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「どうすれば儲かる?」と聞いてくる経営者が成功しない理由

経営者たるもの「儲け」を気にするのは大事なことですが、そのことばかりにとらわれているタイプに儲かっている人はいない、と言うのは無料メルマガ『飲食店経営塾』の著者で飲食店コンサルタントの中西敏弘さん。では一体、どういう経営者が売上を伸ばしているのでしょうか。もちろんその答えも記事中に記しています。

流行りを追いかけるのか?それとも、本質を追求し深堀するのか?

「どんな業態が今は儲かりますか?」
「今、売れる、儲かる業態は何ですか?」

コンサルタントをやっていると、よくこんな質問を受けます。経営者は誰しも「儲け」が大切ですから、ある意味「一生懸命に経営のことを考えている」とも言えるのですが、こういう人に限って「儲かっている」人を僕自身はあまり見たことがありません。きっと、「売ること儲けることが目的になってしまっているから、ではないかと最近つくづく感じるようになりました。

「売れている」「儲かっている」経営者さんに、誰しも共通することは、経営の目的が「売上を上げること」「利益を上げること」ではないということ。みなさん、「お客様に喜んでいただくということに愚直なまでに取り組んでいること。

反対に、「売上をとにかくあげろ!」「儲からないと話にならない」とばかり部下に話したりしている人ほど、一時「売れている」「儲かっている」ときはありますが、それが長続きすることはほとんどないようです(あくまで、僕がこれまで知り合った社長さんに限ったことですが…)。

飲食店を経営する目的はそれぞれですが、もし、店を永く経営しようとするなら、「流行り」ばかりを追いかけるのはどうかなあって最近つくづく感じるようになりました。もちろん、「流行り」は大切で、それを店つくりに活かすことは大切ですが、そればかりを追いかけるというのは…。

それより、今やっている店をいかに深掘りするかの方が大切ではないかと思うんです。これこそが、今いるお客様を大切にすることにつながるからです。

だからこそ、「流行り」を取り入れることも大切ですし、また、飽きが来ないように新しい料理やドリンクをどんどん提案したり、もっと楽しんで頂けるような接客を研究したり…。こういう努力を続けられる店こそが、お客様に愛され、長く経営できる店、会社になるのでは? と最近強く思うようになりました。

サービス券をまいたり、目先の売上を作るために値引きをしたりすることも時には必要かもしれませんが、これって本当に「自分の店のお客様を大切にする」ことに繋がるのでしょうか?

売上・利益を伸ばしたいのであれば、今いるお客様をどう喜ばせるか?」ということの方が大切で、だからこそ、店・業態をさらに「深堀りすることが大切なのではないでしょうかね。

image by: Shutterstock.com

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若手飲食店コンサルタントとして、人気急上昇中の飲食店経営コンサルタント、中西敏弘が「売れる」飲食店作りの秘訣を論理的に、そして分かりやすく解説します。

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【著者】 中西敏弘 【発行周期】 毎週2回

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