ハナヤマ通信「医者も知らない痛み・不快の原因」

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『からだの異常はなぜ左に現れるのか』(廣済堂出版)でおなじみの花山水清が、医者も知らない重大疾患の前兆「アシンメトリ現象」や、その解消法「モルフォセラピー(R)」についての最新情報をわかりやすく解説。読むだけで病気の不安から開放。あなたの知識が家族の健康を守ります(^-^)v

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ハナヤマ通信「医者も知らない痛み・不快の原因」
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月刊
最終発行日
2018年06月06日
 
発行部数
1,206部
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生活情報 > 健康・医療 > その他

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  このメールマガジンは、花山水清(はなやますいせい)の独自の医学理論
 をできるだけ多くの方にお伝えしようと、2003年5月から発行しております。

       ─────────────────────
        花山水清の「モルフォセラピー(R)」とは
       ─────────────────────

 <現代医学における形態学・発生学>を基礎として研究開発した、
 花山独自の理論による、全く新しい施術法です。

 関節の「ズレ」に起因する、さまざまな現象に対して、
 「1kg未満のソフトな力」でアプローチしていきます。

 実証主義に基づく施術法ですから、東洋医学でもサイキックでもありません。

 モルフォセラピーについて、くわしくは →→ http://tinyurl.com/l8u6tmz 


 ●セミナーの受講、DVDのご購入は【日本モルフォセラピー協会】まで
  お問い合わせください。→→→ http://www.morphotherapy.jp/



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■ 目 次 ■
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 【1】テーマ『 アリストテレスとコモンセンス 』


 【2】花山水清 手技DVD『 おうちでできるモルフォセラピー 』発売中♪

 
 【3】編集後記



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 【1】アリストテレスとコモンセンス
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  今から20年ほど前のある日、私は人の体の形には左右差があり、そこに規
 則性まであることに気づいて、鳥肌が立つほど驚いた。

 しかし、こんな身近な現象が、今まで誰にも知られていないはずはないし、
 私が知らなかっただけで、すでに一般常識なのだろうとも考えた。

 そこで、主だった医学関係の本を調べてみたのだが、この現象に関する記述
 を見つけることはできなかった。

 ただ、解剖学者の三木成夫(1925-1987年)が書き残した『人間生命の誕生』
 という本の中にのみ、それらしき記述があった。

 そこには、「不調を訴える学生は、背中の左側、ちょうど胸椎7~9番あた
 りの筋肉にしこりを持っている人が多い。この部分を手で押すと、防御反射
 が起こる」というような話が書かれていた。

 これは明らかに、「アシンメトリ現象」のことなのである。


  ところが、続けて彼は、「左に多いがもちろん右もある」といって、この
 現象が左一側性であることを否定している。

 確かに見方次第では、右側が盛り上がっているように見えることがある。

 だが、調べるときの体位をうつ伏せに限定すれば、盛り上がっているのは左
 側であることがわかったはずなのだ。

 本当は彼も、これが左一側性の現象だと気づいていたのではないか。

 しかし、彼のなかの医学者としての常識が即座に「そんなはずはない」といっ
 て、事実を打ち消してしまったのだろう。


  「そんなはずはない」「そんなことはありえない」という否定の言葉は、
 常識に支配された世界の常套句である。

 特に、科学の世界の新発見に対して使われることが多い。

 だが、そもそも科学というのは、それまでの常識を覆すことによってのみ、
 進歩してきたのではなかったか。


  たとえば、かつてウェゲナー(1880-1930年)という気象学者がいた。

 彼はあるとき世界地図を眺めていて、南大西洋を挟んで、南アメリカ大陸の
 東側の海岸線と、アフリカ大陸の西側の海岸線とがよく似ていることに気が
 ついた。

 そこから彼は、これらが元は一つの大陸であったと考察し、「大陸移動説」
 を発表したのである。

 そして、その当時の地質学の専門家たちから彼に向けられた言葉も、「そん
 なはずはない」だったのだ。

 しかし、かのフランシス・ベーコン(1561-1626年)もウェゲナーと同じよ
 うに考えていたというし、素直な目で世界地図を見れば、小学生でも同じ発
 想をするはずだ。

 ところが、それを実際に確かめてみようとしたのは、専門外のウェゲナーた
 だ一人だったのである。

 これは、科学と常識を語るうえで、ガリレオの地動説にも似た象徴的な話だ
 ろう。


  私も、前著『からだの異常はなぜ左に現れるのか』を出版した際には、
 「私もそんな気がしていた」という感想を複数の読者からいただいた。

 「アシンメトリ現象」というのは、肉眼で見てわかることだから、常識に支
 配されてさえいなければ、誰でも簡単に気づくことだ。

 それなのに、この事実を元にして「医学常識がまちがっている」というと、
 常識にとらわれた人たちからは、「それは医学常識とは違うから、まちがい
 だ」といわれてしまう。

 彼らは、自分の目で確かめてみようともしないで、ただ頭ごなしに否定する
 のだ。


  常識といっても、日本で常識という言葉が一般化し始めたのは、明治以降
 のことである。

 常識という概念を最初に打ち立てたのは、古代ギリシアのアリストテレス
 (前384-前322年)であった。

 人間の感覚を、初めて視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つに分類したのも
 彼である。

 彼は、それら五感の全てに、共通の感覚が存在すると考えた。

 そして、この共通感覚が、後にコモンセンス(common sense)、すなわち常
 識という言葉の起源となったのである。

 彼の生きた時代といえば、日本ではまだ縄文式土器から弥生式土器に移行し
 ていた頃であるから、彼我の歴史の差には驚くほかない。


  それはさておき、前回までの当誌では「アシンメトリ現象」の歴史をたど
 る目的で、レオナルド・ダ・ヴィンチについて調べたことを、3回にわたっ
 てお伝えしてきた。

 その際、ダ・ヴィンチがアリストテレスの人相学に、大変興味を持っていた
 という記述を見つけたので、それも調べてみた。

 すると、アリストテレスの著述のなかに、体の左右差についての記述がある
 ことがわかったのだ。

 そこで、さらにアリストテレス自身が書いたものを可能な限り調べ、体の左
 右差についての記述を拾い集めてみた。

 そこからは、意外な事実が見えてきたのである。


  アリストテレスといえば、ソクラテスやプラトンと並び称される古代ギリ
 シアを代表する哲学者だ。

 ルネッサンス美術を代表する3人を並べると、レオナルド・ダ・ヴィンチ、
 ミケランジェロ、ラファエロとなるようなものだろう。

 そのラファエロの代表作「アテネの学堂」には、画面の中央にアリストテレ
 スとプラトンが描かれている。

 以前、この絵のアリストテレスのモデルはミケランジェロで、プラトンはダ
 ・ヴィンチだろうといわれていたようだ。


  実は古代ギリシアにおいて哲学といえば、自然科学も含めたあらゆる学問
 の総称的な意味合いをもっていた。

 哲学者として名高いアリストテレスも、現代でいう哲学を越えたさまざまな
 分野の研究をしていた。

 しかも、現在の学問の起源をさかのぼっていくと、ことごとくアリストテレ
 スにたどりつくといわれるほどだ。

 それゆえ、彼は「万学の祖」とも称されるのである。


  しかし、今の日本でアリストテレスに関する本といえば、引用されている
 のは論理学や形而上学的な内容ばかりである。

 たとえ自然学の領域に触れていても、体の左右差についての記述など登場し
 ない。

 アリストテレスの研究者たちにとっては、体の左右差のことなどどうでもよ
 いから、気にも留めなかったのだろう。

 だが私には、彼が左右差について関心があったという事実は、重大な意味を
 もつのである。


  そこで今回は、アリストテレス本人の著作を集めた、『アリストテレス全
 集(旧訳版)』全17巻のなかから、左右差についての主だった記述を抜粋
 ・要約して、紹介しておきたいと思う。

 なお、本書では理解しにくい部分や、「アシンメトリ現象」とは左右が逆に
 なっているような記述もあるが、これは立体を文字で表現することの限界と、
 幾重にも翻訳が繰り返された結果でもあるので、ここではアリストテレスが
 体の左右差とその規則性に言及している点だけに注目したい。

 (以下、点線で上下を挟んだ部分が抜粋・要約部分。その下は私の考察)


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【1】「人類は動物中で最も自然に適ったものであるから、動物中で左側が最
 もよく遊離している。本来右は左より良いものであり、分離しているもので
 ある。また人類では右側が分化しているので、左側が動物中で最も動きやす
 く、最もよく遊離しているのは合理的なことである」

             (『アリストテレス全集』「動物進行論」より)

【2】「ウマの病気の徴候は、右側の睾丸が上がったり下がったりすること、
 また鼻孔のわずか下の真中にしわのようなくぼみができることでわかる」

               (『アリストテレス全集』「動物誌」より)
 --------------------------------------------------------------------

  アリストテレスは、人間を動物の延長上の存在として捉えていた。

 この発想が、後にダーウィンの進化論につながるのである。

 ダーウィンは、著書『種の起源』のなかで、「アリストテレスは自然選択の
 原理をおぼろげながら予見していた」として、高く評していたという。
 
 私も、アリストテレスの動物についての記述は、人間にも当てはまると考え
 る。

 人間の睾丸は、もともと左側が下がっているといわれているが、骨盤の位置
 がズレることで、睾丸の位置も上下する。

 すなわち、左側の睾丸の位置の上下を観察すれば、ある程度、病気の徴候が
 わかるのである。

 また、鼻孔の下にくぼみができるのは、特異的な筋の緊張の結果だと捉える
 ことができるだろう。


 --------------------------------------------------------------------
【3】「腎臓のある動物では、必ず右側の腎臓の方が左側のより位置が高い。
 これは、運動が右側から起こり、そのために右側の方が強くなるので、あら
 ゆる部分は運動によってむしろ上へ上がるからであって、まゆ毛を見ても分
 かる通り、右の方が上がるし、左よりそっているのである」

             (『アリストテレス全集』「動物部分論」より)
 --------------------------------------------------------------------

  「アシンメトリ現象」の場合は、左半身の骨格筋は右よりも緊張した状態
 になる。

 すると、左半身の骨格筋は、抗重力筋としての機能が高まり、ちょうど右巻
 きのらせん状の力となって、左半身を上体方向へと引き上げる。

 アリストテレスは右半身の力が強くなると考えていたが、それなら左巻きの
 らせんの力となるだろう。

 右巻きにせよ左巻きにせよ、力は上体方向へと向かうのである。


  また、「アシンメトリ現象」によって左顔面の筋肉が緊張すると、顔面が
 左の耳の穴に向かって、引っ張られたような形になるので、左の眉は下がり、
 鼻筋は左に傾き、左の鼻の穴は横に広がって丸くなり、左の口角は上がる。


 --------------------------------------------------------------------
【4】「身体の右側の部分は動きがよいものであるのに、眼に関しては、右眼
 よりも左眼のほうがより容易に閉じられるのは何故であろうか」

          (『アリストテレス全集』「眼に関する諸問題」より)
 --------------------------------------------------------------------

  「アシンメトリ現象」によって左顔面の筋肉が緊張している状態だと、左
 目は閉じやすくなるので、これも典型的な「アシンメトリ現象」を表現した
 記述である。


 --------------------------------------------------------------------
【5】「心臓は人類では少し左に偏していて、左側の冷えるのを右側に等しく
 している。人体の左側は右側と比べて冷たいからである」

             (『アリストテレス全集』「動物部分論」より)
 --------------------------------------------------------------------

  人体の右側よりも左側が冷たいという記述は、「動物部分論」だけでなく
 「動物発生論」などでも見られた。

 よほど極端な状態でなければ、この時代に体温の左右の違いを客観性をもっ
 て計ることはできなかったはずだ。

 体温を計るとなると、温度計を発明したガリレオ(1564-1642年)の登場を
 待たねばならない。

 しかし、「アシンメトリ現象」であれば、左半身のほうが自覚的に冷たく感
 じられるのである。

 このことからは、アリストテレス自身の体に「アシンメトリ現象」が現れて
 いたと考えられる。

 上記【4】の目についても、本人の体感から発生した疑問だろうから、その
 可能性は高い。


  他にも、体の右側が左側より勝っているという記述は、同書の「動物進行
 論」、「動物部分論」、「ニコマコス倫理学」などの随所に見られた。

 これは、当時の趨勢であるピタゴラス学派の一般的な考え方だったようだが、
 アリストテレスは、体の左右の非対称性について、より深めた考察をしてい
 る点で興味深い。


  いずれにしても、人間の体が左右非対称であることは、古代ギリシアでは
 常識だったようだ。

 そのため、左右の違いに関する記述も多く見られる。

 そして、人間の体は左右非対称であるがゆえに、それに対する神の御姿は左
 右対称であるべきだ、と考えるようになったのだろう。

 これが、ギリシア彫刻では左右対称であることが美の基準となり、理想像と
 なった理由でもある。

 ところがいつしか理想が現実を圧倒し、人間の体は左右対称であるという認
 識が、常識として広まってしまった。

 その結果、人体の左右非対称性についても、語られることがなくなったのだ。

 このような常識の転換は、ルネッサンス期に古代ギリシア・ローマ時代の理
 想へと回帰したことでさらに強化され、そのまま定着して現代に至っている。

 だが、美術の世界はそれでよくても、科学の世界においては、既存の常識を
 疑うところから出発しなければ、発見も進歩もない、と私は思うのである。

                             (花山 水清)


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【2】花山水清 手技DVD『 おうちでできるモルフォセラピー 初級編 』
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【3】編集後記
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 ●モルフォセラピー協会の総会に参加

  先月、日本モルフォセラピー協会の総会が開催されました。「形態矯正」
 だった頃からのメンバーも参加して、懐かしい顔ぶれの前で、最新の理論の
 講義と実技を披露し、証書の授与もさせていただきました。実直に技術の普
 及に貢献してくださっている方々を前にして、感無量でした。(花山水清)
   


 ★次回「ハナヤマ通信」は7月4日(水)午前10時配信予定です★
  
 

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    ■記事提供/花山水清 ■編集・発行責任/有限会社花山水清
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