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メルマガ名
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発行周期
ほぼ 週刊
最終発行日
2017年12月08日
 
発行部数
408部
メルマガID
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形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > 映画 > その他

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映画野郎【無料メルマガ版】 2017.12.8 vol.557


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

   INDEX

(1) コラム一番星
 ◆『爆言! シネトーク最前線!!』第104回:新作ネタバレトーク!『ジャスティス・リーグ』編PART2
 ◆いいをじゅんこの『燃える!! バディ・ムービーの世界』第203回:『火花』
(2) ガチンコ!!シネマレビュー
 ■ビジランテ ■鋼の錬金術師 
(3) 映画野郎クロニクル 
 ◆【ガチンコ!!シネマレビュー】■トランスフォーマー/最後の騎士王 ■怪盗グルーのミニオン大脱走

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(1) コラム一番星

[※コーナー紹介:各ジャンルのスペシャリストが週替わりもしくは不定期に更新していく、「映画野郎」でしか読めない連載読み物コーナーです!]

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◆『爆言! シネトーク最前線!!』 

[※コラム紹介:映画野郎編集部のメンバーが映画界の時事ネタをテーマに座談会形式で本音トークします! 今回もまだまだ話題作、『ジャスティス・リーグ』トークの後編です!]


■第104回:新作ネタバレトーク!『ジャスティス・リーグ』編PART2

(※編集部注:以下すべてネタバレして語っていますので、『ジャスティス・リーグ』を未見の方は、見てからお読みください。)

KANTO:スーパーマン強すぎ論は、実は『マン・オブ・スティール』から引きずっているテーマなのかも。

じょ~い小川(以下、小川):それですね。ボクが『マン・オブ・スティール』が苦手なのは。ワンダーウーマンは多少強くても武器が鞭だから許せる。

KANTO:だって、どう考えても強い。でも、世界一頭の良い地球人の悪役にはかなわない。という設定が面白いけど。

小川:うーん、そこは『マン・オブ・スティール』を見直します。

KANTO:スーパーマン亡き後は、ワンダーウーマンが最強なので。いきなり母性本能炸裂してましたね。母強しってね。
私がリーダーになっても良いけど、どうなの? ってブルースに問いただしてたよね。

小川:腕当てで弾をはじくとかかっこ良かった

原口一也(以下、原口):彼女が強いのはいいんじゃないですか、強さを見せるシーンもことごとくかっこよかった。

KANTO:ブルース・ウェインは、お金持ちという武器をどう活かすかだけに徹してましたね。

小川:でも、リーダーシップは非力なブルース、というのは悪くなかった

原口:この流れで、他キャラクターの話にうつりたいですが、ちょっと語っておきたいのは、そういうキャラの強さってよりも、フラッシュのお調子者感ね。(笑) コレが良かった。
これまでのDC映画らしからぬコメディリリーフというか。コメディ好きなものでどうしてもそういうところに目がいく。

KANTO:そうですね。比較対象なのは明らかにスパイダーマン。

原口:そうそう、みんな連想したと思うんだけど、今年のホームカミングのスパイダーマンっぽいよね。学生ってのもあるし。

小川:そのフラッシュをもっと活かしてほしかったが。

KANTO:でも、このコメディテイストってもともとなのか、ジョスの後付けなのかがわからない。

原口:コメディ要素ってこれまであまりなかったからジョスの後付けっぽい気もするけど、実際はわからない。
そしてバットマンのブルース・ウェインが、アイアンマンを連想させるところがあるかなと。

小川:あ、バットマン=アイアンマンはありますね。ブルース・ウェイン対トニー・スタークとも。

原口:今回の設定的にも師弟関係っぽい感じで、メンバーとしてスカウトするってところが、もう『スパイダーマン:ホームカミング』を連想しちゃう。

KANTO:フラッシュは人気になるよね。

原口:ネットで女性の感想を見たら、ことごとく「フラッシュがカワイイ!」って感想だらけだったなー。まあ彼が一番女性ウケしそうなのはわかる。

小川:他にも新人2人いたからね。

KANTO:サイボーグもダークな一面があって良かったね。

小川:サイボーグ親子も良かった。だから、サイボーグのスピンオフをやって欲しいですね。

KANTO:父さん役の博士が、『ターミネーター2』のダイソン博士と同じ俳優というのも運命的なものを感じました。あと、フラッシュの友達がいないんです。って正直に言っちゃうところがいいね。さらに、最後のあの人との勝負。サイボーグも単体作る予定ですよ。見たいですよね。

小川:それは見たい。

原口:フラッシュの映画、単体で作るって今年発表されてるよね。サイボーグはあまりピンと来なかったけど、フラッシュはおもしろくなりそう。

KANTO:それまで待っててね。って本作でちゃんと目配せしている気がしました。

小川:フラッシュは能力も分かりやすいしいいかも。稲妻のように動くフラッシュ。

原口:お父さんが捕まって牢屋にいるのに、性格明るいのがいい。

KANTO:なんと言っても楽しみなのが、ジェームズ・ワン監督が手掛ける『アクアマン』ですよ。もう、撮影終了したみたい。父さん役がドルフ・ラングレンだとか。

小川:アクアマン、ジェームズ・ワンがやるのか! それは見たい!

KANTO:大人版「海のトリトン」だけど、これは期待大。

原口:ちなみに今回、上映時間を2時間に短くまとめるにあたって、一番カットされたのがアクアマンのエピソードらしいですが。

小川:そうですね。アクアマンの世界観は独特でしたからね。

KANTO:ワンダーウーマンも神様ですが、アクアマンも神様ですからね。

原口:とにかく、単体作がなくて初登場の3人も、今後の単体作が期待できる登場をしていると。

小川:そういえば、忘れ去られたDCヒーローがいますね。

原口:グリーン・ランタンのこと?

小川:そう。グリーン・ランタンはDCヒーローじゃなかったっけ?

KANTO:うーん、これが不思議なのですが、実は本作にちょろっと出ているらしいです。

小川:え? どこでした?

原口:セミッシラで戦うシーンにちょっと出てる。

小川:あー、あそこでしたか! 分からない。

原口:あまり印象にないけど、ネットで確認したらそうらしい。

小川:ぶっちゃけ、何年か前にやった『グリーン・ランタン』もなかったことになっているみたいだし。

原口:グリーン・ランタンって実はジャスティス・リーグのオリジナルメンバーだから、きっと仕切り直しで今後出てくるとは思うけどね。

小川:あ、オリジナルメンバーなんだ。

KANTO:コミックでは、グリーン・ランタンはメンバーなので、今後加わるはずです。そんなこと言ったら、ステッペンウルフも『バットマン vs スーパーマン』でちろっと出てました。しかも、3つのボックスを持ってたし。公開時は印象なくても、後から気がつくという小ネタみたいな仕掛けですね。

小川:なるほど。

KANTO:気になるのは、予告編に出てきたキャットウーマンが本編ではいなくなったこと。

小川:そうなんですか!

KANTO:ジョス・ウェドン版になったことで、かなり撮り直しているようですが。

原口:そうだったね、すっかり忘れてた。

KANTO:予告編と本編との違いも結構あるっぽい。同じシーンでも撮り直してるのがわかる。

小川:ラジー賞獲ってるけど、ハル・ベリーの『キャットウーマン』とか嫌いじゃないんだよね。

KANTO:今、アメリカで署名運動になっている、ザック版をブルーレイにしてほしいですね。3時間あるらしいけど。

原口:それはそれで見たいよね。

KANTO:ザック・スナイダー版の本編。これって音楽担当も変わるみたいですよ。

原口:ブルーレイになったらバージョン違いの2枚組で出してほしいけど、日本のワーナーがそこまで気の利いたことをしてくれるか。
あとさっきステッペンウルフが出たから触れるけど、今回の敵役としてはちょっと役不足感はあったかなー、どうでしょ。

KANTO:ステッペンウルフがあまり強いキャラに感じなかったですね。残念ながら。

小川:ステッペンウルフという名前が良かったけど。

KANTO:そうね。名前はサイコー。

原口:あまりにCGCGした感じで、6人が寄ってたかって倒す相手としてはそこまでの魅力はなかったというか。

KANTO:それはすごく思った。そこは本国でもファンの間で不評の部分らしいです。CGCGしすぎてるって。

小川:名前の割には無双以外何もないのが残念。

原口:設定というか原作では、ステッペンウルフの上にはダークサイドっていうボスがいるってことらしいので、そいつの登場に今後期待したいですが。

KANTO:そうなんですね。

原口:ちゃんと中で演技している役者はキーラン・ハインズっていう英国俳優で、しっかりしたベテランなんだけど、もったいないというか。

KANTO:ちょっと音楽のことに触れたいのですが、さきほど、改めてジャスティス・リーグのサントラを聞いたのですが、89年のバットマンを手掛けた、ダニー・エルフマンなんでびっくりしました。

小川:へー! そうでしたか!

原口:そうなんですね

KANTO:これはどうも、ジョス・ウェドンに編集がバトンタッチされた時点で代わったらしいです。すごい80年代風のオーケストラサウンドになっていて。

小川:ザック版は違ったのか。

KANTO:これって全然ザックっぽくなくて。ザック版だったら、たしかワンダーウーマンの音楽を手がけた人(ルパート・グレグソン=ウィリアムズ)だったはず。
実は、本編の中で2回音楽のサプライズがありました。

小川:それはどこでしょう?

KANTO:ひとつは、ダニー・エルフマン作曲の『バットマン』のテーマ。

小川:あ! あった!

KANTO:もうひとつが、ジョン・ウィリアムズ作曲の『スーパーマン』のテーマ。

小川:まあ、そこはね。

KANTO:あと、『マン・オブ・スティール』のテーマも流れたのですが、何と言っても、最初の2つのテーマが流れたときはホントびっくりした。それこそ、ジョスの目配せなのかなって。

原口:なるほど、音楽系は明るくないので解説的に有難いです。

KANTO:ザックはやらないでしょーね。こんな演出。(笑)でも、途中から参加したとはいえ、さすがダニー・エルフマン。良い仕事してますよ。

小川:でも、ステッペンウルフの名前だすなら、超名曲の「Born to be wild」か「Magic carpet ride」はやってほしかった。

原口:そうか、「Born to be wild」は知ってる、さすがに。

小川:ステッペンウルフと言えばこれですよ。

KANTO:やっぱそう思う? でも、「Come together」は意味がとおってるしねー。
一緒に歌っちゃったよ。クレジットの時に。(笑)

小川:あ、「Come together」は良かった。ビートルズの「Come together」好きだし。

原口:あの「Come together」は作中じゃなくてエンディングだったんだなーって。これはこれでいいけど、予告編で印象深く使われてたので、てっきり作中で使われるのかと思ってた。

KANTO:そうですね。マイティ・ソーの「移民の歌」は劇中流れましたけど。本作は、クレジットの時でした。

原口:もう一つネタバレで語りたいのが、ラストのオマケ映像にからんでのことで。(前作の悪役)レックス・ルーサーが脱獄していた、というシーンがあって、悪のリーグを作るっていう振りがあったじゃない。次作への期待感も増しましたね。これって、往年のジャンプ世代だったら、「魁!男塾」を連想するんじゃないかなーとか。軍団どうしで戦うってのが。例えが古いか。(笑)

小川:まあ、そこはね。

KANTO:アメコミに詳しくない人は、「あ! ○ッド○ールと???」と勘違いしているキャラが登場。自分もそのひとりでした。
まだ、出版社をまたぐ世界観はないよね。さすがに。コミックでは、すでに会社をまたいでいるそうですが。

原口:レックス・ルーサーと話してたのは、デス・ストロークってキャラらしいですが。

小川:ふーん。

KANTO:らしいですね。実は、最強キャラには、最凶キャラを。というのがDCワールドの鉄則らしい。スーパーヴィランっていう団体を作るって、なんか楽しそう。

小川:なるほど。そろそろ締めますか?

KANTO:そうですね。お願いします。

原口:作中のコメディ要素にいくつか触れたかったけど、長くなりすぎるのでいいです。(笑)

小川:ということで今回は『ジャスティス・リーグ』を語りましたが、やはり続編やフラッシュやアクアマン、サイボーグのスピンオフに期待が高まりますね。そういった意味では今後のDCスーパーヒーローズに期待ということで。

(第104回終わり!)

『ジャスティス・リーグ』
・丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国ロードショー中!
・配給:ワーナー・ブラザース映画
・公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/justiceleaguejp/
原題:JUSTICE LEAGUE/製作国:アメリカ/製作年:2017年

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◆いいをじゅんこの『燃える!! バディ・ムービーの世界』

[※フリーライターいいをじゅんこが、歴史ある「バディ映画」という視点から新旧の傑作をとりあげ、ひとあじちがう映画の見方を提案するコラムです!]


■第203回:『火花』(2017)

「喜劇とはシリアスな仕事である」と言ったのは、喜劇王バスター・キートンだ。その「シリアス」な面をどこまで観客に見せていいのか。このさじ加減は、おそらくとても難しい。

『火花』は、徹底的に笑いのシリアスサイドを描く映画である。漫才という笑芸の裏側、漫才コンビとして現代を生きるとはどういうことかを、ヒリヒリするようなリアルさで描き出した。

面白いのは、主人公2人がそれぞれ別の相方とコンビを組んでいることだ。徳永(菅田将暉)は山下(2丁拳銃の川谷修士!)と、神谷(桐谷健太)は大林(三浦誠己)と、それぞれ漫才コンビを組んでいる。映画は、ふとしたきっかけで「師匠」と「弟子」の関係になった徳永と神谷の、10年間の友情を描いている。

漫才ではボケ役の徳永が、素で神谷としゃべっている時はツッコミの役割なのも面白い。神谷は生活能力がなく、どこか俗世を超越した感覚で常にボケまくる。でも漫才に関しては一本筋が通っている。徳永と神谷の会話はそれ自体がすでに漫才になっている、というか神谷は常に徳永に「漫才を意識しろ」と暗に促し、励ましている。徳永はそんな神谷を慕い、影響を受ける。

かつて横山やすしがダウンタウンの漫才を「ただのチンピラの立ち話やないか」と酷評したのも今は昔、現代漫才は普段のとりとめもない会話から芸人が自分でネタを書く時代だ。では徳永と神谷は伝統など顧みない芸人かというと、そうではない。

大ベテランのしゃべくり漫才コンビのひとりが死去し(夢路いとし喜味こいしがモデルだろう)ショックを受けた徳永は相方を呼び出す。ショックな気持ちを相方と共有したかったのだろう。だが相方はアルバイト中に呼び出されて文句を言うばかり。落胆した徳永が神谷に電話すると、神谷は自然に会話の中にベテランコンビの有名なネタを織り交ぜて、訃報を聞いたことを徳永に伝える。徳永に笑顔が戻る。

このシーンは素晴らしい。ベテランの定番ネタを通して、神谷と徳永が言葉にせずとも分かり合えていることを表現しており、ペーソスと笑いが見事に溶け合っている。原作にあるシーンなのかもしれないが、板尾創路の映画監督としての力量も発揮されている。映画のオープニングに『戦メリ』ネタを使うなど、彼は映画できちんと先人への敬意を払うことのできる監督だ。芸人としては感覚的で突飛なネタが多いけれど、映画ではストーリーテラーである。

もちろん、板尾監督自身コンビ芸人だからこそ描ける機微は、非常に細やかだ。売れない焦り、売れた芸人への嫉妬、若者にしかウケないことへの不安、「笑われる」ことと「笑わせる」ことの違いといった芸論。それらは感動的でもあるし、興味深くもある。ただ、最初に言ったように、芸人が裏側をどこまでさらけ出していいのかのさじ加減は、難しい。

芸人の裏側を描いた映画には、例えばトム・ハンクス主演の『パンチライン』がある。スタンダップコメディの裏側を描いたドラマだが、それでも『パンチライン』には観客を笑わせることの純粋な喜びも描かれていた。

『火花』にそれがないのを、わたしは少し残念に思う。主人公たちの苦悩が「売れるか売れないか」だけに集約されていて(もちろんそれはとてつもなく大事なことなのだが)観客を笑わせることの喜びそのものが見えてこないのは、惜しい。『キッズ・リターン』には、漫才コンビが小さな寄席の舞台でお客さんを沸かせているのをマネージャーが舞台袖で見ていてふっと笑顔を見せるショットがある。たったそれだけで、笑わせる喜びが伝わってくる。

もっとも、もしふた昔前に『火花』を見ていたら、筆者の評価はもっと低かっただろう。なに深刻になっとんねん、と。でも今は一億総批評家の時代。誰もかれもが評論家気取りで「お笑い」を語り、芸人を使い捨てにする時代だ。だからこそ、『火花』のような映画の存在意義はあるのだろう。

主演2人は文句なくうまい。プロの漫才師である川谷相手に菅田将暉がアドリブでツッコミを入れたりしていて、彼の度胸にはまったく驚かされる。菅田将暉は優れたリアクション俳優であり、どんな役でもリアルに見せるカメレオン役者でもある。桐谷と菅田はショーケンと水谷豊のような「兄貴と弟」コンビだ。日本のバディものの伝統である。

エンディング・テーマはビートたけしの「浅草キッド」を桐谷&菅田コンビでデュエット! これがすごくうまい。主演俳優が主題歌を歌うって、昔懐かしいアイドル映画っぽくてとてもいい。

吉本の芸人が書いた原作を吉本興業が製作し吉本の芸人が監督する。この「吉本完結型」の構造には賛否あるかもしれない。だがバディ映画としては力作である。現在公開中。

『火花』
・TOHOシネマズ スカラ座他全国ロードショー中!
・配給:東宝
・公式HP:http://hibana-movie.com/
【スタッフ】
監督・脚本:板尾創路/脚本:豊田利晃
【キャスト】
菅田将暉、桐谷健太、木村文乃、川谷修士、三浦誠己、加藤諒、高橋努、日野陽仁、山崎樹範、他

◇いいをじゅんこFacebookプロフィール
⇒https://www.facebook.com/junko.iio.3/about
※ブログ「とんねるず主義+」⇒http://blog.goo.ne.jp/eyan_fire
※Facebook「サイレント喜劇の素晴らしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」⇒http://urx.nu/3YZB

(※編集部注:本連載の回数ですが、前回は第201回ではなく第202回の誤りでした。訂正いたします)


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(2) ガチンコ!!シネマレビュー

[※コーナー紹介:熱心に映画館へ足を運ぶ新作好きな映画ファンのため、精鋭レビュアーが気になるその内容をいち早く辛口レビューしまくります!]
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■ビジランテ

《作品データ》
『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督の最新作は田舎を舞台にした3兄弟のヒューマンドラマ! 市会議員の息子3兄弟の長男が30年ぶりに帰郷し、ショッピングモール建設に絡む土地の利権のゴタゴタに巻き込まれる。主演に大森南朋、他鈴木浩介、桐谷健太、篠田麻里子、嶋田久作、間宮夕貴、吉村界人、般若、坂田聡、岡村いずみ、浅田結梨、八神さおり、宇田あんり、市山京香、たかお鷹、日野陽仁、菅田俊が出演。

・12月9日(土)より、テアトル新宿他全国ロードショー【R15+】
・上映時間:125分
・配給:東京テアトル
【スタッフ】
監督・脚本:入江悠
【キャスト】
大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太、篠田麻里子、嶋田久作、間宮夕貴、吉村界人、般若、坂田聡、岡村いずみ、浅田結梨、八神さおり、宇田あんり、市山京香、たかお鷹、日野陽仁、菅田俊
・公式HP:http://vigilante-movie.com/

《『ビジランテ』レビュー(レビュアー:じょ~い小川)》

最近では『ジョーカー・ゲーム』や『22年目の告白 -私が殺人者です-』でメジャーからの配給作品が板についてきた入江悠監督のオリジナル企画・脚本の渾身の監督作品。いや~~、日本映画で久しぶりにビリビリ来たね! 『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督が帰って来た!!

市会議員の息子3兄弟の長男が30年ぶりに帰郷し、ショッピングモール建設に絡む土地の利権のゴタゴタという田舎での血縁のドロドロのドラマ。家族間の遺産相続争いに地域政治を巻き込む土地の利権、在日のコミュニティとのいざこざ、さらにはヤクザも巻き込みキナ臭さ満点。

一応、架空の地名としながらも埼玉の田舎臭(熊谷、深谷辺り)プンプンな所は『SR サイタマノラッパー』3部作を手掛けた入江悠監督の原点回帰と思えてならない。関東近郊の地方議員の立ち回りや土地に定着する異国人のコミュニティの様子に富田克也監督の『サウダーヂ』に通じるものが感じられ、そこに熊谷・深谷周りの入江監督ならではの土着感が濃くも香ばしい。
そこに3兄弟の次男の市会議員のエピソードに『金環蝕』や『不毛地帯』のミニ版ではあるが大人の動きが見られる。その次男の妻役の篠田麻里子の黒い内助の功もピリリと効いてる。そこにこれまでの入江悠の作品にはなかった新たなる入江悠ワールドが楽しめる。

単に関東近郊の田舎を舞台にしただけでなく、お金、土地、血縁にドロドロの大人のドラマを作り上げ、『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督が一回りも二回りも見応えある日本映画を作り上げた。『サウダーヂ』や『そこのみにて光輝く』といった辺りの日本映画が好きな方には絶対必見!!

評価:★★★★★

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■鋼の錬金術師

《作品データ》
月刊少年ガンガンで連載し、シリーズ累計7000万部を誇る大人気の「ハガレン」こと「鋼の錬金術師」を実写映画化したファンタジー映画! 錬金術師になったエドとアルのエルリック兄弟は亡くなった最愛の母親を錬金術において禁忌事項とされる人体錬成をして失敗し、エドは左脚をアルは身体を失うが、弟アルまでを失いたくないエドは右腕を犠牲にし、アルの魂を甲冑に吹き込む。エドはアルの肉体と母親を蘇らせるために賢者の石を探す。
主人公エド役にHey!Say!JUMPの山田涼介が、他水石亜飛夢、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、國村隼、石丸謙二郎、原田夏希、内山信二、夏菜、大泉洋、佐藤隆太、小日向文世、松雪泰子が出演。監督は『ピンポン』や『あしたのジョー』の曽利文彦。

・12月1日(金)より、丸の内ピカデリー他全国ロードショー
・上映時間:133分
・配給:ワーナー・ブラザース映画
【スタッフ】
監督・脚本:曽利文彦/脚本:宮本武史
【キャスト】
山田涼介、水石亜飛夢、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、國村隼、石丸謙二郎、原田夏希、内山信二、夏菜、大泉洋、佐藤隆太、小日向文世、松雪泰子
・公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/hagarenmovie/index.html

《『鋼の錬金術師』レビュー(レビュアー:じょ~い小川)》

原作の漫画やアニメでいくらか評判になっていて知ってはいた「ハガレン」こと『鋼の錬金術師』。身体がない弟のエピソードや賢者の石を巡る攻防など原作の世界観は壊さないでいたかもしれないが、映画化のタイミングとしてはかなり微妙なタイミングであるが故にどうしても厳しい見方になってしまう。

イタリアロケで行われた本作は原作のアメストリス国をわりと忠実に再現出来たとは思えるし、異国の雰囲気もあったし、軍部なども原作のイメージ通り。錬金術やホムンクルスとのバトルもCGの出来自体も、そのエキスパートである曽利文彦が監督を務め、オムニバス・ジャパンの力により悪くはない。

しかしながら、忠実に再現したアメストリス国の世界観はいざ実写として見て、キャストがオール日本人で繰り広げられるストーリーを見るとやはり違和感は強い。漫画やアニメだから許された世界観を実写で馴染ませるにはかなり時間がかかり、余程の原作のファンでない限りはその違和感が常にある中で「漫画の実写化だから」とか「ファンタジーだから」とか強く言い聞かせながら見なければならない。

それとこれは公開のタイミングになるが、人造人間(ホムンクルス)とか出てくると映画ファン的にはどうしても『ブレードランナー』のレプリカントを想像してしまう。おそらく原作そのものが『ブレードランナー』の影響で、それを近未来でなく西洋というか「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」のようなイメージに置き換えたのが「ハガレン」かもしれないが、『ブレードランナー2049』の記憶がまだしっかりと残るこの時期の公開だけに余計に「大劣化版ブレードランナー」と思えてならない。

「怪物くん」や「西遊記」みたいにテレビドラマから入ればまた違ったかもしれないが、日本以外を舞台にした漫画・アニメの実写化の難しさは痛感した。原作やアニメにどっぷり浸かり「ハガレン」が好きでたまらない方とHey!Say!JUMPの山田涼介のファンならその愛で包み込んで見る以外ない。

評価:★★
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【評価の星取りの見方→★★★★★:傑作!! ★★★★:秀作 ★★★:佳作。見て損はない。★★:凡作。★:駄作】


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(3)  映画野郎クロニクル

[※コーナー紹介:かつて掲載していた記事やコラムで、今読み返しても面白そうなものをセレクト掲載! 今回は今週と来週にBlu-rayとDVDが発売される洋画2作の封切当時に掲載したレビューをお届け!]
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◆【ガチンコ!!シネマレビュー】

■トランスフォーマー/最後の騎士王

《作品データ》
製作総指揮スティーブン・スピルバーグ、監督・製作マイケル・ベイによる変形巨大ロボ「トランスフォーマー」が活躍するSFアクション映画『トランスフォーマー』シリーズ第5弾! 前作から数年後の世界を舞台に、千数百年前に地球に渡った杖を巡りディセプティコンとオートボット、そして対トランスフォーマー部隊が壮絶なバトルを繰り広げる。主演は前作に引き続きマーク・ウォールバーグ、他アンソニー・ホプキンス、イザベラ・モナー、ローラ・ハドック、ジョシュ・デュアメル、ジョン・タトゥーロ、スタンリー・トゥッチが出演。

・2017年12月14日(木)、Blu-ray&DVD発売!
※amazonでブルーレイ+DVD+特典ブルーレイをチェック!⇒http://amzn.to/2AnyRSM
(2017年8月4日ロードショー/配給:東和ピクチャーズ)
【スタッフ】
監督・製作:マイケル・ベイ/脚本:アート・マーカム、マット・ホロウェイ、ケン・ノーラン
【キャスト】
マーク・ウォールバーグ、イザベラ・モナー、ローラ・ハドック、ジョシュ・デュアメル、ジョン・タトゥーロ、スタンリー・トゥッチ、アンソニー・ホプキンス
原題:Transformers: The Last Knight/製作国:アメリカ/製作年:2017年

《『トランスフォーマー/最後の騎士王』レビュー(レビュアー:じょ~い小川)》

オプティマスプライムやバンブルビーといった変形ロボが活躍する『トランスフォーマー』シリーズ第5弾で、仕切り直しの前作の続編に当たる本作。終盤に相変わらずのマイケル・ベイ的な大アクションは健在も、中盤までのまとまりが悪い。

そもそも、なぜトランスフォーマーをアーサー王の円卓の騎士に被らせる? もうそこからして強引過ぎるが、ラストでオートボット達が円卓の騎士の形になっていたのはとりあえずお見事と言っておこう。けど、そこに持っていくまでの、特に中盤までの流れがトロい。

今回のキーになるのが5世紀のアーサー王の時代に魔術師マーリンが宇宙から来たトランスフォーマーから受け取った杖であるが、これを巡る動きまでに1時間かかる。この1時間で主人公ケイド周辺の話、オートボットと仲が良い少女、オートボットたち、ロンドンのフォルガン卿とヴィヴィアンのエピソード、ディセプティコン、対トランスフォーマー部隊と複数の視点の話が同時進行しているが、これが群像劇として上手く機能していない。
ケイド個人のエピソードは中盤以降はうやむや、少女に至っては中盤上手くストーリーに組み込めず、終盤強引に合流している。アーサー王との絡みや少女とオートボットから『スター・ウォーズ』シリーズ的なアプローチ、さらにはケイドとヴィヴィアンを使った『或る夜の出来事』的な関係など、色々とやりたいことを詰め込みすぎて雑な印象。

中盤からはフォルガン卿とケイド、ヴィヴィアンがディセプティコンを相手にした『インディ・ジョーンズ』というか『ナショナル・トレジャー』的なアドベンチャー。そこはこじつけが強引ながら逆らわずに見ればわりと楽しめはする。

それでも終盤のオプティマスプライムを中心としたオートボットとディセプティコンの巨大ロボ&巨大宇宙戦艦バトルで『トランスフォーマー』を見た、と納得はする。巨大ロボの映画だから子供も見に来るだろうけど、脚本の下手さから子供にはキツそうだが、これまでの『トランスフォーマー』ファンならなんとか許せるトランスフォーマーmeetsアーサー王かな。

評価:★★★

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■怪盗グルーのミニオン大脱走

《作品データ》
ユニバーサル・スタジオとイルミネーションの人気アニメ「怪盗グルー」シリーズ第3弾のアクション&コメディ映画。結婚したばかりのグルーは仕事でバルタザール・ブラッドを取り逃がし、反悪党同盟のエージェントの職を失う。そんな折にグルーに生き別れの双子の弟がいることが判明し、グルーは妻ルーシーと娘たちと共に会いに行くことに。監督はピエール・コフィンとカイル・バルダ。

・2017年12月6日(水)、Blu-ray&DVD発売!
※amazonでブルーレイ+DVDセットをチェック!⇒http://amzn.to/2j6LCJM
(2017年7月21日ロードショー/配給:東宝東和)
【スタッフ】
監督:ピエール・コフィン、カイル・バルダ/脚本:シンコ・ポール、ケン・ダウリオ
【キャスト】
(声の出演)スティーヴ・カレル、クリステン・ウィグ、ネヴ・シャレル、ミランダ・コスグローヴ、デイナ・ゲイアー、ジュリー・アンドリュース、トレイ・パーカー、ジェニー・スレイト、スティーヴ・クーガン、アンディ・ナイマン、エイドリアン・シスカトー、ピエール・コフィン、他
原題:Despicable Me 3/製作国:アメリカ/製作年:2017年

《『怪盗グルーのミニオン大脱走』レビュー(レビュアー:じょ~い小川)》

バナナが好きでいたずら好きの生物ミニオンとメカの天才のグルーによる安定の「怪盗グルー」シリーズの3作目。グルーによるスパイ・怪盗アクションやミニオンたちによるドタバタな展開は健在も、全体的には散漫な印象。

タイトルに「ミニオン大脱走」とあるからグルーも捕まってミニオンと一緒に大脱走劇をやるのかと思いきやそれはミニオンたちだけで、今回の敵役、いつまでも1980年代に取り残されたバルタザール・ブラッドとのバトルにグルーの双子の弟ドルーの件、妻ルーシーと3人の娘たちなど、とにかく見所が多い。

しかしながら、そのせいでとにかく目移りが激しく集中出来ない。自己中なブラッドにしろ、イディスのユニコーンのエピソードにしろさらに突き詰めれば深く行けるが中途半端に終わっている。一応、グルーとドルーの双子の話に時間を割いているが、ドルーのキャラ立ちがもう一つ。これなら他のエピソードを封印して双子の話にもっと集中すればよかった。おかげで別行動になるミニオンたちのシーンも少なく、どれも印象に乏しくなんとなくで終わってしまった感がある。

それでもバルタザール・ブラッドの80年代キャラと80年代ポップス、それとお馴染みのグルーのアクションやミニオンたちのドタバタシーンも健在なので、「怪盗グルー/ミニオン」シリーズが好きな人は、とりあえずは見るぐらいで。

評価:★★★

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■編集後記

今回は奇しくも日本映画を2本レビューしたが、ここの所、『ビジランテ』以外は本当に良作に恵まれない日本映画である。特に今回レビューした『鋼の錬金術師』と来週掲載予定の『DESTINY 鎌倉ものがたり』は漫画原作でファンタジー要素が強いという共通点があり、日本映画の性質を改めて考え直した。
本当に日本映画はファンタジーに向いてないのか、というと決してそうではないと言いたい。『ゴジラ』なんかは日本が世界に誇る作品だし、そこから特撮という分野においてはむしろ日本の方が秀でている部分はあるはずである。今年の夏に公開したハリウッド映画『パワーレンジャー』なんか惨憺たるものだったし、それなら日本の「スーパー戦隊」シリーズの方が遥かにクオリティが高い。ハリウッドと比べればそりゃお金の使い方云々の問題もあるが、どうもそれ以外にも問題がある、とみた。
それはリアルの世界と妖怪が棲むような異界の世界へのスライドのさせ方ではないだろうか? 『鎌倉ものがたり』を例にあげると「鎌倉だから妖怪がいる」ではやはり強引すぎる。人間界と魔法の世界へのスライドが見事だった作品としては『ハリー・ポッター』シリーズがそうだし、ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』なんかもそうだ。そこが『DESTINY 鎌倉ものがたり』は下手くそだし、説得力に欠けた。
『鋼の錬金術師』の西洋なのに全員日本人という問題は『宇宙からのメッセージ』のSFなのにほぼ全員日本人というのに似たものを感じられた。やはり、そこの問題をクリアしないと、酷い漫画・アニメ実写化映画が量産されてしまう。
そこに来ると、来週公開の『8年越しの花嫁 奇跡の実話』は難病克服という要素はあるにせよ、“普通”が素晴らしい映画だった。日本映画において最も相性が良いのは“普通”であることではなかろうか? それを考え直させてくれる映画だった。“普通”をしっかり分かってるからこそ『ビジランテ』の人間ドラマも色濃く感じたし、『8年越しの花嫁』は侍でも不死身の人間でもない普通の青年を演じた佐藤健の“普通”が光る映画であった。この“普通”というのは『8年越しの花嫁』の瀬々敬久監督のこだわりであると見た。
6年前に『アントキノイノチ』で舞台挨拶を取材した時に舞台で瀬々監督が各キャストに良い点を言うというのがあって、一人一人に「このセリフが良かった」など言っていたが、それがどれも一言のものばかりで言われたキャストもそれを見ていた観客もキョトンとした一幕があった。そのセリフの一言一言を大切にする“普通”力が爆発した映画だった。ハリウッドに対抗するようなファンタジー/アクション映画を作るのではなく、とことん“普通”を見直すことこそが日本映画の生きる道であろう。 (小川 修司)

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