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ベテラン社員は新人の指導係をすべきでない、これだけの理由

新入社員の成長を促し育てる「新人教育」。ベテラン社員がその指導係に任命されることが多いようですが、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者・中久保浩平さんは「新人教育は2~3年目の社員がやるべきだ」と言います。お互いに成長できるというメリットだらけの仕事術、積極的に取り入れていきたいものですね。

新人は若手に任せる

新人教育を行う際に専門の教育係の人やベテラン社員、あるいは上司が行うということはよくあります。ですが、「入社して2~3年目の人が入社1年目の人にあれこれと仕事を教えるようにすればどうなるか?」というようなことを考えてみたことあるでしょうか? これを考えたことのある人は人材育成のセンスがあると思います。

どういうことかというと、上司やベテランの人が新人さんを教育・指導するより2~3年目の人が後輩を指導するほうが、1年目の人のみならず、2~3年目の人もさらに育つからです。

自分が1年目に教えられたことを2年目に教えることで仕事への理解度を確認できたり、仕事をしていくうえでこれからますます必要なスキルがあることを自分自身で発見できます。それが成長になります。

1年目の人にとっても、指導してくれる1つ上、2つ上の先輩の姿を見て、来年の自分の姿を重ねることができます。つまり身近な目標を毎日実感できるのです。これが成長になります。

つまり、ベテランさんが教育・指導をするより、2年目、3年目の人が1年目を教えるほうがどんどんと厚みを増し、強い組織になるということです。

これが全体の底上げになります。

このように、人に教えることのできる人材になるように指導することで、人材は育っていきます。そして、人に教えるときにこそ、自分が成長していることや自分にはまだ足らない部分を発見することができるのです。

ということで、みんなが互いに学びながら成長していくためには、積極的に若手に教育を任せましょう。また、そんな環境を創造していくことが、ベテランさんや管理職、経営者の仕事でもあるのです。

今日のまとめ

『教えることで成長する。』

image by: Shutterstock

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