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トレーニングは1人でやるかパートナーとやるか?どっちがいい?

ボディメイクのためのトレーニングに取り組む人たちは日々試行錯誤を繰り返し、さまざまな疑問と向き合っています。メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の桑原弘樹塾長の元に今回届いた相談は、トレーニングは1人でするよりパートナーやパーソナルトレーナーと取り組んだ方が効果的か否か。桑原さんはそれぞれのメリットと注意点を伝え、自身が1人でトレーニングをするようになった理由も明らかにしています。

トレーニングは1人でやるべきか?

Question

これまでは我流でトレーニングをしていましたが、最近は上級者の人から教えてもらいながら、少しきちんとやるようになってきた者です。

トレーニングは1人でやる派ですか?パートナーと組んでやった方が効果的だという話も聞きますが、どのように思いますか。それとパーソナルトレーナーについてもらうというのはどうでしょう。(40歳、男性)

桑原塾長からの回答

1人でやるのも、パートナーと組んでやるのも、あるいはパーソナルを付けるものも、どれも正解だと思います。それぞれメリット・デメリットがありますから、それを理解した上で今の自分の置かれている状況と目指す所を考えて選択すればいいでしょう。

私もトレーニングを本格的に始めた頃は、パートナーと組んでやっていました。正確には組んでいたというよりも、自分よりも随分と上級者の人と一緒にやってもらっていたという感じです。何人かのグループでトレーニングをしていたので(私が一番初心者)、それぞれのスケジュールに合わせてパートナーを組んでジムに行っていました。

相手には申し訳ないのですが、パートナーは自分よりも上級者にすると一気に上達していきます。フォームのチェックもですし、新しいトレーニングも教えてもらえるからです。フォースドレップの際にも、安心して補助をしてもらえます。ただし相手にもメリットがなくてはいけませんから、補助をする側になった際とか、相手側のメリットを意識しておく必要があると思います(トレ前のコーヒー代くらいはもつようにするとか(^-^;)。

当時教えてもらったトレーニングは、今でも色褪せることなく財産といえるものだと感謝しています。ちなみに今は1人でトレーニングをしています。

1人でトレーニングをするようになったきっかけは、スケジュール的な問題が大きかったです。相手に迷惑をかけてはいけないという前提があると、自分の日々のスケジュールが非常にタイトになってしまうため、ライフスタイルが相当近い者同士でないと日々のトレーニングは難しいかもしれません。

もう1つの理由は、どこかでパートナーに頼ってしまう状態になるからです。これはパーソナルを受ける場合にも言える事かもしれません。例えば補助をしてもらう場合に、補助が入る前提でトレーニングをするようになっているため、もし補助なしの場合ならもっと必死で渾身の力を入れるはずなのに、補助が入るタイミングで諦めるようになる癖がついてしまいます。そうなると補助は単なる負荷の軽減にしかなりませんので、そのあたりは注意が必要です。

パートナーと組むデメリットの3つ目は、自分で考えないという点です。これはパーソナルを受ける場合の方が更に顕著かもしれませんが、相手に任せてしまうことで非常に楽になる反面、自分で考えてトレーニングをするという発想から少し遠のいてしまいます。

筋トレの基本は「効かせる」事ですから、この感覚に関しては自分が一番わかるはずなのです。補助があった方が効くのであれば補助は有効ですが、どこか補助に甘えてしまうのであれば1人の方が効かせる事が出来るかもしれません。

パートナーとやる事で、使うマシンや種目は相手に合わせる事も多々ありますが、人は一人一人の骨格が違うように効く種目やマシンも違う事があります。そういった場合には1人でトレーニングをする方が筋トレの目的を達成しやすくなるかもしれないのです。

パーソナルトレーナー活用時の注意点

パーソナルトレーナーにお願いする事自体は得るものも大きいと思います。やはりお金を払うという行為が、それだけしっかりと学ぼうという発想に繋がります。ただし気を付けなくてはいけないのは、常にパーソナルを受けるという状態になっていくと、どうしても自分で考えるという部分が欠けていく傾向になります。

専門家に任せるという発想はダメではありませんが、そこから学んだり、自分で工夫をしたりする姿勢がないといつまでも自分のモノになりませんし、やはり効かせるという目的から少し離れてしまうと思います。

あとこれはあくまでも個人的な感想なのですが、パーソナルの時にトレーナーがプレートやダンベルを準備してくれるケースをよく目にします。クライアントですからそれくらいの対応は悪くはないのかもしれませんが、やはり自分が扱う道具は自分で準備したいものです。

レッグプレスなどの場合に、二人で一緒に脱着するのは効率的でいいと思いますが、それも全部トレーナーにやってもらうというのはあまり感心しません。

ミスターユニバースの杉田会長がダンベルなどを粗末に扱っている会員に対して激怒していたことがありますが、その時の決まり文句は「ダンベルはお前の体を大きくしてくれる大切な道具じゃないのか?」でした。やはり完全に人任せにするのではなく、まさにこれから使う大切な道具なのだという気持ちを込めてセッティングしたいものです。

人任せにしない、学ぶ姿勢を忘れないという点をしっかりと持てるのであれば、パーソナルトレーナーを付けることでより効率的に上達は進むと思います。

筋トレは力任せに重りを持ち上げる行為ではありません。効かせるという、ある意味において動物本来の本能に逆行する事を目指す行為でもあるのです。それが故に、思いつきや勢いだけでは上手くいかないのです。

目的を定めたらしっかりとリサーチをして、計画を立てて、効率的に進めていく作業です。ここから得るものは、単に筋肉という成果物だけではなく、社会における様々な教訓を学ぶ事が出来ると信じています。

image by: shutterstock

桑原弘樹この著者の記事一覧

桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

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