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“天使のブラ”トリンプを19年連続で増収増益に。元社長が語る「部下操縦術」とは?

「天使のブラ」で有名なトリンプですが、実は近年、経営不振が続いています。その大きな原因は吉越浩一郎元社長の退任なのではないでしょうか。メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、2006年までのトリンプで19年連続で増収増益を達成した吉越浩一郎さんが自ら記した経営術の書籍を詳しく紹介しています。

「天使のブラ」トリンプで19年連続増収増益を達成した元社長【一日一冊】吉越式 利益マックスの部下操縦術

吉越式 利益マックスの部下操縦術

吉越 浩一郎 著/幻冬舎

天使のブラのトリンプで2006年まで社長をつとめ19年連続増収増益を達成した吉越元社長の一冊です。吉越さんの本はすべて読むことにしていたので、未読の本を発見して買ってみました。

元のトリンプは吉越社長が退任してすぐに減収減益が続き、最近は赤字を出すこともあり、厳しい経営が続いています。

もちろん経営環境が変わったということもあると思いますが、いかに社長が会社経営に大きな影響を与えるのか、ということをまざまざと示しているでしょう。

吉越さんの特徴は、スピードです。早朝会議で、各部門から報告と決定の案件を1件2分で50件くらい処理していくという。2時間で終わるのです。

とにかく行動して、結果を見て、次の日、次の週にはまた対策を打っていくという、まさにスピード経営の最たるものなのでしょう。

「とにかく川に飛び込め!」…仕事にはスピード感と勢いが必要(p47)

そして情報を社員全員にオープンにするということです。吉越さんの信条は、持っている情報が同じであれば、だいたい考えることは誰でも同じになるということです。

もし、すべての情報がオープンになっているのに、別の解決策があると主張する人がいるとすれば、その人はよほど頭が悪いか、実際にやってみた経験があるのか、実は隠れた事実があるのか、ということです。

反発が出てきたらその反発もオープンにして、仮に反発が正しいとすれば、決定を覆せばよいのです。しかし大概の場合は、正しい情報を与えれば、反発していた人は引き下がることが多かったという。

現場、現物、現実ということで、いかに現場がどうなっているのか正しい情報を全社員で共有し、トップが2分で決断していくという会社が存在していたのです。

情報をオープンにする…反発も出てくる…“情報格差”が埋まれば、そこから導かれる答えは自ずと同じになるはずです(p69)

外国暮らしが長く、奥様もフランス人である吉越さんの人生観は、会社がすべてではないというものです。

もちろん会社でバリバリ仕事をすることは当然ですが、定時になったら帰宅して自分の人生を考えたり、見つけたりするべきであるという。

定年後に仕事を続けたいなら、自分の能力を高める勉強をすればいいし、現役の頃から遊びたいなら、定時以降に遊べばいいのです。

吉越さんが退任してからトリンプの業績悪化の原因を知りたいと思いますが、まだ書籍となっていないようです。吉越さんが返り咲くしかないのでしょうか。

吉越さん、良い本をありがとうございました。

【私の評価】★★★★☆(80点)

<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)

image by: Shutterstock.com

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