目が離せぬ前哨戦「フローラS」、軽視できない前走条件戦組

2020.04.24
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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エアグルーヴ子孫に注目も、波乱含みで馬券妙味アリ?

4週続いたG1レースはひと休みとなるが、今週は東西で目の離せない前哨戦が行われる。東京芝2000mで行われるG2フローラSは、上位2頭にまでG1オークスの優先出走権が与えられるトライアルレース。ここをステップに本番を制した馬は2010年サンテミリオンを最後に現れていないが、2017年の勝ち馬モズカッチャンは同年にG1エリザベス女王杯を、2018年3着のノームコアは翌年にG1ヴィクトリアマイルを制するなど、近年は今後の古馬牝馬戦線を占う意味でも注目に値するレースと言えるだろう。

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ウィクトーリア(3番人気1着)、シャドウディーヴァ(2番人気2着)、ジョディー(9番人気3着)。昨年は前走で中山芝1800mのレースを使われていた3頭が上位入選を果たしていたが、過去10年においても最も好走例の多い臨戦過程になっており、2017年モズカッチャン(12番人気1着)、2014年マイネオーラム(13番人気3着)、2011年バウンシーチューン(9番人気1着)など、同コースを使われていた馬が、たびたび高配当の立役者となっている(以下のデータはいずれも過去10年)。

なお、中山芝1800mといえば、G3フラワーCからの臨戦が中心となるが、そもそも前走重賞組が「1-3-5-41」と勝ちあぐねている点には留意したい。新興勢力が台頭しやすい重賞と言っても過言ではなく、前走で500万下(現在の1勝クラス)に出走していた馬が「6-6-4-59」、同じく未勝利が「2-1-1-24」と存在感を示している。条件戦であれば、2頭の勝ち馬を出した君子蘭賞を筆頭に、8頭の好走例がある阪神芝1800mから臨む馬にも注目だ。

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今年のフローラSは名牝エアグルーヴの子孫が人気を博する。(9)スカイグルーヴはエアグルーヴの曽孫にあたり、叔父にはG1皐月賞とG1日本ダービーの二冠を制したドゥラメンテがいる超良血。血統背景は申し分ないだけに、懸念となるのは不振傾向にある前走重賞組ということだろうか。

エアグルーヴの孫である(11)レッドルレーヴも上位人気と目される。こちらも前走重賞組であることは気がかりだが、昨年も2・3着馬を出したフラワーCからの臨戦であれば杞憂に終わるかもしれない。

ほか、阪神芝1800mを好時計勝ちした(16)フアナ、少ないサンプルのなかで好走が目立つ400m短縮組の(12)ヴォリアーモ、(5)ルトロヴァイユなど、傾向を踏まえれば条件戦組のケアは怠れないだろう。

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【フローラS】4月26日東京、G2・芝2000m、フルゲート18頭 発走 15:45 サラ系3歳 オープン(国際)牝(指定)馬齢

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同牝系の良血対決に注目が集まる一方で、元来波乱含みのレースでもあるだけに、馬券的にも興味深い一戦となりそうだ。

text: シンヤカズヒロ

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image by:Shutterstock.com

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