桜・カジノで責任追及 立憲・枝野氏、菅官房長官の処分要求―衆院代表質問始まる

2020.01.22
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by 時事通信

衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表(手前)の代表質問を聞く安倍晋三首相(左から2人目)=22日午後、国会内

衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表(手前)の代表質問を聞く安倍晋三首相(左から2人目)=22日午後、国会内

 首相のに対する各党代表質問が22日午後、衆院本会議で始まった。立憲民主党の代表が最初に質問に立ち、首相主催の「桜を見る会」をめぐる問題や、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業に絡む汚職事件を取り上げ、政権の責任を追及した。
 枝野氏は、桜を見る会に首相の地元支援者が多数参加していたことを「公職選挙法違反の買収と実質的に何が違うのか」と指摘。政府の名簿の取り扱いに法令違反があったり、名簿の一部を加工して国会に提出したりしたことに触れ、「()官房長官を含む担当者への重い処分が必要だ」と首相に迫った。
 IR汚職に関しては、内閣府の担当副大臣だった衆院議員(自民党離党)が逮捕されたことへの首相の見解をただした上で、政府が進めるIR整備は「到底容認できない」と強調。整備中止を要求した。
 「政治とカネ」の問題で前経済産業相と前法相が辞任したことの任命責任も改めて問うた。菅原、河井両氏は疑惑に関する説明を避けているが、「元閣僚が説明責任を果たすことには首相自身にも責任がある」と述べ、対応を求めた。
 自衛隊の中東派遣について、の「調査・研究」を派遣根拠としたことを批判。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設の大幅な工期延長も取り上げ、「もはや唯一の選択肢という前提は崩れている」と述べ、計画の見直しを主張した。
 22日は枝野氏に続き、自民党の幹事長と国民民主党の代表が質問に立つ。(2020/01/22-13:45)

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