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暴落Xデーはいつ?コロナ禍に中古マンション「価格上昇」の不気味

新型コロナウイルスの流行で下落するものと予想されていた中古マンション価格ですが、今のところその影響は見られないようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』ではマンション管理士の廣田信子さんが、東日本不動産流通機構が発表した不動産流通動向を紹介。そこから見て取れる首都圏中古マンション市場の現状を考察するとともに、暴落Xデーの到来を危惧しています。

首都圏の中古マンション価格上昇…逆に怖いXデー

こんにちは!廣田信子です。

東日本不動産流通機構(東日本レインズ)が10月12日に、首都圏の9月の不動産流通動向を発表しています。

月例速報Market Watch2020(令和2)年09月度

それによると、首都圏中古マンション成約件数は3,328件、前年同月比で7.3%減少。以下のようにすべての地域で減少しています。

成約価格は、以下のとおり前年同月比ですべての地域で増加しています。

成約平米単価も、前年同月比で6.6%上昇。すべての地域で上昇しています。

一方、在庫件数は、前年同月比で13.7%減少。前月比でも3.7%減少。10ヶ月続けて減り続けています。コロナ禍で、売却に慎重な姿勢が見えます。市場に物件が少ないため、成約価格が高い水準にあると思われます。

さらに、東日本レインズは、10月19日に、首都圏(1都3県)および札幌市・仙台市における2020年7~9月期の不動産流通市場の動向を発表しました。

季報Market Watchサマリーレポート 2020年7~9月期

首都圏中古マンションの成約単価を見ると、

首都圏は、前年同期比4期ぶりの増加で、東京都区部を除く全エリアで増加しました。地域別では、東京都が2期連続減少、埼玉県・千葉県・神奈川県は4期ぶりの増加となりました。

平米当たりの成約価格は、以下のとおり、前年同期比ですべての地域で増加しています。

コロナ禍の影響で、7~9月期は、市場に出回る物件が減っているので、価格も上がる傾向があったようです。コロナ禍で中古マンションの価格は下がるのではないか…と思っている人が多いですが、その影響はまだ現れていないと言うことです。

逆に不気味な気もします。コロナ禍でローンの返済ができない等事情で、市場に出回る物件数が増え、価格が維持できなくなるときは「いつ」なのか…。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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