浮気が発覚した時にやらなくてはならないことの中に相手方への対処があります。メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんは、あえて相手方との「直接の示談」という方法について語っています。この方法、実はメリットも多い!?
浮気相手方への対処 相手方との直接の示談
浮気調査を行うと、妻でも夫でも、当然浮気の「相手方」が現れます。配偶者との今後を考えるのと同時に、この「相手方」への対処をどうするか考える必要が出てくるのです。
そこで先週は、「相手方への対処」として弁護士さんにお願いをして、相手方に内容証明を送ってもらう。という対処方法をご紹介しました。
それに続き、今週は「相手方との直接の示談」という方法をご紹介します。
文字だけ見ると、なんか戦うみたいで怖い、という印象を持つかもしれません。はい、その印象は当たっています。憎き相手との直接交渉が、示談です。
この方法は一見自由度が高いように見えますが、気を付けなければならないポイントがいくつかあります。
1.録音しておくこと
2.示談書をあらかじめ作成しておき、それを読むだけにしておくこと
3.恐喝にならない言葉選びをすること
4.喫茶店やファミレスなどの第三者がいる場所で行うこと
5.相手に触らないこと
6.相手に携帯電話を触らせないこと
7.1対1で行うこと
8.相手はいつでも逃げられる状態であることを確認すること
などなど。挙げればきりがないですが、このように気にするポイントは多いのです。これらを自分でやらなければならないのはデメリットと言えますが、当然メリットもいくつかあります。
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
1.慰謝料請求額が、裁判などをした時よりも高額で着地することのほうが多い
2.相手に直接ものを言える、攻撃ができる
3.お互いに周囲にバレずに有利に物事を運べる
4.相手に準備の時間を与えないので、即決で示談が終わる
などです。中でも示談をした方が喜ぶのは、意外にも2番です。やはり書類のやりとりではなく、自分の家庭を壊した要因である相手には直接言いたいのですね。失敗しても裁判に移行するだけなので、リスクで言えばそれほど内容証明を送ることと変わらないです。
僕のクライアントでは、うまくいったケースが9割を占めます。まぁ僕の事務所(行政書士在籍)でやる場合は、相手方の性格や依頼者さんの性格などを加味し、できそうだったらGOサインを出すので、勝てる勝負しかしていないのが理由ですが。
相手方と直接交渉できるのは弁護士さんだけなので、相手と対峙するのは依頼者さん本人になりますが、相手を捕まえるまでの張り込みは僕たちも一緒に行います。注意事項などもリピートで教えますので、成功率が高いわけです。
このように示談はメリットも多いですが、注意事項も多い方法です。行う際は、必ずネットの知識だけではなく、何度も行っている事務所に相談して行いましょう!
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