なぜ空売りの天才は「2024年の株価暴落」に賭けるのか?バーリ氏が狙う半導体株バブルの盲点…千載一遇の買い場いつ来る

2023.11.30
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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「世紀の空売り」で知られる著名投資家のマイケル・バーリ氏が、巷の“逆神”呼ばわりにも懲りず、半導体セクターの株価下落にベットした。予想をことごとく外す“曲がり屋”か、それとも本物の天才か。

「世紀の空売り」マイケル・バーリ氏が“曲がり屋”に?

2008年のサブプライムバブル崩壊で莫大な利益を叩き出し、映画『マネー・ショート』のモデルにもなった著名投資家マイケル・バーリ氏が、ネット上で“嘲笑”されている。

バーリ氏が率いる資産運用会社「サイオン・アセット・マネジメント」は今年の夏、米S&P500指数とナスダック100指数の下落に賭ける16億ドル(約2300億円)相当の巨額プットオプション(株価急落で大きな利益になる)を取得していたと報道され話題に。

しかしその間も、バーリ氏の思惑と裏腹にアメリカ株式市場は堅調に推移。9~10月にかけて金利高止まりや地政学的リスクへの懸念から下落する場面もあったが長くは続かず、空売り王は遂にショートポジションを解消するハメになった。

同氏の苦境は近年マスコミで盛んに報じられ、国内SNSでも「曲がり屋」「逆神」などと揶揄する声が増えている。中には「バーリくんもコツコツとインデックス積立投資をしたほうがよいですよ?」と“アドバイス”する個人投資家まで現れるありさまだ。

バーリ氏の一発逆転?半導体株の暴落に賭ける

それでもバーリ氏は、株式市場への悲観的な見方を撤回したわけではない。11月になって、今度は半導体セクターの株価急落が大きな利益を生むプットオプションを4700万ドル(約70億円)相当、購入していることが報じられた。

サブプライムローンバブル崩壊に賭けた15年前、バーリ氏にとって住宅価格下落や証券化商品の不良債権化は「確定した未来」だった。だが、彼の投資戦略はほとんど誰にも理解されず、出資者から資金引き上げの圧力もあり、得られるはずの莫大な利益の一部を取りこぼした。

バーリ氏に言わせれば、近い将来の半導体株暴落もまた必然ということなのだろうか?

足元をみると、1日に発表されたWSTS(世界半導体市場統計)は、昨夏から前年同月比マイナスが続いていた出荷統計がプラスに転じ、2021年のピークには及ばずながら復調傾向にある。

また、21日に発表された米半導体大手エヌビディア<NVDA>の第3四半期決算も、売上高が前年同期比206%増など好調。ただし、第4四半期の人工知能(AI)向け半導体売上予想は加熱する投資家らの期待に及ばず、チャイナリスクや高値への警戒感から株価は冴えない。

米金利が高止まりする中で強弱感が拮抗する半導体セクターだが、仮に今後、プットオプションを大量保有するバーリ氏が「ボロ儲け」するとすれば、そのときの株式市場は悲観に包まれ、優良企業の株が業績や財務状況に関係なく投げ売られ、ボラティリティ(価格変動率)が極端に高まるパニック商状まで想定しておく必要がありそうだ。

「コロナ禍初期の急落とそこからのV字回復で、いまや誰も株価下落を怖がらなくなったと感じませんか?米国株インデックス投資の優位性なんて、ほぼ神話化していますからね。『誰が靴磨きなのか』の点でバーリ氏の見立ては魅力的なんです」(元国内大手証券アナリスト)

いまの株式市場は「過度の楽観」に支配されていると警戒して、現金比率を高める大口投資家が少しずつ増えているのは事実だという。

ただ、その一方で「バーリ氏のような弱気筋が全員白旗を上げて敗北を認めないかぎり、相場は大天井をつけないという意地悪な法則もあるんですけどね(笑)」(前同)とも。今回の相場で間違っているのは誰なのか、その答えは来年早々にも明らかになる。

2024年の投資シナリオ~「相場の未来予測」の元祖はどう見る?

著名投資家が警鐘を鳴らす暴落シナリオ。もしバーリ氏の目論見どおり米国株が急落する場面があれば、日本経済や東京株式市場も影響はまぬがれない。

ただしその一方で、新NISA制度がスタートする本邦個人投資家にとっては「大相場前のラストチャンス。個別株もバーゲンセールで千載一遇の買い場になるかもしれません」(前同)との指摘も。

そんな今のタイミングにぜひチェックしておきたいのが、国内屈指の株式アナリスト「高山緑星」こと前池英樹氏の切れ味鋭い相場観だ。

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「高山緑星」こと前池英樹氏の未来予測

「高山緑星」こと前池英樹氏は、過去にリーマン・ショックやコロナ・ショックの大底、アベノミクス大相場の初動などマーケットの大転換点を次々に的中させたことで“株式相場の伝説”との呼び名もある「相場の未来予測」のスペシャリスト。

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人口動態や複雑系科学の知見を取り入れた「未来予測チャート」による超長期分析は、一部プロ筋の投資家からも支持を受けており、最近では2020年12月段階で「日経平均株価は2024年にも史上最高値を更新し4万円台へ。2035年に10万円台、2070年には100万円台も視野」との世間から見れば大胆な予測を公表し市場の注目を集めた。

また、この彼の相場予測のシナリオは、かなり以前からチャートとして書き記されているということで、その点にも驚きを隠せない。(1998年に2036年までの未来予測を完了済み)

日経平均株価はその後、大局では前池氏の予測に沿って推移しているが、実は同氏は全体相場のみならず、個別テーマ株の分析においても高く評価されている。

2023年はバリュー株が台頭する年となったため苦戦する場面もあったが、それでも、年始からのChatGPTのブームに伴うAI関連の相場、半導体関連の復活相場、秋のバイオ関連の上昇、といったホットな材料を先回りでフォローし大幅高銘柄を予見していたことは記憶に新しい。

今年後半から来年にかけて、米で金融引き締めやインフレ・金利上昇リスクが改めて意識された場合、直近で大相場を演じたAI・半導体などハイテク銘柄や不動産銘柄には強い逆風が吹く可能性もありそうだ。

そのようなボラタイルな局面で、「高山緑星」こと前池英樹氏はどのようなセクターや個別銘柄に着目するのか?投資界のレジェンドの「次の一手」に、金融市場の注目が集まっている。

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Source:新生ジャパン投資
image by : Rawpixel.com /shutterstock.com

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