安倍氏追悼演説に野田元首相 自民要請を受諾、月内実施へ

2022.10.07
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by 時事通信


立憲民主党の泉健太代表ら幹部との会合を終えた野田佳彦元首相=7日午前、国会内

立憲民主党の泉健太代表ら幹部との会合を終えた野田佳彦元首相=7日午前、国会内

  • 会談に臨む立憲民主党の安住淳国対委員長(左)と自民党の高木毅国対委員長=7日午前、国会内
  • 記者会見する立憲民主党の泉健太代表=7日午前、国会内

 安倍晋三元首相の追悼演説を立憲民主党の元首相が行うことが7日、決定した。自民党の国対委員長が立民の国対委員長を通じて打診し、野田氏が受諾した。演説は衆院本会議で今月下旬に行われる見通し。
 高木氏は安住氏との会談で「安倍昭恵夫人を含むご遺族、自民党としての総意でお願いしたい」と要請。「故人は長く首相を経験し、その重圧と孤独を最も知り得るのは前任の野田元首相だ。野田氏をおいて他にはない」と説明した。
 これを受け、立民の代表ら幹部は野田氏と対応を協議。野田氏は「誠に荷の重い話ではあるが、受諾させていただく」との考えを示した。
 泉氏はこの後の記者会見で「遺族の意向、自民党の総意がようやく示されたので、重く受け止めて対応した」としつつ、「政府・与党の考え方、進め方が二転三転している。遺族にとってもよろしいことではなかった」と批判した。
 野田氏は、立民執行部が欠席した安倍氏の国葬に「元首相が元首相の葬儀に出ないのは私の人生観から外れる」として出席した。自民党執行部は8月の臨時国会では同党の前幹事長が追悼演説を行う案を検討したが、「お友達起用」などとする反発を与野党から受けて撤回した。(2022/10/07-18:05)

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