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【書評】自意識もプライドもいらん。ホリエモン流の後悔しない生き方

本心に従って生きることこそが人生の充実につながるのに、なぜ社会人や学生は本音で生きないのか…そう漏らすのは『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者・土井英司さん。今回の書評では、「本音で生きる」という直球なタイトルの堀江貴文さんの著書を紹介しています。

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』 堀江貴文・著 SBクリエイティブ

こんにちは、土井英司です。

昨日、東京農業大学の3年生・4年生に向けて、就職活動と社会人になってからのキャリアの話をしました。

学生さんからの質問タイムもあり、たくさん質問を受けたのですが、そのなかに、起業に関する質問がありました。「自分みたいな人間が起業するなんて」とおっしゃるその女性に、土井はこうアドバイスしたのです。

「起業に関する質問をした時点で、あなたは本当は起業に興味を持っているんですよ。起業する前提で今後のキャリアを考えなさい」

何かを実現したいなら、それを「夢」や「願望」のレベルから「予定」に変えなければならない。口で「予定」というだけでなく、「いつ」「どこで」「何を」「どうやって」といった情報も盛り込んでしまう必要があるのです。

本業のかたわら、社会人や学生にキャリアアドバイスをする機会が多くあるのですが、いつも思うのは、なぜみんな本音で生きないんだろうということ。本心に従って生きることこそ、人生の充実につながるのに、です。

そこで本日ご紹介したいのが、起業家・堀江貴文さんによる『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』です。アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾスは「後悔最小化理論」を掲げましたが、本書の著者、堀江さんもまた後悔を最小化する考え方を示しています。

いくつか、ポイントを見ていきましょう。

どうしたら本音で生きられるようになるのか。僕は次のことが大事ではないかと思っている。

  1. 言い訳しないこと
  2. バランスをとろうとしないこと
  3. 「自意識」と「プライド」を捨てること

誰かがあなたについてどう思おうが、それは自分の問題ではなく、相手の問題だ。他人が誰を嫌おうと、何を考えようと、それはあなたの人生にはかかわりのないことだ

何かをはじめるなら、何かを捨てなければいけない

他人に要求されるがままに自分の時間を差し出していると、忙しいように感じるかもしれない。けれど、それは目の前のことに没頭していないから、意味もなく忙しい気がしているだけだ

才能も資質も、それを持っているかどうかなんて、やってみたあとでわかるものだ

本当に、暇な人ほど、「できない理由」ばかり挙げて、何もしないままでいる。しかし、うまくいく人は、「やるか」「やらないか」。それだけなのだ

やってみないと、「自信」はつかない

バランスを維持したまま、新しいことなどできるわけがない。現状を変えることなく、物事のいいとこどりをしようというのは不可能というものだ

エキサイティングな人生を送るとは、何かを犠牲にして、何かに没頭することなのだ

孤独が不安だというのなら、どれだけ続くかもわからないたった1つの人間関係に、自分の人生を委ねるほうがよほどリスクが高い

プライドはなくなったほうが、みんなに愛される。確実にとっつきやすくなって、人が寄ってくる

何かをする前に勉強をするのではなく、やりたいことをしながら学んでいくことが大事

行動を妨げる、まずい考え方をピックアップし、どう改めるべきか、著者ならではの視点が示されています。

もっとエネルギッシュな文章だともっとよかったのですが、何かを始めたい方、新たな挑戦をしたい方は、読んでみて損はないと思います。

ぜひチェックしてみてください。

image by: Shutterstock

 

毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン
著者はAmazon.co.jp立ち上げに参画した元バイヤー。現在でも、多数のメディアで連載を抱える土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介する無料メルマガ。毎日発行。
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