戦略経営の「よもやま話」

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戦略経営のためには、各業務部門のシステム化が必要です。またその各部門のシステムを、ミッションの実現のために有機的に結合させていかなければなりません。それと同時に正しい戦略経営の知識と知恵を身につけなければなりません。 ここでは、よもやま話として基本的なマネジメントの話も併せて紹介します。

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メルマガ名
戦略経営の「よもやま話」
発行周期
ほぼ 週刊
最終発行日
2018年06月11日
 
発行部数
1,357部
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0001643717
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PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
ビジネス・キャリア > 経営 > マネジメント

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└┬┘     ★     統治者の教養      ★       |
 └────────────────────────────────┘ 
  今回、この回で“王道”と“覇道”という2つの成功のためのあり方について
  書きすすめ行くのですが、戯言として見ていただいても結構です。
  なぜなら、この話題は「価値観」に関するものであって“成功”と人間として
  “幸福”をも考察しようとするのですから「的外れ」もいいところです。
  けれど“賢い経営者”ならば「どうするのか」を、考えたいと思っています。

  “王道”と“覇道”とも「成功」へ至るということについては、動機は別であ
  っても取られる戦略・手法においてはある面では同じと言えます。
  この二つが異なるのは「価値観」や「人間観」に関するところで、経営者が自
  身の「目的・目標」の定め方によってそのあり方が違ってくるのです。
  特に「人」をどのように規定するかによって、その“到達点”が分かれます。

  “覇道”についての解釈は「成功を得るためには、勝つ一点に目標を定めて手
  段を選ばずこれを行う。」と言えば、非常に分かりやすいでしょう。
  “王道”についての解釈は、こんな言葉が分かりやすいかもしれません。
  「世のため、社員のために、懸命に仕事をしてきた。ところで息子よ。お前も
  この有意義な仕事をやってみないか。」という言葉が出るかどうかです。  

  1964年(昭和39年)、ダイエー(現イオン)と松下電器(現パナソニッ
  ク)の間にテレビ価格設定に関して30年間の主導権争いが始まりました。
  そのような中で、松下幸之助さんは中内さんを京都に招いて「もう覇道はやめ
  て“王道”を歩むことを考えたらどうか」と諭したという逸話があります。
  松下さんは中内さんを見て「“覇道”を歩んでいる」と見たのです。

  成功している事業をよく見てみると、そこにはこの“王道”と“覇道”という
  二つの成功パターンが明確にあるように見受けられるのです。
  欧米においては一部の優良企業を除いて、そのほとんど“覇道”が本源的な体
  質であるかのようで、それに対し日本では非近代的だと言われながらも“王道”
  をこそを良しとする風情、心情があるようにも見受けられます。

  “王道”“覇道”について歴史的な考察を行います。  
  歴史的に見ると“王道”“覇道”という「考え方」の系譜は、中国の歴史の中
  にその成り立ちと概要を窺い知ることができます。

  “覇道”においての明らかな成功事例は「秦の始皇帝」による初めての「中国
  統一」なのですが、ただし二代は続かなかったという事実がありました。
  秦が「中国統一」という大事業を行うことができたのは、秦の若き君主「孝公」
  が、商鞅(しょうおう、紀元前390年 - 紀元前338年)の説く“法家”の方策を
  採用したことに遡ります。

  商鞅が孝公にあった時、最初に説いたのは、
  最高の為政者である帝が行う道“帝道”でした。
  孝公は、まったく興味を示さず途中で居眠りをしてしまいました。
  次に会った時には“王道”を説いたのですが、反応は変わらなかったのです。
 
  そして三度目に会った時に、覇権を我が物とするための「ハウツウ」“覇者の
  道(覇道)”を説いたのでした。
  そうすると孝公は大いに興味を示し、四度目の謁見では熱心に商鞅の説くとこ
  ろを聞き入って、議論は数日にわたってなお飽きることを知らなかったという
  ことが起こったのでした。

  君主孝公には「一代のうちに名を天下にあらわす」と言う野望がありました。
  そこにおいて商鞅が、実利・速効性を旨とする「強国の方策(富国強兵)」を
  進言したので大いに耳を傾けられたのでした。
  それは「“法”を定め万民に明らかにして、それに基づいて“賞罰”を厳正に
  おこなえば臣下はひとりでに精一杯働くようになる」とするものです。   

  このときから「秦」は“覇道”を歩むことになるのですが、
  “覇者の道(覇道)”を説いた商鞅自身は「これでは殷や周の徳と比肩すると
  いうわけにはいきませぬが」と嘆息したということです。
  商鞅が本当に目指したかったのは「人民あっての君主の“道”」であったので
  すが、孝公の“利己心”はそれを求めませんでした。

┌─┐
│2├───────────────────────────────┐
└┬┘    ★     日本の経営の風情      ★      |
 └────────────────────────────────┘   
  “王道”“覇道”ともに“成果”を実現させます。
  この2つにおいて大きく異なるのは、
  “王道”は“徳(倫理性、真善美)”を以て感化し統治しようとするのに対し、
  “覇道”は“法(賞・罰)”を以て強制して統治しようとするものです。
  統治という面から考えて、原則的にこのようになります。 
  
  ところで、大方の近代的・合理的だとされる経営者はとくに欧米のプロ経営者
  は、成果主義のような“法(賞・罰)”によって契約下で“個”としての社員
  を強制、動機づけて“成果”を実現させようとします。
  それは「個人主義」と「契約」という思想の基盤があってのことで、共通認識
  があればこそ専門家は能力を発揮することによって報酬を得ようします。

  大企業においてですが、日本でもそうだとも言えるのですが欧米においては特
  にプロの経営者において求められるのは、短期の高収益を計上して企業の所有
  者とされる「株主」に高配当を支払い続けるということです。
  日本でも大方の中小企業経営者の事業目的は、自身の高所得であってそのため
  に行うその手法は従業員を強制して高収益を得ようとするものとなります。

  ここでの経営者たちの根底にある主たる動機は自身の“高所得”であって、そ
  のためにとられる方策は、決して“王道”ではありえないでしょう。
  そしてそれの多くが失敗するのは“人間の行動原理”つまり“欲望の法則”を
  熟知しないかもしく関心がないためで“法(賞・罰)”ですらない“強制”で
  あって、効果のないムリ・ムラ・ムダな活動でしかないとも言えそうです。

  効果ということで“王道”“覇道”を考えます。
  
  私見ですが、アメリカの“覇道の大家”はGEの「ジャックウェルチ」がそう
  で、ある面では“王道”的でさえあるとも感じてしまいます。
  ウェルチが取る“ミッション”は「恒久的に企業を存続させ高収益を得る」で、
  ために「勝てる事業において勝つ」という「選択と集中」を志向し「ムダなシ
  ステム」「ムダで余剰な人材」「ムダな活動」の排除を骨子とします。

  しかし、その一方で“よき人材”が“最大の経営資源”であることを熟知して、
  その「育成」「活用」「協働」の活性化よび促進を実行して行きます。
  持てるエネルギーを「リエンジニアリング(ビジネスプロセス再構築)」「価
  値観を共有する人材」の“やる気”の喚起ために注ぎ、人材の「適正配置」と
  大幅な「権限移譲」そして「コミュニケーション」の活性化をはかりました。

  さらに言うと、
  ジャックウェルチで面白いのは「文化」を重視することで、それとともに「管
  理」や「官僚制」を嫌悪したことで、究極的には“価値観”を以て感化して組
  織がそれによって共鳴して自律的に最高に活動することをも目指しました。

  日本はどうか、
  ここから松下幸之助さんや稲盛さんやホンダの本田宗一郎さんと藤沢武夫さん
  さらにソニーの井深さん等の行った経営の風情を考えてみたいと思います。
  もとより上記の経営者も事業の当初の動機については、井深さん以外は「生活
  の糧」を得んがためと少なからずのロマンがあってのことで、しかし「知恵」
  を巡らして、結果“覇道”だけではない経営スタイルを確立しました。

  そこでは「成熟」につれての“価値観”“目的観”の変遷があります。
  「人は、何ゆえに働くのか」を考えた末に“法(賞・罰)”だけでなく“人材”
  と共有でき“やる気の源泉”たる“価値観”の意義を気付きます。
  ここから“法(賞・罰)”を超えて感化できる「強み」を得るのです。
  具体的には過去の回で、個別にそのあり方を紹介させていただいており、重複
  するので過去の回の説明を参照していただけますように。

┌─┐
│3├───────────────────────────────┐
└┬┘    ★   「学びて」後に経営者と成す    ★     |
 └────────────────────────────────┘  
  教養としてまた整理の意味で“王道”“覇道”の選択の根底にある“人間観”
  について、中国の思想上の相異によって紐解いて行きます。
  そのために、二人の中国の思想家の説を概略的に見てみます。
  その二人とは「性善説をとる孟子」と「性悪説をとる荀子」です。
  
  少し余計な話ですがどちらも教育(学問)を重視しており、論語の「君子学び
  て以て其の道を致す(君子は学問によってその道を完成させる)」の考えがあ
  り、学ばなければ“不善=悪”をなすとしています。

  <荀子:性悪説>
  荀子は人間の性を「悪」すなわち利己的存在と認め、君子は本性を「偽」すな
  わち後天的努力(学問を修めること)によって修正して善へと向かい、統治者
  となるべきことを勧めたのです。

  人間を利己的存在と認めて、無限の欲望を満たそうとすれば社会は混乱し窮乏
  する故に“権力”に服従することによって安全が保たれると考えたのです。
  
  <孟子:性善説>
  人の性の善なるは「なお水の下きに就くがごとし。」と説いて「大人(たいじ
  ん)」とは「赤子の心を失わざる者なり」としています。
 
  「“覇者”とは権力によって、借り物の政を行う者であり権力がなければ人民
  や他国を服従させることはできない。」対して「“王者”とは、徳によって政
  を行う者であり、小であってもその徳を慕って心服する。」とします。
  そして政治にとって「人民が最も大切で、君主などは軽い。」と明言し“徳”
  つまりよき“ミッション”の感化に力があるとしているのです。
  
  正直、上記の2人の説についてその正しさについてコメントすることはできま
  せんが、どちらも「学ぶ」ことによってのみよき統治者なると言っているの共
  通しているようです。
  また、私見ですが、一人の人間の知識、知恵、活力においては、共通した“価
値観”のもとで学んだ複数の人間の力に勝つことなどないと思っています。

  ただ難しいのは、その“価値観”つまり“ミッション”に“普遍性”があるの
  かまた“効用力”があるのかという問題です。
  さらに、言うとその“価値観”に“人間性”があるのかつまり「人を“幸福”
  に導けるのか。」という問題です。
  もちろん、この“幸福”という概念もまた“価値観”になりますが。

  どうも、堂々巡りを繰り返しているようです。  

  ここで唐突かもしれませんが、ダイエーの中内さんの栄枯盛衰を考えます。
  中内さんがダイエーを起こした時に掲げた最初の“ミッション”は「価格破壊」
  で「消費者に価格決定権を取り戻す」というものでした。
  牛肉100g100円を39円にまで値下げするために、生きた牛を一頭買い
  して、それを枝肉に加工してまで安売りを実現させています。
  中内さんは主婦の絶大の支持を受けて、流通業の“覇権”を握って行きました。
  
  統治者が“覇道”を行おうとするのは“覇者(成功者)”とならんがためで。
  そのため、その目的に最も効果のある方策を採用して、そして“法(賞・罰)”
  を定めて統治して最も効率よく最大の版図を膨張させようとするものです。
  そのために統治者が自身に課す“ミッション”は「勝ち続ける」ことで、そこ
  にある“価値観”の主体は「制覇」するということになります。
  
  中内さんは「価格破壊」により「主婦」の支持を得て、その“吸引力”によっ
  て業容の拡大を行い、またバブル期の「土地の含み益」を梃子にして借入を行
  い他事業への拡充、展開も行ってゆきました。
  ところが「マーケティング」志向でないまた「衆知」を集めない“覇道(拡大
  ・拡充)は、バブル崩壊と有能な人材育成が不充分だったため崩壊しました。

  歴史的には“豊臣秀吉”が同じように、
  日本国内での“覇権”が確立してしまうと「望外な恩賞」という“動機付け”
  が行えなくなってしまって、無謀な朝鮮への“覇権”拡大を行おうとして将兵
  たちの“人気”を失ってゆき一代でその政権は破綻させました。
  覇権を得さしめた“法(賞)”を失うとともに瓦解へ向かったのです。

  因みに、徳川家康は織田信長、豊臣秀吉を反面教師とし“学ぶ”ことを尊んで
  “王道”とは何かを知ろうとしました。
  家康が学ぼうとして読んだ蔵書の中に「帝王学の教科書」とされる「貞観政要
  (じょうがんせいよう)」があり、この書については彼の源頼朝の妻であり鎌
  倉幕府の実質的な基礎づくりを行った「北条政子」も愛読したとされています。

 
“法”はもとより必要です。
  それの巧妙な運用は“組織”に所属する“人材”に、定められた“目標”に向
  かわせ力強く強要して“利益”という“成果”を実現させます。
  しかし、それだけでは人間が本来持っている“力”の全てを引き出し活用する
  ことに至らず、次善の限られた“成果”の実現にとどまります。
  また、人間本来が持っているより高い“満足感”をもたらすこともありません。

  今回、おぼろげに伝えたかったのは、
  最高の“成果”とは何かということと、その最高の“成果”をもたらせすもの
  は何かということです。
  経営者の“個”としての欲望の達成が最高の“成果”であるとする人に、それ
  以上にお伝えすることはないのですが、それのみに頼っていて「より深い“智
  恵”もつ経営者に、太刀打ちすることができるのでしょうか」と問います。

  京セラの稲盛さんが「全従業員の物心両面の幸福を追求する。」と言い、ホン
  ダが「The Power of Dreams」をなぜ唱えるのか、そこにこそ「より強く高く大
  きく“成果”を成す」精神があると言えます。

  

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VBA実践塾 塾長 浅井良一
   執筆者 マネジメント担当 野間理市
http://vba.asai.net
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