NHKマイルCは今年も波乱?有力馬が集う大混戦は臨戦過程に注目

2020.05.08
by gyouza(まぐまぐ編集部)
shutterstock_1033198987
 

3歳マイル王を決める一戦。今年も一攫千金のチャンス

今週、東京芝1600mで行われるG1NHKマイルCは、3歳牡馬・牝馬による同世代のマイル王決定戦。レース創設は1996年となるが、当時はクラシックレースに出走できなかった外国産馬の目標になったことから「マル外ダービー」などとも称されていた。過去の勝ち馬には種牡馬としても日本競馬界に偉大な功績を残したキングカメハメハがおり、シーキングザパール、エルコンドルパサー、アドマイヤマーズの3頭は後に海外G1制覇も果たしている。

指数上位馬を上から買うだけ?NHKマイルCほか今週末のレース予想を無料公開

 

昨年は勝ち馬こそ2番人気のアドマイヤマーズであったが、単勝1.5倍と圧倒的な支持を集めたグランアレグリアが馬券圏外に敗れたうえに、2着には14番人気のケイデンスコール、3着には7番人気のカテドラルが入選したことで、3連単は41万馬券の波乱となっていた。過去には3連単100万円を超える配当が3度も出ており、その最高額は2007年に記録した9,739,870円。一獲千金を狙うには打って付けのレースと言えるかもしれない。

過去10年、前走距離ごとに成績を比較した場合、前走1800m以上のレースを使われていた馬、すなわち距離短縮で挑む馬が「3-6-5-31」複勝率31.1%・複勝回収率165%、と優秀な成績を収めている。とりわけ牡馬の期待値が高く、これは牡馬クラシック戦線が中距離ベースであることから、適性外の距離を使われ続けてきた馬がNHKマイルCで真価を発揮するとの見かたもできるだろう。なお、昨年の勝ち馬アドマイヤマーズはG1皐月賞、波乱の立役者となったケイデンスコールはG3毎日杯、上位入選した2頭はいずれも距離短縮の臨戦であった。

指数上位馬を上から買うだけ?NHKマイルCほか今週末のレース予想を無料公開

 

今年は様々な路線から有力馬が集う大混戦で、上位人気のオッズ割れも予想される。そのなかでも筆頭に挙がるのが、すでにG1ウィナーの肩書きを持つ(3)レシステンシア。NHKマイルCで活躍が目立つダイワメジャー産駒でもあり、新パートナーに迎えるルメール騎手は同種牡馬の牝駒で優勝実績を持つ強みもある。

3戦3勝の無敗馬(17)サトノインプレッサと(14)ルフトシュトロームの2頭も人気の中心となるだろう。前者の母サプレザはイギリスのG1サンチャリオットSを3連覇したマイラーで、後者は母がディープインパクトの姪、2代母のいとこに2003年の勝ち馬ウインクリューガーがいる注目の血統馬だ。

ほか、デビューから一線級を相手にしながら3着以下歴のない堅実さが光る(2)タイセイビジョン、距離短縮組として警戒したい(8)サクセッション、(16)ストーンリッジ、(9)ラインベックなど、高配当になりがちな傾向からも人気薄にこそ気を配りたい。

指数上位馬を上から買うだけ?NHKマイルCほか今週末のレース予想を無料公開

 

【NHKマイルC】5月10日東京、G1・芝1600m、フルゲート18頭 発走15:40 サラ系3歳 オープン(国際)牡・牝(指定) 定量

スクリーンショット 2020-05-08 13.23.54スクリーンショット 2020-05-08 13.24.22

今年のNHKマイルCは例年以上に頭を悩ませるメンバー構成となっており、どんな結末を迎えるのか興味深い一戦となりそうだ。

text: シンヤカズヒロ

指数上位馬を上から買うだけ?NHKマイルCほか今週末のレース予想を無料公開

 

image by:Shutterstock.com

print

  • NHKマイルCは今年も波乱?有力馬が集う大混戦は臨戦過程に注目
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け