「子どもが約束を守る魔戦。どうしたらいいのでしょうか」という質問が人気コンサルの永江一石さんのもとに届きました。永江さんはその質問に対し、自身のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の中で、家庭で決めた約束をなかなか守らない小学4年生の娘を持つ親の相談をもとに、子どもが自分からルールを守るようになるための考え方について考えます。
子どもに約束を守らせるにはどうしたらいいか
Question
永江さん、こんにちは。今日は、子供の教育・躾についてです。(専門外でしたら、すみません……)
私には、小学4年生の娘がいます。「毎日宿題をする」「週に2回は部屋を片付ける」「21時までに歯磨きする」というルールを決めているのですが、守らないことが多々あります。
あまりにも約束を破ることが多いので、毎日のように妻が娘を叱っています。私は怒らずにフォローするようにしていますが、なかなかうまくいかず……。
約束したことを守らせるには、どうすればよいでしょうか?「約束を破ったら大事にしているおもちゃを捨てる」といった北風のような方法は思いつくのですが、この方法も令和の今はハラスメントになる気がしますし……。
テストは満点に近い点をよく取っているので、勉強ができない(記憶力がない)ということはないと思います。よろしくお願いします。
永江さんからの回答
子どもに約束を守らせるための方法は、親からのルールの押し付けをやめて、両親の役割を分担しながら「子ども自身にルールを決めさせる」のが最も効果的な解決策だと思います。
今回のご質問にある「毎日宿題をする」「週に2回は部屋を片付ける」「21時までに歯磨きをする」といったルールですが、娘さんはテストも満点に近いということなので、おそらくこれらのルール自体に意味や必然性を感じていないのではないでしょうか。
実はわたしも小学校の頃はずっと成績が一番だったのですが、家で宿題なんかしたことがありませんでした。学校に行って、授業が始まる前や休み時間にちょこちょこっとやってしまえば全部できてしまったし、それで先生から怒られることもなかったからです。20歳を過ぎるとただの人に落ちぶれましたが。w
頭のいい子はそういう風に合理的に考えるので、「家でやってなくても成績がいいんだから、なんでわざわざ毎日やらなきゃいけないの?」と内心思っているのではないかと推測。
ここで重要なのは、絶対に守るべき「人間としての約束」(悪意のある嘘をつかない、いじめをしない等)と、誰にも迷惑をかけない「家のルール」を明確に分けて考えることです。家のルールを親が勝手に決めて一方的に押し付けると、子どもにとっては単なる「やらされ感」にしかなりません。
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そこでお伝えしたいのが、両親の役割の「棲み分け」です。以前ブログに書きましたが、お母さんが「勉強しなさい」「片付けなさい」と行動を促す担当になり、お父さんが「なぜそれをしなければならないのか」を論理的に説明する担当に分かれると教育は非常にうまくいきます。
ですから、今回はお父さんからお嬢さんに、一度しっかりと話をする場を設けてみてください。「学校で授業中に騒ぐ子がいたら嫌なように、君が家のルールを守らないと、同じ家で生活しているお父さんもお母さんも気分が悪いんだよ。この家はお父さんたちが働いてお金を払っているんだから、キレイに使ってほしい。どうして守れないのか、本当のところを教えてくれない?」と腹を割って話を聞くのです。
そして、親から「21時までに歯磨きをする」と幼稚園児のように細かく時間を指定するのではなく「じゃあ、どういう約束ならできるの?」と問いかけ、子ども自身に新しい約束を提案させてください。例えば21時に縛られず、寝る前には必ず歯磨きをするといった形で、双方が妥協できる着地点を見つけるのです。
最終的に「なぜ勉強するのか」といえば、将来大学に行き、自分の人生の選択肢を広げて何でも自由に選べるようにするためです。親からの押し付けではなく、理由を理解し、本人が納得して自分で決めたルールであれば、賢いお子さんですからきっと自分から進んで守るようになるはずだと思います。
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