波乱の続くG1「安田記念」、アーモンドアイは史上初8冠なるか?

2020.06.05
by gyouza(まぐまぐ編集部)
shutterstock_1033198987
 

単勝1倍台は不運に見舞われる? 史上初G1・8勝なるか

短距離、中距離、その両路線で一線級の活躍をみせる猛者たちが相見えるG1安田記念。1951年の創設当時から東京芝1600mを舞台に行われており、現在では上半期における古馬マイル王決定戦として位置付けられている。昨年、このレースでG1初制覇を飾ったインディチャンプは、秋にもG1マイルチャンピオンシップを勝ち、史上7頭目となる同一年春秋マイルG1制覇を達成してみせた。

指数上位馬を上から買うだけ?安田記念ほか今週末のレース予想を無料公開

 

単勝1.7倍の1番人気アーモンドアイ、単勝3.2倍の2番人気ダノンプレミアム、昨年のオッズは二強を形成しており、3番人気のアエロリットですら単勝は二桁オッズとなる12.5倍。しかし、競馬の難しさを改めて思い知らされたのが、スタート直後に二強を襲った不運だろう。武豊騎手騎乗の11番人気ロジクライが斜行し、有力馬たちに甚大な被害をもたらしてしまったのである。なお、2016年にも当時マイルG1を4連勝していたモーリス(単勝1.7倍・1番人気)が未曾有のスローペースに泣かされて2着に敗れるなど、安田記念には予期しづらい波乱が付き纏う。

一方、安田記念はリピーターレースとしても知られており、昨年2着のアエロリットも一昨年2着の好走実績を持っていた。ロゴタイプ(2017年2着、2016年1着)、モーリス(2016年2着、2015年1着)、グランプリボス(2014年2着、2012年2着)、ショウナンマイティ(2014年3着、2013年2着)、ストロングリターン(2012年1着、2011年2着)、スマイルジャック(2011年3着、2010年3着)など、過去10年だけでも7頭の馬が繰り返し馬券に絡んでいるほどで、すでにレース適性を示している馬には注意を払うべきだろう。

指数上位馬を上から買うだけ?安田記念ほか今週末のレース予想を無料公開

 

今年は出走する14頭のうち10頭がG1ウィナーという錚々たるメンバー構成だが、そのなかでも圧倒的な人気が予想される(5)アーモンドアイは別格の存在。年明け緒戦となった前走G1ヴィクトリアマイルでは役不足と言わんばかりの大楽勝で、改めて現役最強馬と謳われるに相応しい走りを見せつけていた。今年はアクシデントに見舞われた昨年の雪辱を果たすべく参戦するとともに、日本競馬史上初となるG1・8勝の大記録がかかった注目の一戦となる。

2019年度JRA賞最優秀短距離馬を受賞した(6)インディチャンプは、11年ぶり史上3頭目となる安田記念連覇を目論む。昨年は大本命を破るかたちでのG1戴冠となったが、走破タイムはレースレコードを更新するほか、先述の通り秋にもマイルG1を制するなど、新生マイル王として存在感を放つ一年になっていた。

ほか、昨年末のG1香港マイルで並み居る強豪を相手に古馬G1初制覇を果たした(9)アドマイヤマーズ、昨年は上位人気に推されるも致命的な不利を被った(1)ダノンプレミアム、東京芝1600mのレコードホルダーである(3)ノームコアなど、人気と実力を兼ね備えた面々が集う。

指数上位馬を上から買うだけ?安田記念ほか今週末のレース予想を無料公開

 

【安田記念】6月7日東京、G1・芝1600m、フルゲート18頭 発走15:40 サラ系3歳以上 オープン(国際)(指定) 定量

スクリーンショット 2020-06-05 12.55.07

歴代の名馬でも超えられなかったG1・8勝の壁。果たして(5)アーモンドアイは、前人未踏ならぬ前馬未踏の偉業を成し遂げるのだろうか。

text: シンヤカズヒロ

指数上位馬を上から買うだけ?安田記念ほか今週末のレース予想を無料公開

 

image by:Shutterstock.com

print

  • 波乱の続くG1「安田記念」、アーモンドアイは史上初8冠なるか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け