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筋トレのモチベーション維持法をボディメイクのプロに聞いてみた

トレーニングのモチベーションが上がらないという人は多いようで、メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の桑原弘樹塾長の元にまたまた相談が届きました。桑原塾長は疲れからくるモチベーション低下であれば、思い切って1週間くらい休むのも効果的と伝え、再開時を考えた栄養面などの留意点をアドバイス。ほかにも雑誌や映像を見ることも刺激になると試してみたい様々な方法を教えてくれます。

モチベーションの保ち方

Question

モチベーションの維持に苦労します。その結果、トレーニングにもムラがあって、ひどい時はジムに行きたくなくなってしまう事もあります。このままでは、トレーニングを止めてしまうような恐怖感もあるのですが、何かいい方法はないでしょうか。(39歳、男性)

桑原塾長からの回答

これまでも何度かこれに近い質問にお答えしてきましたが、やはり奥深い課題ですよね。唯一絶対の方法ではなく、様々な対応策を理解したうえで都度試していくのがいいかと思います。

まず、疲労が根本原因の場合はオフをいかにとるかということになります。オフにも色々ありますが、思い切って1週間ほどの完全オフをとるというやり方も効果的です。

1週間もトレーニングをしないと、このまましない習慣が身についてしまうのではないかと不安になるかと思いますが、逆にそういった不安をもたれる方であればまず大丈夫です。体からはどんどんと疲労が抜けていき、やがてトレーニングをしたい、ジムに行きたいという枯渇感が芽生えてきます。

また、久しぶりにトレーニングをすると驚くほどの筋肉痛が得られますから、それも新鮮な感じとして受け止められると思います。

ただし、この1週間の過ごし方には気を付ける必要があります。オフ明けにはトレーニングを始めるという状態を作っていかなくてはなりません。

グリコーゲンのタンクを満タンにして、同時に内臓を休めるために脂質やアルコールは控えめにします。また、夜遅くの食事も控えるようにしなくてはなりません。水分をしっかりととって、トレーニング分の時間を睡眠時間にまわすようにします。

もしトレーニング頻度が高かったり、合宿のようにトレーニング強度が高い状態が続いたようなケースには、この長めのオフをお勧めします。

次に、食生活を見直すのも効果があります。具体的には、食のバランスと充足度を見直します。特に、三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)は、バランスがとれた状態でこそ代謝が進みます。代謝というのはエネルギーを作り出していく体内での一連の化学反応のことなので、体内でエネルギーが作られやすい状態にしてやるのです。

エネルギーとはATPのことですが、ATPは体内に溜めておくことが出来ません。従って、常に細胞ひとつひとつがこのATPを作り出しているのです。ATPが作られやすい状態というのは、疲労が回復しやすい状態でもあり、ヤル気もモチベーションもあがってきます

仮に減量をしていたとしても、糖質をカットしたり、脂質を極端にセーブしたりする食生活を一時的にやめて、ある程度のバランスを重視するように心掛けます。

もう一つは充足度です。つまり、栄養素が足りないという状態を作らない。そして、過剰という状態も作らないということです。多くの場合は、朝食をより充実させて晩ごはんを控えめにするという事になります。

朝食のタンパク質は増やして、昼食は脂質を控えめとし、夕食は糖質を控えると、バランスも同時に整えやすくなります。サプリメント的には、朝食のタンパク質を増やすのにプロテインが役立ちますから、プロテインは積極的に利用するといいでしょう。

疲労回復用のサプリメントもアリですが、バランスの取れた食事とセットで活用したいのはコエンザイムQ10です。特に三十代後半であれば活用の価値は高いといえます。これはコエンザイムQ10が、各種の栄養素から最終的にATPを作り出す際に必要不可欠な補酵素だからです。ビタミン同様、代謝に大きく影響を与えますが、特にATP産生の最終工程なので、効果も大きいと言えます。

疲労という観点以外からもアプローチの方法はあります。例えばトレーニング雑誌やDVDを見るのもひとつでしょう。あまり深く考えずに漠然と見ればいいと思いますが、何か試したいトレーニング法などが見つかれば俄然ヤル気が起きてくるでしょう。

私も、ジムでトレーナーがユニークなマシンの使い方をしているのを見ると、居ても立っても居られないほど、自分で試してみたくなります。いわゆる効かせるという行為への工夫は、とてもモチベーションが刺激されるのです。

そもそも筋トレの究極の目的は効かせる事であって、そのためにエネルギーを使い切ってみたり、高重量を挙げてみたり、色々なマシンを使ったりしているのです。そのひとつひとつは単なる行為であって、手段にすぎません。効きさえすれば、手段は何でもいいのです。

そう考えると、様々なマシンや器具があるジムというのは、効かせるためのヒントや道具が満載の空間といえますから、少し視点を変えてジムに行ってみるものいいかもしれません。

トレーニングギアも有効です。むやみやたらとギアを装着する事はお勧めしませんが、やはり使うのと使わないのではトレーニングの質が変わってきます。

筋トレの極意は消費エネルギー対効果でもあります。有限でもある体内のエネルギーを、どれだけ効率よく集中的に筋肉への刺激と変えられるかなのです。従って、なるべく無駄なエネルギーは消費したくないわけで、そうなるとギアを活用することで目指す部位への刺激が効率的に行われていきます。

最後に、私はあまり実践しませんが、ウェアやシューズといった外観もモチベーションを上げるのに役立つでしょう。ウェアに限らず、ジムに行く時のバッグや、シェーカーやスクイーズボトルなどでもいいかもしれません。

モチベーションとはなかなか難しいものかもしれませんが、あの手この手で打破していくことで、そのたびに肉体の殻も打破できるのだと思います。

image by: Shutterstock.com

桑原弘樹この著者の記事一覧

桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

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