない作曲家の話
++02 これからの公開講座
++03 突撃!バッハの昼ごはん
++04 編集後記
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

++01 「ダ・」はいらない作曲家の話

チェコ共和国は西のボヘミアと東のモラヴィアの地域に分かれています。チェコ東北部・ポーランドとの国境付近にはシレジア地方がありますが、ボヘミアとモラヴィアで現在のチェコ共和国の面積のほぼ94パーセントを占めます。
ボヘミアは、マルティン・ルターよりも100年も前に、ヤン・フスの先導による宗教改革運動が起きた場所で、近世ではシュターミッツなど優れた作曲家・器楽奏者を輩出した地域。モラヴィアは、プラハに次いで文化遺産が多いオロモウツや、大司教の城館がたたずむクロムニェジーシュなどの街を擁しており、カトリックの伝統がより色濃い地域といえるかもしれません。

「チェコのヴェルサイユ」といわれた宮殿が、このモラヴィア地方にあるのをご存知でしょうか。「ヤロムニェジツェ・ナト・ロキトノウ城」-舌を噛みそうな名前ですが、18世紀の貴族ヨハン・アダム・クヴェステンベルク伯爵の城館でした。特に注目に値するのは宮廷劇場。そこでは、ヨーロッパ中で引っ張りだこだった超一流の舞台装置家ビビエーナが舞台デザインを担当し、ペルゴレージ、カルダーラ、ハッセなど、名だたるオペラ作曲家たちの作品が上演され、ヴェネツィアやローマに勝るとも劣らないラインナップを誇っていました。

さて、このヤロムニェジツェ・ナト・ロキトノウの城館に保管されているオペラの楽譜の中に、レオナルド・ヴィンチの《神々の競争》があります。あれ?一字抜けている?と思われた方、いらっしゃると思いますが「ダ・」は要りません。「モナリザ」の画家とは別人です。このレオナルド・ヴィンチのオペラ《神々の競争》はもともとローマに滞在しているフランス大使のために、1729年に作曲されました。

その内容は、オュンポスの神々と、擬人化されたさまざまな人間の「徳」のどちらが、フランスの王冠にふさわしいか、という長年の確執(があるという設定)を、オリュンポスの長であるジュピター(ギリシャ神話のゼウスに相当)が仲裁し、結局双方がジュピターを戴いてフランスの王宮のあるヴェルサイユに赴く、というものです。フランスの王太子誕生の祝賀にふさわしい、「いかにも!」といった筋ではあります。
この作品はローマで初演されたのち、クヴェステンベルク伯爵の誕生日に上演するために少し変更が加えられ、数か月後にヤロムニェジツェの宮廷劇場で上演されました。

ちなみにレオナルド・ヴィンチはナポリ出身のオペラ作曲家で、台本作家として有名なメタスタジーオの初期作品のほとんどに、最初に音楽をつけたのが彼でした(優れた台本には、複数の作曲家が作曲することが普通でした)。ナポリの他、ローマ、ヴェネツィアでも大成功を収め(ヴェネツィアではヴィヴァルディが活躍中)、ヘンデルやヴィヴァルディなどの先人たちに影響を与えただけでなく、ナポリの音楽院ではペルゴレージを教え、ヴェネツィアやドレスデンで活躍した同世代のハッセもその作風を取り入れたといわれます。

しかし成功を享受するのもつかの間、34歳の若さで亡くなった時には、同じくナポリの売れっ子作曲家ポルポラのオペラ上演を妨害する陰謀を企てたとか、道ならぬ恋の末に毒殺されたとか、ナポリっ子の好きそうな騒々しい噂話の渦中にいた、ということです。

☆今日の一曲 
ヴィンチ作曲 オペラ《神々の競争》より<神々の合唱>
https://www.youtube.com/watch?time_continue=25&v=qePToQ-ISN8

※「チェコスロバキア100周年」の祭典に合わせ、モラヴィア地方をめぐる旅行ツアーがあります。私はツアーには参加しませんが、旅行会社主催で、モラヴィア地方に照準を合わせた音楽講座を4月に行います。詳しくは++02これからの公開講座 をご覧ください。

++02 これからの公開講座

●教会と音楽 セミナー
第1回 総論:教会の変遷 2月24日(土)10:00-12:00
第2回 総論:クラシック音楽の変遷と教会 3月10日(土)10:00-12:00
第3回 各論:チェコ・ブルノ市をめぐる(モラヴィア音楽紀行)4月8日(日)10:00-12:00
会場:Space415(JR中野駅より徒歩12分)http://space415.info/access/
参加費:各回3500円
詳細、お申込み:http://i-travel-square.tokyo/seminar/church-music/
メール info@i-travel-square.tokyo 電話 03-6706-4700 株式会社 アイ・ティ・エス(尾芝)まで

「教会と音楽 セミナー」始まります!第1回はクラシック音楽の基礎を育んだ「キリスト教会」について、総括的にとりあげます。たとえば、そもそも教会とはどのようなところなのか、どのような見どころがあるのか・・・ヨーロッパの教会建築の時代による変遷や、教会組織のしくみなどに触れ、その中で音楽が果たしてきた役割などを解説いたします。第2回は音楽について少し詳しく。第3回以降は地域別の解説となります。

●「フランス音楽の旅~歌唱と器楽の百花繚乱」
コンサートを楽しむための事前講演会
日時:2月26日(月)18:45-19:45 
会場:六本木グランドール・マンション2F 202号室
参加費:講演のみ聴講1600円、演奏会チケット購入の方700円
お申込み:
メール info@viagalleria.or.jp 電話 045-961-0813 一般社団法人 ヴィア・ガレリア(岡田)まで

3月6日(火)に行われるコンサート「フランス音楽の旅~歌唱と器楽の百花繚乱」の事前講演会として、17世紀から18世紀にかけてのフランスの宮廷歌曲について解説いたします。なかなか聴く機会のないリュート伴奏の声楽曲「エール・ド・クール」やフランスのカンタータなどについて、音源を聴きながら理解を深めていきましょう。
※3月6日(火)コンサートの詳細・お申込みはこちら!(渡邊は出演いたしません)
http://viagalleria.or.jp/event/

●歴メシ!とめぐるヨーロッパの古都
(全6回・コース料理を味わいながら、音楽について知るセミナー)
会場 松本記念音楽迎賓館(東京都世田谷区岡本2-32-15)
http://ongakugeihinkan.jp/
選曲とお話 渡邊温子(『古楽でめぐるヨーロッパの古都』著者)
調理 <音食紀行> 遠藤雅司(『歴メシ!世界の歴史料理をおいしく食べる』著者)

イタリア、スイス、ベルギー、ドイツ、スペイン、フランス…音楽と旅する本『古楽でめぐるヨーロッパの古都』に登場する街6カ所を巡ります。一回につき一つの街を取り上げ、そこで作曲された音楽を聴きながら、作曲家も食べたかもしれない!?その時代の歴史的再現料理をいただきます。当地の風景画像を眺め、古の音楽が育まれた時代背景を探っていきましょう。

第1回 ヴェネツィア 終了
第2回 2018年4月21日(土)12:30開宴(以下、開宴時間同じ)
ザンクト・ガレン(中世スイス、単声聖歌の時代)
第3回 6月17日(日)アントウェルペン(17世紀ベルギー、ルーベンスの時代)
第4回 7月28日(土)リューベック(17世紀ドイツ、ブクステフーデの時代)
第5回 9月 2日(日)セビーリャ(16世紀スペイン、大航海時代)
第6回 10 月27日(土)ヴェルサイユ(18世紀フランス、ルイ14世の時代)
参加費:各回 アルコール有り¥5,000 アルコール無し¥4,000
お申込み・お問合せ:cembalonko2002♪excite.co.jp(♪をアットマークに替えてください)

++03 突撃!バッハの昼ごはん

1745年に出版されたベストセラー『ライプツィヒの料理本』に掲載されたお料理をご紹介します。もしかしてバッハも味わったかもしれない料理のレシピを、ちょっとのぞいてみませんか。

その13 <イチゴのムース> 原文レシピ番号445
1.イチゴを収穫して洗い、ワインと一緒に布で濾す。
2.大さじ1杯の小麦粉を混ぜ、砂糖とシナモンを加える。
3.2.を鍋に入れて沸かす。あまり固まりすぎないように注意すること。

※小麦粉で少し濃い目のとろみをつけたデザートは、ベリー系では何でもできると思います。今でもドイツではよく食べられているデザート。現代人の私たちなら、冷やしてホイップクリームをのせても美味しそうですね。
「歴メシ!とめぐるヨーロッパの古都」次回は4月21日(土)です。引き続きご注目を!よろしくお願いいたします。

++05 編集後記

平昌オリンピックも大詰めですが、皆様、応援を楽しんでいらっしゃいますでしょうか。

2月12日に函館のコミュニティラジオ「FMいるか」の番組に、40分ほど出演させていただきました。昨年11月にラジオ番組「Music Book Cafe」に出演させていただいたときの反省をこめて、「そうですねー」をあまり言わないように気をつけました(笑)ご紹介した音楽は、自演によるJ.S.バッハ《プレリュードとフーガ ハ長調》(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)と、キプロスの中世後期の宮廷音楽から《貴女の輝きは私を奴隷にする》(トリノ国立図書館J.II.9写本より)。番組のパーソナリティの方も、中世の独特な響きが印象に残ったご様子でした。

さて今月から、音楽事務所「ヴィア・ガレリア」と旅行会社「アイ・ティ・エス」主催の音楽講座がスタートします。私にとって新たな分野・新たなアプローチに「出会う」チャンスでもあり、楽しみながら総力で準備にあたっています。スライド資料と音源をたっぷり使いながら、どなたにでも分かりやすい解説を心がけますので、お近くの方はぜひお越しくださいませ。

今月も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
また来月、お元気でお目にかかりましょう!
ご質問・ご意見・ご感想などもお待ちしております。
→ http://form.mag2.com/mouwuuanio

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★発行人:いにしえの宮廷楽師(渡邊温子)
★サイトURL:http://cembalonko.exblog.jp/
★発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
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