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オフィス廃止の企業に、仲居制度をやめた旅館…働き方改革いろいろ

仕事をするためにオフィスに出向くのが「当たり前」の世の中ではなくなってきているのかもしれません。今回の無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』で取り上げられているのは、オフィス自体を廃止したり、業界では常識と思われていた勤務形態を大きく変え成功しつつある企業。様々な業種で「働き方改革」が進んでいるようです。

オフィスなしの会社

いろんな意味で「働き方改革」が進んでいる。顧問先さま、関与先さまも計画年休などは少しずつ進んではいるが、TV番組では、日本のなかの進んでいる事例を紹介している。


新米 「昨日のTVで『働き方改革の現状』をやってましたね」

大塚 「あ~、私も見た、見た!でも、保育園のケースは、目新しいとはいえなかったわよ」

E子 「東京都江戸川区の『輝きベビー保育園』。職員募集の条件を変更したら応募が4倍以上に増えた!って話ね。『自分の子どもが預けられる』ってことなら、子供がいるから働けない保育士資格を持った人も働きやすくなるのは当然よねー」

大塚 「潜在保育士って76万人もいるんですってね」

深田GL 「他の職場ってどんなケースが紹介されてた?」

新米 「クイズがありました。システム開発会社の『ソニックガーデン』で思い切って廃止したものは何でしょう?!って」

E子 「あ、そこ見たわー」

大塚 「答えは、『オフィスを廃止

深田GL 「オフィスを廃止!?それって、どういうこと?」

E子 「どういうことってこともないっしょ。在宅勤務も増えてきたわけだし…。つまり、全員が家で仕事をすること。でも、システム会社だからできるんでしょうね」

所長 「在宅勤務は、うちでも前に実験したけど、やっぱりやりにくかったというのが、皆の感想だったね」

E子 「一番やりにいと思ったのは電話ですねー。その会社みたいに、TV電話にして、全員の顔がいつでもパソコンで見れてチャットでいつでも話せる…。そんな環境なら、オフィスなくして、自宅で仕事するってことも実現できるかもしれません」

深田GL 「パソコンがあれば、誰でもどこでも仕事できる時代にはなってきてるからなー」

E子 「でも、うちの場合は、内部だけでなく、お客様とのやりとりの方法が難しいわよね。メールでの連絡はできるとしても、電話がねー。個人はLINEやfacebookで話せるようになってはきていても、職場対職場では、まだ難しいわね」

所長 「昔は、固定電話でなく、携帯からお客様に電話するなんて失礼だとか思っていた時代もあったけど、感覚がどんどん変わってきたからなー」

大塚 「2016年、渋谷にあったオフィスを廃止。岡山の会社でリモティってシステムでした」

所長 「そのリモティってシステム、ちょっと調べてみようか…。これから、職場もそう言う風に変わっていくんだろうね」

E子 「社員同士が会うのは、年に数回。テレビ電話で飲み会もするんだってー。各自で好きなお酒を持ち込み、乾杯!って様子も映っていたわ」

新米 「飲み会から、抜けたくなったらパソコンを離れる、戻りたくなったら、また戻る。それも、自由」

深田GL 「ネット上のオフ会みたいな感じだな」

E子 「うん、そうかも。時代はどんどん変わっていくんだろーね」

大塚 「子育てをしながら働けるとも言ってましたねー」

所長 「家で仕事するんだから、それもできるね」

E子 「TVでこの会社を紹介していた弁護士で元大阪府知事、大阪市長の橋下徹さんもご自分のことを出勤は月に2回だけあとはメールか電話で済ませるっておっしゃっていたわ」

新米 「職場もそう言う風に様変わりしていくんでしょうか」

大塚 「他には、『ドラゴン桜』で有名な漫画家の三田紀房さん。不眠不休の業界に、3年前、タイムカードを導入。定時は、9時半から18時残業は一切ない週4日勤務年間160日の休日。自分の漫画を描きたい、ステップアップして独り立ちしたいっていう目標を持っている漫画家にピッタリの環境にしているそうです」

E子 「漫画家の世界で、三田さんが初めてそういう環境をつくったそうで、『ドラゴン桜』の続編は、ネームまでを先生、その後の漫画の絵は外注されているとか。そうすることで、ストーリーを考える時間が増えるとおっしゃってました」

所長 「考える時間が増えるのは、良いね。先生の創造からまた新しいものが生まれていくからね」

新米 「兵庫県城崎温泉の例もありましたね」

大塚 「あぁ、創業300年の旅館三木屋さん仲居さん制度を止めたって話だったわね」

E子 「仲居さんの仕組みを止めたから、部屋ごとの食事も止めて、部屋の掃除などに徹してもらうようにしたのよね。そうすることで、売り上げが倍以上に増えたともおっしゃていたわ」

新米 「休みがとれなくてスタッフが辞めるから、2週間に1回2日間連続休みにしたことで離職率も減ったとか」

E子 「そう言う話だったわね。他の業界では、週休2日制、土日祝休みが当たり前でも、旅館業ではそうもいかないわね。この間のGW10連休なんかもサービス業はその逆だもんね」

所長 「いずれにしても、パソコンが入り、スピードが4倍になったと言われた。AIがはいって、これからの世の中さらに変わるぞ!なくなる業種、職種が話題になっているが、うちも含めて、どの顧問先生き残っていただかないとな」

深田GL 「ちょうどいま、X社さんから『希望退職制度』のご要望が来ましたね」

所長 「そうだね、しっかりお話を聴いて対応しよう」

image by: Shutterstock.com

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【著者】 イケダ労務管理事務所 【発行周期】 週刊

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