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CHIBA, JAPAN - July 13, 2018: View of the front of a Domino's Pizza restaurant in Chiba City.

新商品が大ヒット中の『ドミノ・ピザ』閉店が相次ぐ。理由は「多数のクレーム」か?

新商品が大ヒットしている『ドミノ・ピザ』。しかし、好調の裏で店舗が次々に閉店しているとか。それは一体なぜ?今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんは「拡大路線によるサービスの低下」を指摘します。

新商品大ヒットの裏で、次々と閉店している「ドミノ・ピザ」。その理由は、拡大路線によるサービスの低下

「ドミノ・ピザ」の新商品「マイドミノ」が好評です。

メインピザ1品とサイドメニュー2品を自由に組み合わせることができる商品です。

持ち帰り限定にすることで、価格を安くして、5ヵ月で200万食を売り上げました。

加えて、コロナによる宅配の増加により、業績は絶好調となっています。

しかし、一部のお客さまからは批判の声も上がっており、利用者が減少し、閉店に追い込まれているケースも多々あります。

企業全体としてはファンも多く、安定した経営を続けている印象はあります。

では、なぜ一部のお客さまからは、バッシングを受けているのでしょうか。

口コミを探ってみると、特定の店舗におけるサービスの質が低下しているようです。

こうした店舗が、全国で一定数あるため、多くの閉店に繋がっているようです。

批判というより、ほぼクレームに近い意見が見受けられます。

……などなど。

こうした批判は、決まった店舗に集中していることが多いと言えます。

つまり、一部の店舗がずさんな運営をしているということです。

これは、第一に店長の責任です。

従業員に対し、商品・サービスの質を低下させないための、徹底した教育をしていないのです。

チェーン店の運営は、全てマニュアル化されているので、最低限マニュアルを守っていれば、お客さまから批判されることはないはずです。

批判されるということは、マニュアル通りに動けていないということです。

手を抜いているのか。能力が低いのか。

これらは店長の責任だとは書きましたが、根本は本部の指導不足によるものです。

直営店にしろ、フランチャイズにしろ、チェーン店の組織が巨大化するほど、目が届かなくなり、サービスの質は低くなりがちです。

また、利益追求に傾くほど、小さなことに目をつむるようになり、それが徐々に大きくなって、手の施しようがない状態にまで、追い込まれてしまいます。

そうならないためにも、店舗ごとの教育を徹底する必要があります。

どれだけ店舗数が多くても、すべてをしっかりと見守らなければなりません。

1店舗でも評判が悪くなれば、それは企業全体のイメージを損ねることになります。

そのお店が、お客さまにとっての「ドミノ・ピザ」なのですから。

image by: Ned Snowman/Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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