黄文雄
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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」

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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」

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台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!

おすすめポイント
  • 歴史・文明史からアジアの未来を読み解く
  • 学校教育では得られなかった違った見方
  • 日本と日本人の真価を第三の目から評価
著者プロフィール

黄文雄

1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。1994年、巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞受賞。日本、中国、韓国など東アジア情勢を文明史の視点から分析し、高く評価されている。
著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』『世界から絶賛される日本人』『韓国人に教えたい日本と韓国の本当の歴史』(以上、徳間書店)、『もしもの近現代史』(扶桑社)など多数。

日本人と中国人による統治を経験した台湾人として、また、アジア史、西欧史の研究者として、歴史、文明史、民族学、地政学など多方面の観点から日本や中国・韓国、世界の情勢変化を読み解きます。

サンプル号
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   黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」

     2013年9月14日号(サンプル版)

――――――――――――――――――――――――――――――●○
1 はじめに

 皆さん、こんにちは。黄文雄です。
 今日、日本を取り巻く情勢は非常に緊迫しています。とくに中
国、韓国との関係が悪化し、両国からは歴史問題でさまざまな「情
報戦」を仕掛けられています。
 これまで日本では、歪められた歴史観に基づいた教育や報道が
行われてきました。そうした情報に洗脳されてしまった結果、国
際情勢に対する的確な情勢分析を誤り、結果的に日本の国益を損
なってきたと考えています。
 このメルマガでは、台湾人の私が、日本人が教えられてきたも
のとは異なる、歴史の真実をお伝えするとともに、中国、韓国を
はじめとするアジア、そして世界で起きているさまざまな出来事
を、一味違った観点から分析していきます。

今週の目次

  1 今週のニュース分析
        
  2 日本人が知らない日本と中国の本当の歴史 第0回
     ☆歴史から見る日中友好の可能性

  3 韓国人に教えたい日本と韓国の本当の歴史 第0回
     ☆朝鮮半島は歴史的に東アジア最大の不安定要因

  4 世界から絶賛される日本人たち 第0回
     ☆2000年前から世界に絶賛されていた日本

――――――――――――――――――――――――――――――

1 今週のニュース分析

◎【尖閣国有化1年】 中国船4隻が周辺海域とどまる
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130911/plc13091118360009-n1.htm

 9月11日で、日本が尖閣諸島を国有化して1年になりました
が、この間、中国が領海侵犯した回数は、中国国家海洋局の発表
では59回にものぼっています。先日は、無人偵察機を尖閣沖に
飛ばして、自衛隊機がスクランブル発進する事態まで起きていま
す。
 習近平政権は、対日姿勢を過激化させているように見えますが、
本当のところはどうなのでしょうか。
 尖閣などに現れる中国当局の船を管理し動かしているのは、「フ
ァイブ・ドラゴン(五龍)」と呼ばれる5つの中国海洋法執行機
関です。
 これは、公安部の指揮下にある「海警」、密輸対策の「海関」、
海洋権益保護を目的とする「海監」、海上交通に関する「海巡」、
漁業関係監視の「漁政」の5組織です。そして、尖閣諸島周辺の
領海を侵犯することが多いのは「海監」です。
 2013年3月に開かれた第12期全国人民代表大会(全人代)
において、海巡を除くこれらの機関が国家海洋局のもとに統合さ
れました。
 このため、中国がさらに海洋進出と尖閣奪還へと動き出したと
見る向きも多いのですが、私はむしろ、各機関の暴走を抑えるた
めではないかと見ています。
 これらの各機関はまったく別組織でしたし、それぞれ功を焦っ
て尖閣への引き金を引きかねない。それを抑えるための組織統合
であるという見方もできるわけです。
 裏をかえせば、習近平政権が各組織を掌握しきれていない、と
いうことでもあります。現在の中国では、経済成長の鈍化ととも
に、習近平の太子党、江沢民派の上海閥、胡錦濤派の中国共産党
青年団による三つ巴の政治闘争が起きています。そして、習近平
の政策に対し、ある政府機関紙は賛成し、別の政府機関紙は反対
するといった、内部分裂状態を起こしています。
 習近平にとって、もっとも恐れるのは日本ではなく、中国国内
の政敵なのです。日本に対して弱腰では批判されてしまう。さり
とて本当の戦争は起こしたくない。そんなジレンマが垣間見えて
きます。

◎韓国与野党、水産市場で安全性アピール
http://japanese.joins.com/article/063/176063.html?servcode=200&sectcode=200

 2020年のオリンピック東京開催が決定しましたが、その裏
で妨害工作をしていたのが韓国でした。福島第1原発事故の影響
をことさら強調し、日本からの水産物を事実上、禁止しました。
その他にも、歴史問題を取り上げて、開催資格がないなど、執拗
にネガティブキャンペーンを繰り返しました。
 あまりに卑劣な行いに、あの中国からも韓国批判が噴出したよ
うです。

◎中国ネット社会が“反日”韓国をメッタ斬り 東京五輪妨害を
猛烈批判
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130913/frn1309131523004-n1.htm

 さすがに中国人も、この姑息なやり方に我慢できなかったので
しょう。そもそも中国人には、かつて属国だった韓国に対して、
下に見る風潮が強く残っています。韓国人のほうも、そうした劣
等意識から、中国人に対して居丈高になるケースが多々見られます。
 かつての満州では、1931年に朝鮮人農民と中国人農民のあ
いだで、水利をめぐって衝突、殺し合いに発展した「万宝山(ま
んぽうざん)事件」がありました。
 すでに朝鮮は日本と合邦していましたから、朝鮮人としては自
分たちは「日本人である」という意識で、中国人をバカにしてい
た部分がありました。満州では朝鮮人の警官もいましたが、彼ら
は中国人に対して居丈高で、警棒を振り回すことから、朝鮮人に
対して「高麗棒子」という蔑称も生まれました。
 また、朝鮮人側もかつての宗主国である中国人からバカにされ
ないために、日本人名を欲しがりました。それが「創氏改名」に
つながった一因なのです。しかも、朝鮮では創氏改名は届出制で、
決して強制ではありませんでした。その証拠に、国会議員になっ
た朴春琴(パクチュングム)や、中将まで昇進した軍人・洪思翊
(ホンサイク)のように、朝鮮人名を名乗り続けた人もいたのです。

――――――――――――――――――――――――――――――

2 日本人が知らない日本と中国の歴史

 ☆歴史から見る日中友好の可能性

 日中関係は近くて遠いものです。現在は日中関係が非常に悪化
し、首脳会談も行われていない状態です。日本のメディアはさか
んに「日中友好が大事だ」と主張します。しかし、二千年の歴史
から見ると、実は日本と中国は「友好」よりも「衝突、齟齬(そ
ご)」のほうが多かったのです。
 たしかにかつて唐の時代までは、遣隋使、遣唐使を大陸に送り、
日本は中国からさまざまな文化を吸収した時期もありました。
 しかし、唐の時代になると、663年に白村江で日本軍と唐軍
が衝突し、さらにはあまり中国から学ぶこともなくなったため、
894年に遣唐使は廃止されました。
以後、日本は、日本独自の文化を作り上げ、10世紀頃から国風
文化が花開きます。
 そして日本と中国とは、友好関係ではなく、むしろ対立関係の
ほうが多くなっていくのです。
唐代のシルクロードのイメージがあるため、歴代の中華帝国は国
際色豊かだったように誤解している人もいますが、実は歴代の中
華帝国は文化鎖国の帝国であり、開放よりも陸禁、海禁(陸、海
からの流出入禁止)が歴代王朝の国策でした。
日中のすべての齟齬の根源は、この文化鎖国、さらにその背後に
ある中華思想にあります。そして、日中の齟齬が武力にまで発展
した象徴的な事件が、日・唐の白村江の戦い、元寇襲来と倭寇の
逆襲、豊臣秀吉の朝鮮出兵、日清戦争、日中戦争などの、日中の
正面対決だったのです。
 日中がお互い相容れない理由はさまざまな点であります。
 たとえば現在の中国は共産党一党独裁で、日本は民主主義国家
です。中国には言論の自由がありませんが、日本にはそれが保証
されています。
 こうした違いは、現在に限ったものではありません。およそ二
千年の日中関係史において、ほとんど全く異なった体制であった
と言っていいでしょう。
 たとえば、日本は万世一系の国であり、封建的社会であったの
に対し、中国は易姓革命(王朝交替)の国でした。また、日本が
自然に恵まれ、和の社会であるのに対し、中国は戦乱と飢饉、匪
賊と流民があふれる社会であり、中央集権体制の社会です。
 列島の豊かな自然から生まれた日本文明は「共生の文明」でし
たが、中国は有限の資源を奪い合う「寄生の文明」だったのです。
学者のなかには、日本も中国と同じく「儒教文化圏」であると説
く者もいますが、たしかに影響は受けていたものの、儒教は日本
には定着しておらず、日本文明の核心は神仏習合でした。
 古代から中世を経て近世に至るまで、日中文明はまったく対照
的な道を歩み独自の発展を遂げてきたのであり、明治維新後に日
本が西欧近代化してからのことではないのです。
 ですから、そもそも日中の間に「友好」な時期は、歴史上、非
常に少なかったのです。
 もちろん敵対するよりも友好関係にあったほうがいいのは間違
いありません。
 しかし、相手に屈し、相手の要求を丸呑みしたり、媚びへつら
うことは友好ではありません。現在の中国は歴史を外交カードと
して日本を攻撃しますが、日中友好のために相手の主張を受け入
れるというのは、外交的敗北、思想的占領なのです。
 この連載では、今後、こうした日本と中国の歴史の真実に光を
当てていきます。

――――――――――――――――――――――――――――――

3 韓国人に教えたい日本と韓国の本当の歴史

 ☆朝鮮半島は歴史的に東アジア最大の不安定要因

 朝鮮半島は、歴史上、東アジア最大の不安定要因でした。高句
麗、新羅、百済の三国時代には、各国の戦いに日本と唐が巻き込
まれ、白村江で両軍が激突しました。
 また、元寇も、朝鮮人が元に要請して起きたことです。『高麗
史』や『元史』には、元の高官は、遠方の日本よりも南宋をまず
攻撃すべきだと主張しましたが、
高麗の忠烈王から執拗な要請があり、日本への侵攻が決定された
と書かれています。
 豊臣秀吉の朝鮮出兵は、この元寇の逆襲撃であり、本来は朝鮮
を通って明を攻略するためのものでした。
 また、日清戦争にしても、日露戦争にしても、すべては朝鮮半
島をめぐって始まったものです。近年の朝鮮戦争も、朝鮮半島を
めぐって北と南が分裂し、中国とアメリカを巻き込んで、壮絶な
戦いが繰り広げられました。
 なぜ朝鮮半島は歴史的に東アジアの不安定要素だったのかとい
えば、それは中華帝国の属国だったからです。
 現在の韓国人はよく、韓国が有史以来はじめて独立を失ったの
は日清戦争以後、日本に韓国が併合されてからだと主張しますが、
それは真っ赤なウソです。
 もちろん、半島の三韓時代や三国時代、もっと前の衛氏(えい
し)朝鮮、箕氏(きし)朝鮮、あるいは檀君(だんくん)の古代
朝鮮など、神話朝鮮の時代には、朝鮮は独立国家か分立や鼎立の
国家群であったでしょう。
 しかし、半島がはじめて統一国家になった、統一新羅の時代か
ら千余年間、五代のごく短い数年間を除いた半島の歴代王朝は、
ずっと中華帝国の属国だったことはまぎれもない史実なのです。
 これは、一部の韓国・朝鮮人をのぞけば、誰でも認める史実で
す。韓国人はよく、いままで千回も侵略されたが、それらの敵は
すべて撃退してきたと主張しますが、これもウソです。
 半島はたしかに、たびたび北方の騎馬民族や歴代中華王朝に侵
入されました。しかし、それをすべて撃退したどころか、すぐに
土地を献上したか、あるいは侵入軍の先頭に立って、半島の征服
に協力したか、または属国の誓いをしたというのがまぎれのない
史実なのです。
 強い国の属国になって生きるというのは、朝鮮半島で生き延び
る知恵だったのかもしれませんが、それまで宗主国として仕えて
きた国が衰退し、別の強国が生まれれば、主人を代えて、これま
で仕えてきた国に攻め入るということも、朝鮮ではよく行われて
きました。
 仕える相手をくるくる変えることで、それが大きな戦争に発展
することも少なくありませんでした。日清戦争や日露戦争の過程
では、そうした朝鮮半島の右顧左眄的な態度が事態を悪化させた
側面があります。
 終戦後も、それまでともに日本人として戦った韓国・朝鮮人は、
自らを「戦勝国」だと主張し、敗戦に打ちひしがれる日本でさま
ざまな乱暴狼藉を働きました。しかし、真の戦勝国であるアメリ
カから、韓国・朝鮮人は戦勝国側の人間ではなく、戦勝国、中立
国のどちらにも当てはまらない「第三国の人間」であるとされ、
それで「第三国人」という言葉が生まれました。
 いまでは「第三国人」という言葉は、韓国人・朝鮮人に対する
差別語だとされていますが、この言葉に否定的な意味がついたの
は、戦後、彼らが行った乱暴狼藉のためであり、それは自業自得
なのです。
 この連載では、現在の韓国人が主張する歴史に対して、さまざ
まな観点から真実を明かしていきます。

――――――――――――――――――――――――――――――

4 世界から絶賛される日本人たち

 ☆2000年前から世界に絶賛されていた日本

 2020年の東京でのオリンピックが決定しましたが、選ばれ
た理由として、候補国のうち、日本がもっとも安全、安定した国
だからということが大きかったでしょう。選考会の最終プレゼン
では、日本の「おもてなし」文化をアピールし、これが選考委員
たちにも好評だったと言われています。
 日本人にとっては、聖徳太子の「和をもって尊しとなす」の言
葉に代表されるように、日本人が歴史的に人との和を重視してき
たことはよく知られています。
 現代の日本が非常に安全、外国人に親切であることは、世界的
にも有名ですが、では、そうした日本人の気質は、いつ頃から海
外に認識されたのでしょうか。
 中国の正史上で、はじめて日本に関するまとまった記述がある
とされているのが、『魏志倭人伝』です。著者は西晋(せいしん)
の陳寿(ちんじゅ)であり、3世紀末(280〜290年ごろ)
に書かれたとされています。
 魏志倭人伝の正式な名称は「『三国志』魏志東夷伝倭人条」で
すが、そこには、倭国の風土や様子、邪馬台国までの行程が示さ
れていますが、その一節に次のような記述があります。
「婦人淫(いん)せず、妬忌(とき)せず、盗窃(とうせつ)せ
ず、諍訟(そうしょう)少なし」
 つまり、窃盗や争いごとが少ないことがはっきり述べられてい
るのです。
 聖徳太子が「日出(い)ずる処(ところ)の天子、書を日没す
る処の天子に致す」という有名な国書を送ったことが記されてい
る『隋書(ずいしょ)』東夷伝にも、日本人は文明度が高く「人、
頗(すこぶ)る恬静(てんせい)にして、争訟罕(まれ)に、盗
賊少なし」=物静かで争わず盗人も少ない、「性質直にして雅風
有り」=性格は素直で上品なところがある、と書かれています。
 華夷秩序といわれるように、中華の歴代王朝では「中華」以外
を「夷狄(いてき)」として野蛮視してきました。中華の周辺国
はその東西南北の位置により、東夷(とうい)、西戎(せいじゅ
う)、北狄(ほくてき)、南蛮と呼ばれ、日本は中華の東、つま
り「東夷」でした。
 このように、中華以外を野蛮人と考える中国にしては好意的な
書き方となっていますが、「賊のいない山はなく、匪(ひ)のい
ない湖はない」といわれ、しかも易姓革命(天命により前政権を
滅ぼし、新たな王朝を建てる)を繰り返してきた国からすれば、
「盗みのない」国が存在する、というのは特筆に価したのでしょ
う。
 同様のことは、大航海時代以降、日本を訪れた西洋人も述べて
います。
 1549年に来日したフランシスコ・ザビエル(1506頃〜
1552)は、日本人について、「盗みを極度に嫌う」とイエズ
ス会の本部に書簡で報告していますし、ザビエルから遅れること
14 年後の1563年に来日し、織田信長や豊臣秀吉とも会見
したイエズス会宣教師ルイス・フロイス(1532〜1597)
は、「盗みが厳しく罰せられる。理由のいかんを問わず処刑され
る。これは人のものを欲することが、人間として最大の悪だと認
識されていたためである」と伝えています。
 日本の街のいたるところに自動販売機が置かれていることに、
外国人は非常に驚きます。なぜ打ち壊されてお金を盗まれないの
か、外国ならばそれが普通だからです。
 外国から来た異国人の目に映った日本人の特質として、「盗み
を極度に嫌う」ということは、さまざまな時代の史書や日本見聞
記に特筆されています。
 江戸時代の中期、18世紀後半に、多くの西洋人が日本を訪れ
るようになりましたが、同様の記述が多く残っています。たとえ
ば、「日本全国の旅行はきわめて安全なり。大道に賊なく窃盗の
如きも稀(まれ)なり」(『欧米人の日本観』上巻、大日本文明
協会編、原書房)という記述が残っています。
 スウェーデンの植物学者、医学者であり、1775年からオラ
ンダ商館付き医師として長崎の出島に赴任したカール・ツュンベ
リー(1743〜1828)によれば、「正直と忠実は、国中に
見られる。そしてこの国ほど盗みの少ない国はほとんどないであ
ろう。強奪はまったくない。窃盗はごく稀に耳にするだけである。
そしてヨーロッパ人は幕府への旅の間も、まったく安心して自分
が携帯している荷物にほとんど注意を払わない」(『江戸参府随
行記』高橋文訳、平凡社東洋文庫)
 と記述しています。
 また、開国直後の1855年に来日、伊豆の下田などに滞在し
たドイツ人商人、F・A・リュードルフは、
「日本では所有権を犯す犯罪は、滅多に起こらない。この理由は、
単に所有権を規定している厳しい法にばかりあるのではなく、国
民の誇り高い性格の中に主として存在している。こうした性格に
より、日本人は嘘をついたり、物を盗んだり強奪することに、嫌
悪感をもっている。この点において日本人は、中国人と著しく異
なっている」(『グレタ号日本通商記』中村赳訳、雄松堂出版)
 と述べています。
 もちろん日本でも戦国末期までは土一揆(つちいっき)が頻発
し、落武者もよく土民の剥ぎ取りに遭いました。しかし、当時の
東アジア社会はどこへ行っても『水滸伝』の梁山泊(りょうざん
ぱく)さながらの世界で、匪賊(ひぞく)が跋扈する時代だった
のです。
 朝鮮半島では、火賊、草賊が暗躍、京城(現在のソウル)以外
に安全な所はありませんでした。満州でも20世紀の満州国誕生
までは、馬賊が跋扈していましたし、台湾は「三年一小反、五年
一大乱」といわれるほど反乱が起こる匪賊社会でした。匪賊と政
府が二重に税金を取るようなこともありました。
 一方、中国も典型的な匪賊国家で、現在でも「車匪路覇」(バ
ス・列車強盗と辻強盗)が横行しています。
 これに比べれば、日本は超がつくほどの安定社会であったこと
がわかります。そのことは、前述した古代や江戸時代に日本を訪
れた外国人と、現代の日本を訪れる外国人の感想が、ほとんど同
じということに現れています。
 この連載では、日本人が知らない、海外から尊敬され、絶賛さ
れてきた日本人を取り上げていきます。

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